システマ東京、マッチョ指向の理由

Twitterをフォローしてくれている人は分かる通り、私はプッシュアップをしつこいくらい奨励している。

プライベートレッスンでもプッシュアップは欠かさない。45分の1クラスの間、一度は必ずうめき声があがるくらいにまで追い込む。

システマといえばリラックスと呼吸法。インターナルワークが始まってから静的で精密な傾向に拍車がかかった。

これはまったく否定するつもりはないし、良いことだと思う。

でも私はあえて、プッシュアップを奨励し、力もうが緊張しようが筋肉がつこうが気にしないでがんがん体を鍛えることを勧めている。もちろん呼吸をしながら。やらないより、やった方がいいからだ。

ただ最初からそうだったわけではない。繊細なワークに偏っていたこともあるし、理論的な理解から始めるという試みもやった。その末でのプッシュアップだ。そんなシステマ東京はもしかしたら他のグループからしたら、マッチョ指向に見えるんじゃないかと思う。

それを承知でなぜプッシュアップを奨励するのか。

綺麗事を言いながら、いざという時にさっさと裏切る人達がいる。もちろん彼らは、悪気があってそうしているわけではない。意に反してそうせざるを得ないのだ。

それはなぜなのか。何度かそういう場面にでくわして観察していくうちに、あることがわかってきた。そのソリューションとしてプッシュアップが最適なのではないかと。