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片手間のミラクル

11月8日からコンディショニングコース第3期が始まった。

システマ・コンディショニングをミカエルから学ぶ。オンラインでできることは限られているが、やはりミカエルからそれぞれに個別のアドバイスが与えられるのはありがたい。

今回のクラスの途中にミカエルのもとに電話が入った。

いつもならすぐに切るのだけど、今回は違う。セルフマッサージをする受講生たちを見ながら、何やら話し込んでいた。

かつての戦友が腎臓結石で倒れたという。

なにか対処法がないか、激痛のなかやっとの思いでミカエルに電話をかけてきたのだ。ミカエルは最も痛みの強いポイントを探し、そこに指先を当てながら呼吸するようにと指示した。

その指示通りに呼吸をすると、徐々に痛みが和らいでいったという。ミカエルはその戦友とテレビ電話でつなぎ、本人の口から参加者たちに向けて感想を語らせていた。

クラスの片手間で、急病に倒れた戦友を助けている。その模様を私たちはリアルタイムで眺めていた。よくよく考えるとなかなかすごい状況なのだけど、そこには一切緊迫感がなく、あたかも単なる日常の一部であるかのように、ただ物事が進行していった。あまりにさりげないので、うっかり聞き逃してしまいそうになるところだ。

そのくらいミカエルは静かに、ただ事務的に淡々と指示を出していただけだったのだ。

その状況に驚いたことを伝えると、ミカエルはこんなことを教えてくれた。

「相手が動転している時に決して驚いたり、不安がるそぶりをしてはいけない。そうすると相手がさらに不安になって、事態を悪化させてしまう。」

戦友が病に倒れたとしても、一切動じないメンタル。

一見、それは冷たいように見えるかも知れないけど、相手を思いやる最大限の配慮でもあるのだ。

コンディショニングコースは期せずして、ミカエルの実際のヒーリングを目の当たりにするところから始まった。ちょうどコンディショニングコースの時にこういうことが起こるのも、ミカエルがいかにも「持っている」ことを感じさせる。

来年でミカエルに初めて会ってから15年目になるけど、ミカエルの周囲にはこういう「あまりにもさりげないミラクル」がしばしば起こる。だから目が離せないのだ。

コンディショニングコースはパートナーとの参加も可能。途中からでも参加できます。よかったらぜひ。

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