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月光

車のエンジンをかけ、スマホをAUXに繋ぐ時間が惜しかったのでとりあえずラジオにした。
『次の曲はベートーベンの月光です。』
はいはい月光ね、で、どんな曲だったっけ?と最後まで聴いてみたら恥ずかしいことに自分にはあんまり馴染みのない曲だった。
クラシックには疎い方だが、題名は知っているからまぁ有名な曲なんだろうなと思っていた。
自分の知識のなさにがっかりした。

ラジオでは、月光と名付けたのはベートーベン本人ではないらしく、しかも、湖に浮かぶ月光に照らされた小舟をイメージした音楽評論家が名付けた、というようなことを言っていた。
よく分からないけど、月の光そのものではなく小舟にスポットを当てた感じなのかなと軽く疑問に思った。月の光、小舟、いやどっちも?
とにかくどちらにしてもわたしの浅はかな考察とは異なった。

あとから調べたが、ベートーベン本人が名付けた【幻想曲風ソナタ】のほうがわたしにはしっくりきた。


音楽評論家の定義とはなんだろう。
そもそも評論とは?
作者の意図しないことでも、第三者が評論しそれが世間に浸透すればいいということなのだろうか。
ま、評論することは自由だ。
固定せず、否定し合わずに考察や評論をし合うのって楽しそう。
クラシックの曲に題名をつけてみるとか。クラシックじゃなくても。その逆もいいな。この題名ならこの曲、とか。いくらでも暇つぶしできそう。


十五夜の翌日の満月。
満月を意識したからか、カーテンの隙間からの光がいつもより明るく感じた。

思い浮かぶ曲は…


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