見出し画像

国公立大学分析⑬ 高崎経済大学

おはようございます。

連続投稿3日目です。(多分)

前回は宇都宮大学の分析を行いました。


今回はお隣の群馬県、高崎経済大学について分析します。
まずは、全体概観から始めていきます。

〇全体概観(2016~2020)

まずはこちらのデータをご覧ください。

画像1

・時間 : 140分(現代文は40分位で解く)
・分量 
【大問1】2,500字程度 
【大問2】2,500字程度
 
・文章 
【大問1】は小説または評論
【大問2】は評論

・設問
漢字と客観問題中心

<コメント>
2教科を140分で解く。つまり70分で現代文×2+古文漢文の4題を解く。おそらく20分/題ぐらいで処理しないといけない。
戦略をしっかりとたてて解いていくことが求められる。

〇各年度の短評

では、ここからは各年度の問題について簡単に評していく。

◆2016年 全体:標準
【大問1】標準
難易度
【文章】★★★  
【設問】★★

<総評>
文章は標準的。時代背景の把握にやや苦しむか?
設問はやや平易文法、言語事項、文学史の知識も問われている。

【大問2】標準
難易度
【文章】★★★    
【設問】★★

<総評>
文章は標準的。「経済大学」なので経済がテーマ、なのかな? 
設問はやや平易。ただし、文章がある程度理解できていることが前提

◆2017年 全体:標準
【大問1】標準
難易度
【文章】★★★   
【設問】★★

<総評>
文章は標準的。よくあるテーマの文章。
設問はやや平易。この年は知識事項が皆無。傾向の変化
【大問2】標準
難易度
【文章】★★★   
【設問】★★★

<総評>
文章は標準的。よくある社会学系テーマではある。
設問も標準的。ただし、タイムマネジメントがやや苦しいかも。

◆2018年 全体:やや平易
【大問1】やや平易
難易度
【文章】★★   
【設問】★★

<総評>
文章はやや平易。論の展開も前年以前より捉えやすい。
設問もやや平易。しかし、10問ある。時間に対する量的負荷が大きすぎる。

【大問2】やや平易
難易度
【文章】★★    
【設問】★★

<総評>
大問1とほぼ同じ感想。易しいけれど、量が多すぎる。

◆2019年 全体:標準
【大問1】標準
難易度
【文章】★★★    
【設問】★★★

<総評>
文章は標準的。近年に比べるとやや難しいが。
設問は標準的。相変わらず量が多い。

【大問2】標準
難易度
【文章】★★★★  
【設問】★★

<総評>
文章はやや難。政治経済の知識がやや必要。
設問はやや平易。文章の難易度に合わせたか?


◆2020年 問題未入手
しかし、記述問題が出題された模様。    

〇過去問から考える高崎経済大学が求める力
 

① 高い処理能力   
短い時間でたくさんの問題を解くことが求められる。国公立大学では珍しい形式である。
設問を見るタイミングなど、事前に戦略を立てて臨むべき。

② 臨機応変に対処する能力
①とも重なるが、知識問題や記述問題が年度によって出てくるように、前年の傾向を踏襲しない傾向にある。
記述も含めた幅広い対策をしたうえで本番で設問を見た上で使うべき抽斗を判断する能力が問われる。

③ 政治経済・倫理の教科書を読んでおく
文章テーマは人文科学から社会科学的なテーマが多い。特に後者は政治経済・倫理の教科書である程度知識面の補強をしておくと楽になるかもしれない。

高崎経済大学の対策に役立つ他大学の過去問

◆全体の構成、難度が近いもの
長崎大学の過去問の演習を推奨。客観問題が中心であるため。
法政大学青山学院大学の過去問も練習としては有効。


〇補足:高校受験とのリンク

今回はあえて言及しません。

明日は筑波大学の過去問分析をお送りいたします。

それでは!

よろしければサポートをお願いします。日々の制作の励みになります。