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学費クラファンで30万円集めたら高校3ヶ月で退学になった話

推薦で入った私立高校を1ヶ月で辞めて、N高に入るための学費。
30万円が必要という事でクラウドファンディングをしました。
わずか12時間ほどで達成しました。ありがとうございます。

三者懇談で「学校を辞めたい」との意思を伝えると、クラウドファンディングのPolcaが『許可を取らずに金品を募集してはならない』という項目に引っかかり、校則違反で2週間停学。
停学期間が終わって学校に戻ると自分のツイートが印刷されていて、『うちでは扱えないので退学。』と言われて退学になった話。

約12時間後に目標の30万円を達成しました。本当にありがとうございます。


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目次

1, 進路選択のこと(過去の自分を否定するな)
2, 高校での生活(出来る事とやりたい事のズレ)
3, なんでクラファン?(逆境こそストーリー)
4, 親からの反対・説得(エゴと義理)
5, N高でやりたい事(3年早いだけ論)


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進路選択のこと

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小学4年生ぐらいの時からサッカーを始めました。地元のクラブチームに入ってサッカーをしていて、中学校に上がる段階で部活かクラブチームか迷ったのですが、そのままクラブチームに残って中学校は過ごしました。この時のコーチが すごくいい人でサッカーのことはもちろん、人間関係や学校生活も話せる数少ない大人でした。
中学3年生になって、”受験のとし” になったのですが僕は特に行きたい高校もなく普通に毎日を過ごしていましたが、「推薦で府外(大阪に住んでいるので)の高校も選択としてあるよ。」と言われたので先輩が行った香川県の高校の練習会に参加さしてもらいました。もともと推薦なんて考えた事も無かったのですが、自分がそれに選ばれた時は素直に嬉しくてiPhoneのメモにはこんな文章を書いていました。

今日は皆に伝えたい事があります。
四国学院香川西高校から推薦をもらいました。
もちろんチームの皆も話を聞いてて、内容がわかった瞬間、「おめでとう!」とか「やるやん!」とか。今まで色んな時を過ごした仲間達が沢山喜んでくれました。他には学校の人たちまで。嬉しかった。サッカー始めたときこんな事になるとは思ってなかった。まるで最終回みたいだった。でもこれはゴールじゃなくてここから始まる物語の始まり。頂上を目指す旅のただの序章。

今思えば、この1校しか見てなかったり 受験勉強がめんどくさい という理由もあって中途半端だったと思います。

けど、一瞬でも強く「この高校に行きたい」と思ったから選んだのであって過去の自分を否定する気はありません。


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高校での毎日

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寮生活
高校は香川県にあるので、寮生活が始まりました。毎日が僕の大好きな時間、修学旅行の夜みたいで楽しかったです。
全国出場を目指して、各都道府県からやってきた仲間たちと過ごすのは楽しかったけど、小さなチームでは大将だったのかは知りませんが、「ここでは違う」ということに気付けてない子も数人居て『この先どうなるんだろう。』と入って3日で思いました。

学校生活
特別進学・進学総合・体育科 の3つがあったけど、1番上のコース。「特別進学コース」を選びました。入って初日で生徒を「お前」呼ばわりする先生や田舎特有の同調圧力を感じました。
もともと居た 中学校では文部科学省指定の全国3校のアクティブラーニング導入校だったので、『大学進学を目指しているであろう』の詰め込み型教育をする高校の授業は興味を持てませんでした。

公立小学校・中学校ですが小中連携した授業などに取り組んでいて、全国から凄そうな先生が視察にきたりと、自由度も高く楽しかったです。


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なんでクラファン?

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自分についた値札

自分の判断で「この高校に行きたい」と決めて、親にも沢山のお金を払ってもらって。それを1ヶ月で辞めたいと言ってる僕ですが、少しでも、出来るだけ親にはこれ以上負担をかけたくないと思い、N高の奨学生制度(特待生)の選考をお願いしました。

『俺のTwitterとポートフォリオのnoteを見て欲しい、俺はN高が欲しがる人間だから学費を免除してくれ。』

そんな事を伝えて、1日後 電話が掛かってきた。そう、あんなに自信満々だったのに 落ちたよ。

N高はネットコース(映像授業をネットで見て学べる)の3年間の学費が30万円ぐらいだったし、正直 特待生なれると思ってたけどダメだった。
この時、「自分は30万円分の価値がないのか。」とか思ったりした。


学費クラファン、始動

一連の流れをツイートしていたらDaiさんから「学費クラファンしない?新しいロールモデル作ろ!俺も支援するし!!」って言ってもらった、今までクラファンは何回かやっていたけど、数十万円が本当に集まるのかは分からなかったけどやってみた。

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どんなツール、プラットホームでやるかは決めていた。メインはPolcaだ。
上の表のように、メリット・デメリットがあってうまく使うことができたと思う。
DMで「銀行口座を教えてください。」って聞いて10万円単位で振り込んでくれた方や自身のSNSを通して拡散してくれた方、Polcaで支援してくださった方々。本当にありがとうございます。


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親からの反対・説得

実は、親・担任の先生にに辞めたい事を伝えずに学費クラファンをしました。
僕の悪い癖の多動症が悪く出た機会でした。

そのため、両親・担任との話は難航し 何回も親に香川県まで仕事を休んでもらい足を運ばせることがありました。


親に「1ヶ月なんて早すぎる。」「通信制なんて行かせられない。」と言われ続け、自分でも「何がしたいのか」を見失いそうになってこんなツイートをしたりした。


すると一連の流れをみていた元教師のシマダヤさんという方からDMをもらった。これはその時のやり取り。


<太字はシマダヤさん、細字は自分>

シマダヤさん)こんにちは。ツイートみました。
N高等学校への転学について、家族の承諾が得られないのでしょうか。

高木)そうです。

シマダヤさん)そうですか。それは悔しいですね。僕がそちらに行くので、直接話しませんか。

高木)直接来てくれる。なんかもう、僕のためにここまでしてくれるのかと思い、感謝とある意味の怖さが混ざってます。親とも充分話しましたが、賛同はしてもらえず、学校の担任の先生は「親、自分の意見を尊重したいが、お世話になった人の事も考えてほしい。」と。

シマダヤさん)話は分かりました。明日の日中行きます。やれることはやってみましょう。

高木)ありがとうございます、僕に対してここまでしてくれるのはとても驚いてます。もしかすると変えられるかもしれませんが、僕には少し分からなくなってきました。よろしくお願いします。

シマダヤさん) 僕もこのタイミングで高木さんの存在を知れたことが奇跡だと思っています。今年3月までは教員をしていましたし、9月から外国に行ってしまう予定なのでこのタイミングでなければ、こんなことはできなかったでしょう。
もし可能であれば、学校の先生やご家族に私からの手紙を渡してほしいと考えてるのですが、できますか?

高木)もちろんです、明日お会い出来るのを楽しみにしてます。

今メッセージを見返すと半端なく良い人だ、「東京に居るから明日新幹線乗って会いに行くから、」って。


そして何もない地元の高槻に来てもらってドトールの席に着いた。
学校の教育の話や仕事の話を聞かせてもらった。

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そして、僕の親に向けて、この人は手紙を書いてくれた。一度も顔を見たことがない僕の親に。

書いた手紙を見せてもらって、少し涙がでた気がした。


他には、どうしても譲れなかったのでプレゼンをしたり。
(こちらがそのKeynoteです、ご自由に閲覧できます。)


今まで、出来る限りの手段を使ってやってきたし、これからもやってくつもりだ。


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N高でやりたいこと

寮生活は自由時間が不規則だ、しかも香川にあるから人と会うのが難しい。

Twitterを見ていて、興味のあるイベントや勉強会があっても、なかなか動けない。それが悔しかった。

だから、もっと「ヒマ」になりたいし、カレンダーは予定で埋めたくない。


N高ならインターネットさえ繋がればどこでも勉強出来るし、時間も関係ない。これこそが僕の願ったカタチだった。

もともと勉強は大好きだし、平日も毎日予定があるし、これからは経営とかもしていきたいです。

「時間はいくらあっても足りない。」そんな状態が一番良いと思ってるし、今がその状態なので、N高に入っても自堕落することはないと思います。

そんな感じです、まだ学校やめるかも決まってないので、色んな声をかけてもらってるのにごめんなさい。


実は今も親との話し合いは続いている。少しだけ、行けそうな気がしてきた。本当にありがとう。

だからまだ、香川西高校に在学中ってことだ。

そして、この文を書いてる今日6/6は二週間停学なんだ。


理由は校則違反、クラファンが違反していたらしくての処分。

そしてこのツイッター・noteは全部、担任や親にも見られている。
なので仕方なく有料にしてもらった。

先生からは、この学費クラファンの件や処分については何も書くな。と言われている

そんな訳あるか、ソーシャルだ。俺に文章を書かせろ。


そして、1番悔しかったのが「お前はまだ社会を知らないから。」って言葉です。

良い大学に入って、教員免許をとって、先生になった。

そんな人間の言う「社会」が大嫌いです。


そして、何も自分の意見がなく。そんなクソみたいな大人に流されてきた人たちがいるのが悔しいです。

才能があっても、思考停止した大きな組織の影響力にかき消されるのが悔しいです。


それが嫌いだから、こうやって楽ではないほうに無意識でも進んだのかも知れません。そして、そういった人達をこれ以上増やしたくないと思って、今はこの文章を必死に、キーボードを叩いています。


俺ひとりで出来ることなんて、たかが知れてるかも知れません。
そして、今回の親や先生とのしがらみの中でそれが良く、分かりました。

でも、お金、教育、そしてソーシャル。そんな新しいカタチで勝負するのは紛れもなくこの僕です、

必死になって、血眼で育ててきました、アカウントも、環境も。そして僕自身を。

先生からは、この学費クラファンの件や処分については何も書くな。と言われている

そんな訳あるか、ソーシャルだ。俺に文章を書かせろ。



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