毎日悪夢を見る (0)

毎日悪夢を見るようになって3年以上が経過する。

殺される。殺す。自殺する。肉親が死ぬ。裏切られる。騙される。襲われる。火事になる。借金を負う。発狂する。出兵する。ゾンビが出る。過去の失敗。トラウマ。

私の脳が知っている事のかぎりを尽くして、「悪」の体験を毎晩見せてくる。さながらVRの拷問だと思う。
夢の中ではそれが夢とわからない。夜中に冷や汗をびっしょりかきながら起きて、しばらくわめく。夢の中での強烈な体験と、過去の本当の記憶との区別が曖昧になる。


悪夢障害という診断✳︎1をされているが、しかしそれ自体にはあんまり意味がないかもしれない。

3年前、様々な経緯があって毎日悪夢を見るようになった。それから、病院を転々としながら治療したり様々なことを試した。良くなったり悪くなったり変わらなかったりした。
そして今も残念ながら毎日悪夢を見ている。

こうなってからわかったことに、悪夢に悩む人がとても多いということがある。
かつ、悪夢の治療に関する情報の少ないことや、治療できる医師の少ないことも。


それで、同じように悪夢に悩む方の改善のヒントになればと思い、悪夢の経緯や、治療のことを書くことにしました。

本当はもっと早く書きたかったのですが、いくつか懸念することがあり筆が遅くなりました。内容が
・他人の健康に関わること
・自分のプライバシーに関わること
だからです。

そのため、下記の前提をもって文章を書いていきます。

・わたしは医療者ではありません。十分な医療の知識もありません。
見聞きして得た知識のすべてに対してエビデンスを得ることはできないし、得られたエビデンスが正しい条件下でとられたものなのかを確認する知識もありません。仮にそうだったとしても、それが万人に適応されるわけではない。
そんな情報が、同じく悪夢という悩みを持つ人に悪い影響を及ぼすかもしれないと思うととても不安があります。
けれども同時に、医療者ではなく1人の患者が、症状をもって体験したことには少なからず意義があるかもしれない。
考えたすえ、これから書く文章はすべて“私が見聞きした体験談として”書き記すことにしました。
保身のようになってしまって恐縮です。そうではなく、正しくない情報が含まれているかもしれない、できるかぎりあなた自身でも調べて欲しい、ということです。とはいえ、もちろんできる限り正確な情報を書くように努力します。

・自分のプライバシーに関して、心配のある部分に関しては(有料にするなどの)制限をかける場合があります。同様に薬品名などについては伏せる場合があります。


✳︎1
【睡眠障害国際分類による悪夢障害の診断基準】
1.中途覚醒(寝ている最中に突然目が覚める)が繰り返される
2.強い恐怖や不安、怒り、悲しみ、嫌悪感などを伴う夢を見る
3.目覚めた直後も悪夢の内容をはっきり思い出せる
4.悪夢で目が覚めた後は、なかなか寝付けない
5.特に明け方は悪夢を見やすい
※1、2、3は必須。4、5はどちらかが該当していること


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