FP1級実技試験_面接レポPart2
2021年6月13日に実施された、ファイナンシャル・プランニング技能検定1級実技試験の面接の様子を書き起こしました。無事合格となったので公開します。問題はPart2です。
↓試験問題については以下を参照ください。
https://www.kinzai.or.jp/fp/news-fp/31804.html
※※注意事項※※
面接官に対する回答が正しいとは限りません。
面接の雰囲気を感じていただければ幸いです。
面接官の様子
〇〇さん、とよく言ってくださり笑顔でこちらを見ていた。優しい印象。
記録者の方は緊張しすぎて見ていないので覚えていませんw
面接の流れ
私はPart2⇒Part1の順番で面接がありました。
「 」 ⇒試験官の発言
かっこなし⇒私の回答
*
「では設例を読んでいただいて、Aさんに聞くことはなんですか?」
Aさんの資産の状況、今後どれくらいの収益が必要か、いますぐにまとまった資金が必要か、長男が土地を相続する意向があるか、です。
(頭真っ白で全然思いつきませんでした…)
「えっwそれだけ?土地に関して確認することはありますか?」
えーと….取得した時の状況がわかるものを確認します。
「これは代々の土地だよね。恐らくあとで現地確認とか出てくると思うけど…」
はい、隣地境界の確認をします。
「うん、じゃぁ隣地境界がわかる書類はあるかな?手ぶらで現地確認する?」
うーん…公図でしょうか…
「Aさんしか持っていない書類があるよね」
(分からん!)登記事項証明書…?
「それは誰でも見れるからね。Aさんに確認するのは測量図だね。
あと、今駐車場で使っているみたいだけど、いきなりスーパー建てられるかな?利用者にすぐ立ち退けって言う?」
!!あ、利用者との契約書を確認します!
「はい。ではFPのあなたが確認することは、それ以外に」
はい、登記事項証明書などで所有権・抵当権の確認、都道府県の都市計画課で法令上の規制を確認します。
「都道府県だと少し大きいね」
失礼しました、市町村役場に確認します。
「今回の設例の場合、用途地域が跨っている場合はどう評価される?」
過半数を占める部分が適応されるので、第一種低層住居になります。
「そうなると、店舗は建てられる?」
建てられません。
「でもこの不動産会社の社長もプロなわけだから、わかっててこの話をしてきているよね。どうしたら建てられる?」
(あっそうなの?)……すみません、準住居地域側に店舗を寄せたとしても不整地のため希望条件を満たせないのではと思っていました。
「うーん…(笑)最初にあったように、土地の過半数を占めていれば準住居地域になれるよね」
あっ…分筆…ですか…?
「どこで分けたらいい?」
(あってるのか!)えーと…低層住居を半分の450から調整します。
「じゃぁAさんには建設協力金方式と事業定期借地権とどちらを勧める?」
Aさんへのヒアリングにより、すぐにまとまった資金が欲しい場合は前払地代が可能な事業定期借地権を勧めますが、年間収入が大きくなるのは建築協力金方式なので、収益を重視するなら建築協力金です。
「相続の評価ではどう違いがある?」
あっ(そのポイント忘れてた!)、建築協力金方式では貸家建付地、事業用定期借地権は貸宅地なので、建築協力金の方が評価は低いです。
「そうだね。」
(ここでもう一つ質問されたが、失念。建物評価だったかな?)
「事業用定期借地権を勧めるってことだけど、どうなったら建築協力金方式でもおすすめできる?」
(勧めてはないけど…)中途解約になった場合の取り決めです。
「どういう風になったらいい?」
敷金や建築協力金の取り扱いを決めることや、次に入ってくるテナントをX社が紹介してくれるか、があります。
「事業用定期借地権の契約は何で行う?」
公正証書で行います。
「この設例に関係する専門家を答えてください。何を確認しますか」
契約に関しては弁護士、土地の価格は不動産鑑定士、賃貸価格の相場は宅地建物取引士、測量に関しては土地家屋調査士、建築費用の妥当性で建築士、です。
「税金について計算してほしいと言われたらどうする?」
私では具体的な計算はできないので、税理士を紹介します。
「計算できないのはどうして?知識がないから?」
具体的な税の計算をするのは税理士法に抵触するからです。
「はい、ありがとうございました」
*
感想
完全に沈黙をすることは避けようと思って臨みましたが、やはり緊張もあって的外れな回答をした場面もありました。
面接官の方が優しかったので、誘導をしてくれたのが大変ありがたかったです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
Part1へ続く…
FP1級実技試験_面接レポPart1 https://note.com/tke_cafe/n/naeefee420feb