
FP1級実技試験_面接レポPart1
2021年6月13日に実施された、ファイナンシャル・プランニング技能検定1級実技試験の面接の様子を書き起こしました。無事合格となったので公開します。問題はPart1です。
↓試験問題については以下を参照ください。
https://www.kinzai.or.jp/fp/news-fp/31804.html
※※注意事項※※
面接官に対する回答が正しいとは限りません。
面接の雰囲気を感じていただければ幸いです。
面接官の様子
あまり顔を合わせず下を向いていた。圧迫とまでは感じず、ちょっとぶっきらぼうな面接官という感じ。隣にいた記録する人も頭抱え込んで下を向いており、自身の緊張もあって記録する人のことはほぼ見ていません。
面接の流れ
「 」 ⇒試験官の発言
かっこなし⇒私の回答
*
「設例の問題点・提案を概要で、できるだけ多く答えてください」
事業承継と株式の移転、EFGさんの株式の取り扱い、円滑な遺産分割、相続税額の軽減、納税資金の確保、小規模宅地の特例の活用、二世帯住宅の準備、生命保険の加入有無と活用、自筆証書遺言の準備、です。
「少数株主の方の株式買取先はどこですか?」
次男か、会社です。次男の場合は買取資金の確保が必要になります。
「他にはありませんか?」
事業承継を検討していますが、Aさん…ですかね。
「そうですね。同じ創業メンバーだから気心知れてますよね」
(知らん)そうですね…
「少数株主の株価の評価方法はなんですか?」
類似業種比準価額方式と純資産価額方式の併用方式と、
純資産価額方式の低い方です。
「少数株主ですよね、この場合はどうなります?」
あっ…配当還元方式になります。
「そうですね。ただ今回配当実施なしになっています。
この場合どういう評価になりますか?」
(知らん…)持ち帰って確認させていただきます。
「うん。(明らかにがっかり)少数株主が株式を持っていることの問題点って何がありますか?」
えー…(まだ突っ込むの?汗)あ、このまま相続が発生した場合に、それぞれの相続人に株式が渡ってしまいます。
「それの何が問題なの?」
経営と関係ない人が株式を持っていることです…。
「でもAさんが大部分の株を持っているので、それで経営が揺らぐことはないよね。他に問題はある?」
(もうやめてー!!)確認します…。
「うん。まぁ〇〇(受験地域)でもよくあるけど、少数株主の相続人からしてみたらとても低い評価なわけだよね。貢献度あいから見て納得できるかな?ならないよね。そうなると訴訟になるわけだ。そうなると、どうなる?」
単純に訴訟にお金がかかるのと、世間的なイメージが悪くなります。
「そうなった場合、この類似業種比準方式よりも株価評価が高くなって、よりお金がかかるんだよね」
(知らんかった…)はい
「じゃぁ、自筆証書遺言の特徴を簡潔に」
本文、署名、押印を自署で行います。財産目録も今までは自署のみでした。
「やめれるものはある?」
やめれる、でしょうか?(質問の意図が分からず聞き直した。省略できるもの、と理解して以下回答)財産目録については、PCや代筆、通帳のコピーなどでも代用できます。その場合、印刷したものに全て本人の署名捺印が必要です。
「はい。じゃぁ事業承継の特例について、役員の要件だけ教えてください」
役員…。贈与でしょうか?相続ですか?
「まぁ、どちらでも」
贈与であれば役員となって3年経過していること、相続であれば相続発生時点で役員であること、です。
「うん。であれば次男はまだ就任したばかりだからすぐに使うことはできなさそうだね。」
はい。
「ではFPの職業倫理をできるだけあげてください」
6つありまして、顧客利益の優先、守秘義務の遵守、アカウンタビリティ、インフォームドコンセント、コンプライアンスの徹底、能力の啓発です。
「どれが1番大切ですか?」
インフォームドコンセントです。
「何故?」
事業承継から相続に至るまで期間が長く、かつ今回は登場人物も多いことから、顧客に対してきちんと説明し、ご理解同意をいただきながら進めていくことが大切であると考えるからです。
「はい、ありがとうございました」
感想
Part2の時よりも面接官の表情は硬く、緊張しました。
私が受験したのは午後、しかも面接順も一番最後だったので面接官の方も疲れ切っていたのかもしれません。
「配当還元方式」が答えられたのは我ながらGJでしたが、それ以上は勉強しておらず突っ込まれて焦りました。
同じ問題でも違う質問をされた方もいたようなので、面接官の突っ込みポイントは不明のままでした…。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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