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ベースラインを作ってみよう!簡単なウォーキングベースの作り方
常に音が動き続けるウォーキングベースに苦手意識がある方もいるかもしれません。今回はどのように考えて作っていけばいいのかを解説していきたいと思います。
ウォーキングベースとは?
ウォーキングベースは4分音符を使い歩いているようにベースラインを展開させていくジャズでよく使われるものになります。Jazzの中でもSmooth Jazzというジャンルはなだらかなウォーキングベースを聴くことが出来ます。このような感じですね。
この曲ではキーボーディストの人の左手に注目です。ベースラインが滑らかに動いているのがよくわかりますね!これがウォーキングベースになります。この”Fly me to the moon"という曲はウ練習がしやすい曲になっているのでオススメです。
ウォーキングベースの音の使い方は2回連続同じ音を使わないのが理想です。同じ音を立て続けに使ってしまうとウォーキングベース特有のスムーズさが失われることになります。最近では他ジャンルにエッセンスとしてジャズを盛り込むのが流行っているので、使えるようになるとそのエッセンスに合わしたベースラインを弾くことが出来ます。
ウォーキングベースの組み立て方
では、実際にどのように組み立てていくのかを説明します。前章の冒頭でもいったようにウォーキングベースは4分音符から構成されていて、その音符をどれだけ滑らかに展開していくかがポイントになってきます。しかし、そのほかにもウォーキングベースにはある特徴があります。それは
ベースラインをスウィングさせることです。
イーブンの4分音符を弾いても平坦なものになってしまい、先ほどの動画などで聴いたリズムにはなりません。なのでこんな感じでリズムをとってください。
1(タータ)2(タータ)3(タータ)4(タータ)
このようなリズム(3連系と言われるやつですね)でベースラインを展開するとジャジーな感じになります。まずは、コードのルート音ををこのリズムで弾けることがウォーキングベースでは重要になってきます。”スウィング”というだけあり、しっかり”揺れる”ように弾くことを心がけましょう!
音の選び方
僕は個人的にウォーキングベースで選べる音は他のジャンルのベースラインよりも沢山あると思います。楽曲や他のベーシストの方の解説動画などをみてもコードによってはびっくりするようなアプローチをしている方もおられます。では、まずはどのような考え方で音を構築すればいいのか。その辺りをみていきましょう。
3和音を利用する
ウォーキングベースの基本になります。基本なのですが、これをしっかり抑えているといっきにウォーキングっぽくなります。しかし4分の4に対して音が3つしかありません。なので僕はこのような選択をします
➀1度→3度→5度→3度
➁1度→5度→3度→5度
この2パターンです。ここで注意して欲しいのは3度にはメジャーとマイナーがあるということです。なので、コードがメジャーからマイナーに変わる部分は注意しましょう。最初はなかなか慣れないと思いますが、コード進行のパターンや王道進行を覚えたり、パッとみた時に指が班のできるようにしましょう。
ちなみに➀と➁の違いはこちらになります。
➀1度から3度に展開することによって落ち着いた印象を与える
➁1度から5度に展開することにより少し耳につく印象を与える
うまく使いわけると、たった3音でも印象に残せるベースラインが作れます。
アプローチノートを利用する
3和音が弾けるようになると、次はアプローチノートになります。3和音でアレンジしたベースラインにこのサウンドを加えるとスムースな音の繋がりをうむことができます。僕はよく半音下からのアプローチノート(クロマチックアプローチノート)をよく利用します。
※こちらはアプローノートの記事になります。ご参照ください
オクターブを利用する
3和音だけでなくオクターブを利用したものもあります。こちらのコード進行を例にやっていきましょう
Gm7/CM7
この進行のGmの時
1度→オクターブ→m7th→5th
というアレンジをすると次のCMにうまくつなぐことができます。
その他にもGmの時に
1度→オクターブ→M7th→m7th
というm7thの前にM7thのサウンド使うと面白いアレンジになります。
スキップを使う
先ほどウォーキングベースは”4分音符で刻む”と紹介しましたが、それ以外のリズムも存在します。それがスキップです。スキップは”タータ”の2つ目の”タ”も弾くアレンジになります。もっと詳しく説明すると3連の3つ目の音を弾くということです。僕はスムース中にアクセントが欲しい時1小節の中の4つ目の4分音符で使う時があります。ちなみに4つともにこのアレンジを使うとロカビリーっぽいウォーキングベースになります。
まとめ
以上がウォーキングベースの作り方の例なります。この他にも色々なアレンジの仕方があり”1音目をルートではなく3度の音にする”や”ドミナントセブンスの時にオルタードスケールのサウンドを入れてみる”などが挙げられます。これらのアレンジはサウンドのエグ味がすごい(よりジャズに特化した音使い)ので今回は省略さしてもらいます。しかし、今回の内容を押さえていれば確実にスムースに歩くようにコード進行の中でベースラインを展開することができます。是非お試しください。
【筆者紹介】
土田 航(つちだ こう)
京都でベース講師をやっております。
Youtubeにて弾いてみた動画やレッスン動画掲載中
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