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筆者オススメ!ぜひ観て欲しい!ミュージカル映画5選

ここ数年ミュージカル映画が流行っていますね。ただ数ある中でどんな作品を見ればいいかわからないもの。ミュージカルにも当時の時代背景やその土地のの価値観を含むものや、全くの創作されたものまで様々です。今回は映画の紹介をしながら、その作中に使われている楽曲を紹介していきます。

ミュージカル映画ってなんだろう?

ミュージカル映画の発祥は1920年代に映像と音声を同期した映画”トーキー”の誕生がきっかけです。そのことにより、短編のストーリー性のないものが多く作られました。しかし、当初トーキーを使い作品を作っていたアメリカでは歌やダンス、未熟な役者が多く駆り出されていたため、質はあまり高くなかったようです。そこで人気を博したのはオペレッタ映画(喜歌劇や軽歌劇)でした。演者も欧州の人材が活躍していたようです。

今回紹介する作品は僕がみた作品の中で内容だけでなく、劇中歌でオススメできるものを紹介していこうと思います。色の濃い作品を紹介していますので、お気に入りを見つけてみてください!

雨に唄えば

もっとも知られているミュージカル作品なのではないでしょうか?この作品は無声映画からトーキーへ移り変わっていく時代を舞台にしたものになります。

映画の内容はドンとニナというよく共演をする2人がいるのですが、ニナがまぁ、図の高いこと。そんな彼女にドンは嫌気がさしていたとき、新人女優のキャシーがドンの前に現れます。彼女は歌も踊りも完璧でドンが惚れてしまいます。そうこうしていると、ドンとニナの次回作がトーキーになります。しかし、ニナが歌ってみるとまぁ、その歌がひどいこと。悪評を買ってしまいます。そこでドンはキャシーに吹き替えをお願いし、物語は展開していきます。

この作品で1番といっていいほど有名なのが、タイトルにもなっていいる雨に唄えばのシーンです。これは実際スタジオ内に放水して雨を降らしています。その後ドン役をやっていたジーン・ケリーは高熱を出したそう。

この場面のオマージュはララランドにもあるのでぜひ探してみてください!

巴里のアメリカ人

僕の1番好きなミュージカル映画です。舞台は第二次大戦直後のパリです。

アメリカ人軍人だったジェリーはパリに残り画家として、生活をします。うだつは上がらないけど、楽しい生活をしている中、有名歌手で知り合いアンリがパリに帰ってきます。なんと彼は運命の女性を見つけたようです。そんな景気のいい話をしていると、ジェリーも若手芸術家を支援するミロにスポンサーになってもらうことになります。そこで、ジュリーはミロと一緒に酒場にいくのですが、彼はそこでリズという女性に一目惚れ。リズの方も会うたびに彼に惹かれていきます。そんなみんなが人生絶好調な中まさかの出来事が起こります

内容はとてもシンプルなのですが、僕は作中のI got rhythmという曲がとても好きなんです。この曲はクレイジー・フォー・ユーという劇でも使われていて、その劇もみていて結構馴染みのある曲なんですよね。

ちなみにこの作品もララランドでオマージュされています。

スウィニー・トッド

先ほどまでの2作は明るくハートフルな作品でしたがこの作品はダークなものになります。舞台は1900年のパリだと言われていて、全体的にめちゃくちゃどんよりしています。

トッドは理髪師で過去にターピン判事に無実の罪を着せられ、流罪に着せられます。その結果幸せだった過程は崩壊し、娘はターピンに軟禁されてしまいます。流罪からパリに戻ってきたトッドは店に戻り、そこでミートパイを売っていたラビット夫人の協力の元復讐していきます。

この作品の作詞作曲しているスティーヴン・ソンドハイムウエストサイド物語でも作詞作曲をされています。その中でも、劇中歌のジョアンナがとてもいい曲なんです。そしてこの曲どこか”オペラ座の怪人”の劇中歌のAngel of musicを思い出してしまいます。

オペラ座の怪人もオススメなのでぜひ観てください!

CHICAGO

打って変わってアメリカの作品になります。舞台は1920年代のイリノイ州シカゴです。

シカゴの舞台を夢見ているロキシーは地元で人気のケリー姉妹の姉ヴェルマの店に訪れる。そしてこの二人この後すぐに、刑務所で遭遇することになリます。というのも、ロキシーは一緒に店に訪れたケイスリーという男に嘘をつかれ射殺し、ヴェルマも夫と妹が浮気しているのを発見し2人を射殺。刑務所内でロキシーはヴェルマに憧れていたことを伝えますが、ヴェルマは彼女になんの興味も示しません。そこに凄腕弁護士のビリーが現れます。ロキシーは弁護を頼みますが、弁護士費用が払えず断念。しかし、そんなビリーの前にロキシーの夫が現れ事態が急展開していきます。

この作品はクラシカルなミュージカルというよりも、ブロードウェイスタイルのミュージカルになります。煌びやかで迫力あるのが見どころですね!そして、このAll that jazzの日本語訳は”なんでもあり”という意味で、まさしくこの映画の確信をついています。

シカゴといえばフランク・シナトラもシカゴという曲を歌っていますね。
僕も2週間滞在したことがあるのですが、とてもいい街でした!


Blues Brothers

最後は名盤の紹介をします。みんな大好きブルース・ブラザーズです。

内容はいたってシンプル
自分たちの育った孤児院が潰れそうなんで昔のバンド仲間を集めて金を稼ぐというものになります

この映画の凄いところは何と言ってもキャストの豪華さです。他の作品もブロードウェイのスターや凄腕の作曲家を起用していますが、ロックやブルースなどを聴く人からしたらあまり馴染みがないかと思います。しかし、この作品はブルース、ファンク、ソウル、ちょっとだけカントリーに溢れた作品になってます。登場人物もドナルドダック・ダンやレイ・チャールズ、アレサ・フランクリン、チャカ・カーンやジェームス・ブラウンが実際に登場しています。どのシーンを切ってもユーモアがあり、楽しめる作品で聴いたことのある音楽も流れていると思います

この作品も舞台がシカゴで後半のカーチェイスが行われていた高架下はシカゴに行った時、毎日歩いていました。

どこをとってもいい曲しかないのでその中でもすごくノリのいいレイ・チャールズの曲を載せておきます。

なぜミュージカル映画を紹介したのか

ミュージカル映画って観ていると、当たり前なんですが、俳優の人たちがしっかり楽曲やその劇にあった見せ方をしているんですね。なのでしっかりエンターテイメントとして成り立つんです。僕たちミュージシャンも作った曲やライブをどう見せたいかということを考えます。その面ではミュージカルというのは参考になることが多いかなっと思っています。自分で惹かれた場面には理由があります。ミュージカル映画は音楽と映像が物語を作っていっているのでその辺りがとても見えやすく、MVやPVをとるときの参考になるかもしれませんよ!

【筆者紹介】

土田 航(つちだ こう)
京都でベース講師をやっております。
Youtubeにて弾いてみた動画やレッスン動画掲載中
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