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ヒップホップはアメリカだけじゃない!UKヒップホップアーティスト5選

皆さんは有名なヒップホップアーティストが多い国といえばどこをイメージしますか?多くの人はアメリカを連想させると思います。確かに、ドキュメンタリー番組やスポットが当たるアーティストはアメリカ出身者がほとんどです。しかし、現在アメリカだけでなく、様々な国でヒップホップのアーティストが誕生しています。その中で今回はイギリスにフォーカスしてみていきたいと思います。

UKヒップホップってどんなの?

イギリスにヒップホップが流行り始めたのはアメリカで誕生してから6年後と言われています。そこから誕生したヒップホップはアメリカのスタイルであるDJプレイやジャズからのサンプリングの上にイギリスでの生活をテーマにしたリリックを乗せるものでした。

London Posseなんかはまさしくそうですね。

そんなイギリスで根付いたヒップホップですが、そのスタイルは時代とともに形を変え”グライム”というジャンルが生まれました

トラックに空間が多かったり、アメリカのトラップよりもよりEDMの感じが強いかな。空間の多い音楽が好きなので僕は結構好きなんですよね。

このようにアメリカから入ってきたヒップホップの文化は"グライム”という形に進化しました。そして、現在のUKヒップホップシーンはそのジャンルにも当てはまらないものが、台頭してきていると言われています。今回はそんなアーティストの紹介になります。

Little Simz

Little simzはナイジェリアをルーツにしたロンドンで育ったラッパーになります。もともと9歳の頃から日々あった出来事をノートにまとめラップにしていたそうです。

今彼女に多くのアーティストが注目しており、ケンドリック・ラマーに今もっとも優れているアーティストと賞賛され、アンダーソン・パークやゴリラズ、さらにはミス・ローリン・ヒルのツアーにも参加した実績があります。彼女のアルバム『GREY AREA』ではベーシストのサンダー・キャット、レゲエアーティストのクロニックスなど名だたるアーティストが参加しています。彼女のトラックは幅が広く低音のきいた楽曲から最近のネオ・ソウルのようなサウンドが入ったものまであります。

『GREY AREA』以前は同じ人物と楽曲制作はしていなかったみたいです。今回紹介している『Offence』はドラムとベースのきいた楽曲になります。

Nadia Rose

Nadie Roseはロンドンのクロイドン出身のアーティストです。なんと彼女UKで最重要グライムアーティストと言われているストームジーのいとこなんです。

もともとソニーからデビューしたみたいですが、現在はレーベルから離れ自身で楽曲のリリースを行なっています。大きレーベルだけにいろんな意見があってなかなか自分の表現がうまくいかなかったようです。今回紹介している『Skwod』は彼女がまだ、レーベルにいた頃の楽曲になります。今年新しくでるアルバム『First class』はその時よりもサウンドがよくなったと語っております。何よりも好きなメンバーと製作できたのが良かったみたいですね。

彼女はグライムにジャンル分けされることが多いですが、ジャンルにはとらわれていないと公言しています。確かに新作の『Higher』を聴くとその感じはしませんね。

Shygirl

ロンドン出身のアーティストで、イギリスのアンダーグラウンドのクラブシーンで最も重要なレーベルNUXXの創始者の1人です。彼女はライブパフォーマンスに定評があり、カルト的信者がつくほどです。彼女はラッパーとして活動しているわけではなく、DJでリリシストとして活動しています。しかし、トラックに乗っているフロウのリズムのよさから今回紹介しようと思いました。

もともとはアーティストネームのように引っ込み思案で、小学校の時はいじめにあっていたみたいです。しかし、彼女はそのことを自身で認め理解することにし、常に自身を変えないということを核にもち、アーティストネームにその事実を込めたと述べています。

音楽のスタイルはトランスミュージックのようなものが多いですね。小学校の頃ウルトラビートの『Pretty green eyes』を買ったとインタビューに書いてあるので確かにその影響が感じれますね。

Dirty Dike

ケンブリッジ出身のアーティストで、イギリスのヒップホップシーンの中でも随一の底汚なさを誇るアーティストです。数曲リリックの和訳を読んだのですが、よく分からない部分が多いものもありました。しかし、彼はUKヒップホップシーンの復活に大きく関わる人物なんです。

誕生したてのグライムは社会人層がメインでアングラ気質が強すぎてメディアに取り上げられることはなかったようです。そんなある意味真面目で硬いシーンを本人たちも望んでいたのかもしれません。そんな中、彼の汚さというのは若者にはいいカウンターになったみたいです。さらに、彼がクルーであったContact Patyに所属していた、アーティストも芋ずる式に彼がデビューしたHigh foocus recordsからデビューしシーンが盛り上がりました。

今回紹介している楽曲が『Pork Pie』のアルバムが彼のデビュー作品になります。

Loyle Carner

サウスロンドン出身のアーティストで、現在のUKヒップホップシーンで1番売れているのではないかと思っているアーティストです。そのスタイルは今までのUKのシーンにはなかったようなもので、トム・ミッシュやアンダーソン・パークのような現代のネオソウルにも近い感覚を与えてくれます。(トム・ミッシュとコラボしている曲もありますね!)

彼はADHDや難読症をオープンにし、さらに自身が料理をすることで助けられたという経験からChili Con Carnerという料理教室を開いています。生まれ変わったらシェフになるというぐらい料理が好きみたいです。

冒頭でも述べたように彼の楽曲のサウンドからは最近のネオソウルの雰囲気を感じます。特に今回紹介している『Ain't Nothig Changed』はその雰囲気を存分に味わうことができます。彼自身も「この楽曲は自分の音楽を紹介する名刺的な楽曲だ」とインタビューで述べています。


【筆者紹介】

土田 航(つちだ こう)
京都でベース講師をやっております。
Youtubeにて弾いてみた動画やレッスン動画掲載中
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