完全に誤読してしまった「come as」

ソニーのPS5が売れ行き好調であることを伝えるロイター通信の記事。

https://www.reuters.com/technology/sony-highlights-ps5-momentum-hardware-sales-top-50-million-2023-12-20/

この記事の中の一文に大分悩まされてしまった。

The company's sales push comes as the industry debates the future for consoles as advances in cloud technology promise gaming untethered from bulky hardware.

結論からいうと、2回出てくるasはどちらも接続詞としてas S Vと捉えて良いようだ。

だが最初、「comes as」を「~として表れる」みたいな句動詞と考えてしまい、comes asとthe futureの間にthe industry debatesが挿入されているんだという謎の解釈をしてしまった。

改めて調べると、「come as a surprise to...」(~にとって驚きである)といった表現もあるにはあるが、どうやらニュース記事などでは、come as S Vの形で、「~と同時に起こる」「~の中で起こる」といった意味でよく使われるらしいと分かった。以下のサイトも参考。

つまりこの文の全体の意味としては、「クラウド技術が進化すれば従来のかさばるハードウェアは不要となるため、ハードウェアの将来について業界内で議論が交わされている。今回のソニーの売り込みはそうした中で行われた」みたいなところでしょうか。

come as S V が同じように使われている例を探したところ、Japan Timesのサイトで以下の文が見つかりました。コロナウイルスの新たな変異体(BA.2.86)が見つかったことを伝える記事の中での一文。

The news comes as the number of new cases continues to grow in Japan amid what is widely considered a ninth wave of coronavirus infections.


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