ブログやYouTubeが稼げないと思うワケ

副業として、ブログを書きなさいとかYouTubeをやりなさいとか、発信することでお金を稼げるという風に主張される方って多くないですか?

こういう話に耳を傾ける人って、会社が嫌で仕事辞めて独立を考えてたり、副業で儲けたいと考えている方に多い気がします。

今回は、発信することでお金を稼げるという主張に対して、私は稼げないと思うワケをお話ししていきたいと思います。

ブログやYouTubeの始め方

ブログやYouTubeでお金を稼げるという方は、ご丁寧にブログやYouTubeの始め方を指南していて、その中でブログを書いたり、YouTubeをやることのメリットとして、初期投資があまり掛からないということを挙げています。

確かに、
・サーバー費
・ドメイン費
・月々のインターネット回線費

ブログを始めるには、これくらいでしょう。

YouTubeをやるにもカメラとか三脚、編集ソフト代くらいは掛かりますが、選定の仕方によってはかなり経費を押さえて始められるでしょう。

じゃあ、ブログやYouTubeを始めてお金を稼ぐには、その後どうすれば良いかというと、大体どこも100記事くらい書きなさいとか、動画をアップし続けてなさいとか言ってきます。

ブログもYouTubeも根本的には同じ話なので、分かりやすくするために、ここからはブログの話を中心に進めていきたいと思います。

ブログを開設してからやることは?

確かにブログを開設するまでは、サーバーやドメインの設定など、細かい作業はあるけれども、それこそ調べれば色々と出てくるので、それに沿って行えば出来なくはないと思います。ただ、その後にやるべきことが、100記事くらい書くってめちゃハードル高くないですか?

まるで、ぼったくりバーなんじゃないかと思ってしまいます。

100記事書いてもあまり辛くならないジャンルを自分で見つけ出し、それについて書けば継続もできるし、稼げるようになると言われても、明確に何時間くらいかけてどれくらい儲かるというのも教えてもらえず、記事を書き続けるという根性論だけで儲けられると主張するのは、無責任でしかないかと…。

ブログで100記事書くってどれくらいの作業量なの?

仮に1記事書くのに2時間くらいかかるとすると、単純に2時間×100記事で200時間以上は優にかかる計算です。

ちなみに私は、noteを書き始めてちょうど2週間で、20記事ほど書いていますが、1記事大体2時間、手こずると5時間くらいはかかっています。

不動産投資という実際に自分でリアルに経験したことで、私の中では比較的書きやすいジャンルでも時間がかかりますし、慣れていけば書き上がる時間が速くなる訳ではありません。

慣れてくると、文章構成や書き方にもこだわるようになっていったり、書くことが無くなってくるので、ブログを書くためのインプットにも時間がかかるようになるからです。

基本的にアウトプットの時間より、インプットの時間の方が沢山時間が必要です。自分が知り得た情報(インプット)から絞り出す(アウトプット)訳ですから当然ですよね。

もしインプットとアウトプットの時間が同じくらいということでしたら、そのアウトプットされた情報には何の価値もありません。

例えばこの本を紹介します!と言ってAmazonのURLリンクだけ貼ってあっても、その本を買う人はいないですよね。

ブログで本を紹介するのであれば、自分でその本を読まなければなりませんし、1冊の本を読んで、紹介できるほどのものではなかったと思ったら、紹介したい本が見つかるまで、他にも何冊か本を買って読んで、きちんと自分が紹介できる本を見つけるという作業があって、初めて本を紹介できるのです。

ブログを読む方は、必ずそのブログの内容(アウトプット)で、その情報を仕入れたインプットの量がどれくらいかを見抜いていますので、ただインターネットで検索したサイトをいくつか見て、それをちょっとずつパクりながらの手抜きの記事をブログにせっせとアップしても、そこに価値がないことを分かっています。

よって、誰の共感も生まない記事が人気になることはあり得ないのです。

インプットでどれだけの時間がかかるかということにも触れず、ただ記事を100本、自分が好きだけど、有益性があってニッチな内容のものを書いていけば儲けられるようになるって、無責任に煽ってるだけではないでしょうか。

ブログ100記事書いてもそれだけでは儲からない現実

しかも100記事というのもMAXではなく、あくまで最低100記事という意味で、そこからまた更新していくとなると至難の技です。

100記事書いたらそのまま置いといても儲かるようになると言う人もいますが、情報は直ぐに古くなってしまいますし、自分が書き上げたブログ記事と同じようなジャンルで、自分の記事をパクりながら、それ以外に最新の情報を加えたブログが現れたら、そのブログに負けないように記事を更新し続けなければなりません。

とりあえずブログを100記事書けば儲けにつながると短絡的な考えはやめた方が良さそうです。

自分のブログにお金を払ってくれる人って誰なの?

次に、自分の書いたブログにお金を払ってくれる人が誰なのかを考えてみましょう。

ブログ収入は、色々なサイトで取り上げているので、わざわざ説明するものでもないので、「副業・ブログ」で検索に引っかかった適当なサイトから引用しますが、以下のような式で計算できます。

ブログ収入 = PV × CTR × CVR × 報酬単価
式を分解すると、下のようになります。
・PV:アクセス数(Page View)
・CTR:広告クリック率(Click Through Rate)
・CVR:広告成約率(Conversion Rate)

この公式の具体的なものが以下になります。

例えば、「おすすめのプログラミングスクール3選」のような記事を書いたとして、公式の項が下記だとします。
・PV:10,000
・CTR:5%
・CVR:3%
・報酬単価:5,000円
式としては、10,000PV × 5% × 3% × 5,000円 = 75,000円となり、収益は7万5000円です。あなたの書いた記事を読んだ読者が、「よし、このプログラミングスクールで勉強して、エンジニアとしてのキャリアを踏み出すぞ!」となれば、あなたにアフィリエイト報酬が入るという仕組みです。

ブログ収入では、ここで紹介したアフィリエイト報酬の他に、クリック広告や、純広告もありますが、大して儲からなかったり、儲けるのが大変だったりするので、ここでは、アフィリエイトに絞って話を続けていきたいと思います。

アフィリエイトとして儲けるためには、プログラミングスクールの宣伝のために、プログラミングの基礎知識などを散りばめた100本の記事を書き、更に、 PV × CTR × CVR × 報酬単価という広告主が決めた報酬単価という上限が決まっている中で頑張らなければならないということです。

元々広告のコスパなんて考えてブログを書いていないのに、広告のコスパが求められる訳ですよね。しかもブログを書き続けている段階では、誰が広告主になるか分からないですし、広告主がつかない場合もあるのに、どう頑張れば良いのでしょうか。

アナタがブログを始めて儲かるのは、ブログ始めろと勧める人だけ

確かに、ブログ初心者から始めて100記事書いて、報酬が上がっていって月に〇〇万円稼げるようになったという人も中にはいますが、たまたま100記事書いた内容が、広告主の宣伝とうまく合致して報酬が得られたということなのかなと…。

ちなみに、ブログ初心者から始めて稼げるようになったというブログを書いている人たちは、ブログを始めようとしている人からPVを稼いで、オススメのサーバーを紹介するといって、そのサーバー会社から報酬をもらい、ドメイン取得に関しても同じように報酬をもらって儲けているのに気づいてますか。

今からブログ始めても儲かるというのは、今からアナタがブログを始めてくれれば、私が儲かると言っているんですよ。

私がnoteを始めて続けている理由

ブログを書き続けることをここまで否定しておいて、私がnoteを始めて書き続ける理由は、自分が読みたいからです。

私が民泊事業を始めようと思った時に、色々とインターネットで調べていたのですが、自分でリスクをとって事業を進めたことがない代行業者ばっかり出てきて、全く参考になりませんでした。

それは、私が民泊事業をスタートさせてから半年以上経った今でも同じで、参考になるサイトがないのであれば、過去の自分を参考にするしかないと思い、過去に自分が民泊事業を立ち上げる時に経験したことを思い出しながらnoteに書き留め、それを読み返すことで今後の不動産投資の参考にしようと思ったのです。

どういう人がブログで儲けられるのか?

ただ、ブログを書いても稼げないという結論だけでは元も子もないので、私が考え得る中で、ブログで儲けるためには、どうしたら良いかというお話を最後にさせていただきます。

一言で言うと、100%自分が儲けるためだけにブログを書くということです。

ブログをただ書くだけだと、時間の切り売りに過ぎず、自分の労働力を投入しただけで終わってしまいます。

資本主義の世の中では、労働力以外の資産(ビジネスモデル)を持ち、自分があくせく働かなくても、ビジネスモデル(自分だけの商品)の対価としてお金と交換できるようなものを持つ必要があるというのは、再三このnoteでも述べていることですが、その自分だけの商品を宣伝するためにブログを書くというのであれば、私は大賛成です。

ブログを書くだけで儲かるというのは、宝くじ買い続けたら当たると言っているのと同じで、西銀座チャンスセンターの1番窓口で買うと当たりやすいよくらいの情報で、再現性がほぼありません。

自分のブログで自分以上に儲けている人がいることを理解する

「副業・ブログ」で検索に引っかかった適当なサイトから引用した以下の内容ですが、

例えば、「おすすめのプログラミングスクール3選」のような記事を書いたとして、公式の項が下記だとします。
・PV:10,000
・CTR:5%
・CVR:3%
・報酬単価:5,000円
式としては、10,000PV × 5% × 3% × 5,000円 = 75,000円となり、収益は7万5000円です。あなたの書いた記事を読んだ読者が、「よし、このプログラミングスクールで勉強して、エンジニアとしてのキャリアを踏み出すぞ!」となれば、あなたにアフィリエイト報酬が入るという仕組みです。

自分のブログでプログラミングのことを100記事程度書いていて、PV数もそれなりにあるという状況の中、アフィリエイト報酬のためにプログラミングスクールを検討させるような記事を書いて、報酬をもらえるプログラミングスクールに入会を促すような記事を書く訳ですが、他のアフィリエイト案件でPCメーカーからオファーがきたら、今度はPCを宣伝という感じで、アフィリエイトに応じて記事を都度都度作っていたら、アフィリエイトを意識し過ぎるあまり、記事の内容が本当に読者のためになるようなもので無くなってしまい、それに気づいた読者がどんどん離れていき、それなりにあったPV数が減っていくことも考えられるのです。

まるで金の卵を産むニワトリをお腹が空いたからといって食べてしまうようなものです。

それであれば、自分でプログラミングスクールを開業し、その宣伝のために、プログラミングにまつわる記事を100本書き、その中の一つに「おすすめのプログラミングスクール3選」という記事を忍ばせ、自分のプログラミングスクールに集客するという100%自分が儲けるためだけにブログを書くことをオススメします。

広告媒体は宣伝効果によって移り変わる

また、このアフィリエイトの広告主も今はブログが広告効果が高いからブログに宣伝をしてもらっているだけで、他に宣伝効果が高いものが出てくれば、広告もそっちにシフトしてしまうでしょう。

ネット広告費がテレビ広告費を抜いたのは記憶に新しいですが、そう考えるとブログ広告に陰りが出た時はブログ収入も安泰ではないのです。

タイトルでブログやYouTubeと書いていたのに、YouTubeのことを取り上げてなかったので少し補足させていただきますと、YouTubeの収入もブログ収入と同じく、登録ユーザー数や再生時間や再生回数によって報酬が決まってくるのですが、現在、再生回数×0.1円で報酬を得ていたYouTuberがいたとしても、このYouTubeの広告効果が薄れれば、ブログと同じように報酬単価が下がります。

他人を儲けさせた後のおこぼれが自分の稼ぎ

要するに、他人の商品を売るためブログYouTubeでは、他人を儲けさせた後のおこぼれが自分の稼ぎなのです。

これって会社を儲けさせて、そこから給料をもらう会社員と仕組みは一緒ですよね?

会社の歯車になりたくないと思って仕事を辞め、ブログやYouTubeを始めたけど、結局、広告主を儲けさせるために、PV数や再生回数が増やすためだけの記事や動画をアップし続け、しかも広告効果が薄れれば、報酬単価を勝手に下げられても文句が言えないって状況って悲惨だと思いませんか?

ここまでちゃんと読んでくださった方に、今一度聞きます。

ブログやYouTubeって稼げると思いますか?

それではまた!

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