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信じられないことは、信じることから生まれる。

今回は、私が映像をメインとした広告制作を本業としているので、好きなCMを紹介してみたいと思います。

昨年、NBAで一巡指名された八村塁選手を起用した三井住友銀行の広告です。

信じられないことは、
信じることから生まれる。

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このコピー、めちゃ良いです!

ただ格好良いことフレーズを並べたのではなく、八村選手の実話に基づいているのから秀逸なのです。

小学校まで野球をしていた八村選手は、中学入学の時に、恩師である坂本先生に誘われてバスケを始めたのですが、その坂本先生はバスケ初心者の八村選手に対して事あるごとに、『お前はNBAに行くんだ』と言っていました。

「中学校で(バスケ部に)入って、本当に何もできない、バスケしたことのないような子を見て、どうして『お前はNBAに行くんだ』って言ったのか。しかもコーチは、ジョークでも何でもなかったし、本気で言っていて、僕も最初はNBAがなんだか分かっていなかったし。でもそういうふうに言ってくれたから、それを信じてやってきて、こういうふうに現実になった」

八村選手も、ドラフト1巡目での指名が有力な20選手が招待された記者会見でこう語ったそうです。

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このエピソードを踏まえて、右下のコピーを見ていきましょう!

信じる
それは、全ての人に与えたれた素晴らしい力だ。
当然失敗はある。挫折もするだろう。
誰かと比べて自分を見失うときもある。
それでも、信じる力まで奪われることはない。
私たち三井住友銀行も、信じる人でいたいと思う。
重ねてきた日々を信じる。明日を信じる。
仲間を信じる。ライバルを信じる。自分を信じる。
今こそ、勇気を。変化を恐れず、前へ。
世界は、信じる者に味方する。

この中で、広告主の三井住友銀行に関して書かれているものは、私たち三井住友銀行も、信じる人でいたいと思う。という一文だけですが、ブランディング広告といって、人々が企業・商品に抱く良いイメージを醸成すること、すなわち、顧客の感情に訴えかけるものになります。

CMの中に出てきた、「日本では外国人だからと言われ、アメリカでは日本人だからと言われた。」というフレーズも、プレー以外の差別や偏見と戦いながら葛藤している姿が垣間見れ、そんな中でもNBA選手になるという夢を信じ続けながら努力したことで、その夢を叶えたことを表現しています。

今こそ、勇気を。変化を恐れず、前へ。
世界は、信じる者に味方する。

今は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、緊急事態宣言が出ており、ネガティブなニュースが多く飛び交うことで、気持ちが落ち込んだり、実際に収入が減ったり、コロナ疲れコロナ鬱(うつ)といった言葉も生まれるくらい日本中が混乱に陥っているので、このような言葉に勇気づけられます。

私もこの状況が落ち着いたら、三井住友銀行から融資をしていただき、新たな不動産を購入できるように頑張ろうと思います!

今回は本業の広告のことを記事にしてみました。ただ単に広告を紹介するだけではなく、広告制作の仕事をこれまで15年以上続けてきたことでの気づきも踏まえて記事にできればと思っています。

広告制作ってどういうことをするの?ってあまりイメージが湧かない方もいると思いますが、かっぴーさんの「左ききのエレン」という漫画が秀逸です!筆者のかっぴーさんも元大手広告代理店のアートディレクターということで、スゴくリアルで面白いです。

現在、国連からの、世界中のクリエイターへの呼びかけを受け、cakesで連載中の原作版「左ききのエレン」のIPを無償提供されているので是非!

それではまた!

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