見出し画像

【第十四歩】2023年秋、断然、伊藤万理華を推す!の巻

高畑充希の現在

前回の投稿から間隔が空いてしまった。
「高畑充希をめぐる冒険」はまだまだ続くのは言うまでもない。
書こうとするネタはあるのだが、なかなかうまく纏まらなかった。
一応、考えていたのは、これらである。
・「あるなろ三三七拍子」はそこそこ面白い!
・「ミス・サイゴン」から早くも一年
・「怪物」のシナリオ本を読んだ感想(映画との違いについて)
これらについては、今後書くかもしれない。
だが、当の高畑充希本人は、2023年10月現在、何をしているかはわからない。
映画「バービー」の日本語吹き替えの公開後、夏休みがあり、その後、高級ブランドのパーティー出席のインスタ投稿の後、まったくニュースはない。
もしかしたら、来年の大河ドラマの撮影がはじまっているのかもしれないが、インスタにはその投稿はない。
個人的には、大河ドラマはまったく観ないので、来年の作品も期待はしていないが、もちろん、観るつもりではいる。
しかし、来年2024年はその他の舞台、映画などはほとんど期待できない。
高畑充希を最大の「推し」としている身としては、寂しい年になりそうである。
まだ観ていない過去作を観ながら、新作を待つしかない。
ちなみに、日本語版吹き替えを担当した「バービー」については、50代男性がひとり映画館には行くのは憚れるので、動画配信がはじまったら観るつもりでいる。

断然、伊藤万理華を推す!

今年、上演された舞台「宝飾時計」に高畑充希ともに出演した伊藤万理華。
主演の高畑充希はもちろんよかったのだが、それに匹敵するくらいに伊藤万理華がすばらしかった。
特に後半で、ふたりが対峙するシーンは、この舞台でいちばん好きなシーンであった。
おそらくは、天真爛漫な子役時代とひきこもりになった大人時代という二面性は、伊藤万理華にぴったりの役柄であったと思う。
というわけで、ワタシにとって、この舞台での最大の発見は「伊藤万理華」であった。
ということで、高畑充希に次いで「推し」となったのが、「伊藤万理華」なのだが、9月以後の新作ラッシュはあまりに突然で驚くばかりである。

ドラマ「日常の絶景」

テレビ東京の深夜ドラマ「日常の絶景」がいきなりはじまって、いきなり終了した。
全3回というのは、ちょっとおかしい。
おそらくは、伊藤万理華出演の他局の別ドラマがはじまることと関係あるのだろうが、それならば、次のクールでやればよい。
その調整はできなかったのだろうか?
とはいうものの、このドラマはたいへんすばらしかった。
だが、このドラマはドラマといってもとても淡々としていて、物語がほとんどない。
たとえば、最近の話題作「VIVANT」など、多くの伏線が絡んだ謎解きをベースにしたドラマとは対極にあるといってよい。
大きな構造物を見に行き、周辺をぶらぶらするだけのドラマだからである。
もはや、ドラマという枠の縁をなぞるかのように、何の事件らしい事件もない、ある休日という「日常」を描いているにすぎない。
町村(伊藤万理華)は、総務課らしきOLなのだが、オフィスの席から垣間見える想田(石橋蓮華)のプレゼン風景を観る目差しは、ワタシの心を捉える。
その二人が目指すのは、お台場のクレーンと、千葉、勝浦の砂防、秩父のダムという3つほどしかないが、もっと身近な日常の絶景があったらよかった。
共演の石橋蓮華は、現在TBSラジオでパーソナリティをしており、ワタシもたまに聴いている。
電線愛好家ということもあって、この役にはぴったりの役でもあった。
意外に演技もうまい。
(ネタバレになるが)結局、全3回を経たところで、この二人はそれほど親密になるわけでもない。
だが、この旅はもっと続いてほしいと思わせるのほほんとした時間が流れる。
大体、3話といいつつも、U-NEXTではCMなしで1話22分、3話トータルで64分。
あまりにも短すぎる。
映像もすばらしい。
カラーネガフィルムでのプリントを想起させる色調が現代でありながら、ノスタルジー感が同居している。
音楽(劇伴)もすばらしい。
ミニマルな浮遊感のある音楽はこのドラマの重要な効果をもたらしている。
この作曲家である遠藤浩二氏は「とと姉ちゃん」の音楽も担当している。

伊藤万理華の注目作

2021年の同じテレビ東京の深夜ドラマで「お耳に会いましたら」もたいへん面白い。
外食チェーン店の飯とラジオ局という組み合わせなのだが、伊藤万理華の良さという意味では、こちらの方がよく出ている。

(まだ全話観ていないのだが・・・)
おそらくは、このドラマがあったからこその「日常の絶景」なのだとも思わせる。
現在、こちらもU-NEXTで全話視聴可能である。
そして、今後、ドラマ「時をかけるな、恋人たち」、「POTAL-X」が放映予定で、映画「女優は泣かない」が12月に上映される。
非常に期待高まるのである。

勝手に期待する高畑充希vs伊藤万理華

舞台「宝飾時計」での共演は、その役柄のキャラクター性もあり、僅かながら、伊藤万理華が勝っていたのではという感じすらあった。
演技は勝負事ではないものの、「宝飾時計」では、伊藤万理華の魅力が全開だったと思っている。
脇役ゆえに思い存分に演じられたというのもあっただろう。
今は、才能豊かな若手女優(昨今は「俳優」と言われるが、あえて「女優」と言おう)が数多いが、伊藤万理華がそのひとりであることは間違いない。
高畑充希は30代ということで、今後は20代の女優との共演も今後多くなるとは思うのだが、ぜひとも再度伊藤万理華との共演を期待したい。
二人共、作品ごとに見事に印象を変えられる女優である。
舞台、ドラマ、映画、何でもいいのだが、あえて言えばこの二人の魅力が現れるのは、舞台での共演なのかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?