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前衛は攻守一体型のサーブを打て
前回は後衛用のサーブについて話しましたが、
今回は『前衛用』のサーブについて話していきます。
まず、前回の話の復習です
後衛:相手の状況を悪化させること
が役割だと話しました。
ポイントを取られるだけで前衛が
『攻めるサーブ』『守るサーブ』を
使い分けることになるということも話しました。
『ゲーム取得に関わる』サーブの重要性
ポイントで考えると簡単ですが
あなた自身が前衛だとすると
・並行カウントで回ってくるタイミング
『1-1、D-D』
・完全に有利な状態で回ってるタイミング
『2-0』
代表的でいうとこのようなカウントで
自身にサーブの権利が回ってくるということです。
並行カウントのサーブは
1ポイントでも落としてしまうと
次のサーブは『圧倒的な優勢状態』ではない
中途半端な状態で始める必要が出てきます。
1-1の状態だと、次のポイントは確実に『得点』しないと
1-2負けの状態になるので不利になります。
そうならないために
サーブに対して精度を求めるあまり
✔︎球速
✔︎コース
を考え攻めのサーブよりも
甘いボールになりやすいからです。
一方で、2-0の優位な状態であれば
ミスを恐れずに打ち切れる余裕が
1ポイント分あるため相手にプレッシャーを与えられます
こう考えていくと
前衛はポイント間によってサーブは制限される
ということになります。
サーブに自信がある選手なら異なるよ
これはあくまでも理論上の話なので
100%当てはまるわけではないのですが
firstサーブの精度を
試合で7割維持できる選手であれば
並行カウントでも攻めのサーブを打っても問題ありません。
テニスの中で唯一自分のタイミングで打てる
圧倒的優位な技術がサーブです。
『A、B、C』のコースに
firstサーブで打ち分けられる技術があるのなら
・相手にサーブのコースを予測させること
・タイミング合わせてのカウンターレシーブ
・フォアで回り込むレシーブ
これらを回避できるだけではなく
ネットにつく際に『ローボレー』を狙われにくくする方法も
可能となるからです。
![](https://assets.st-note.com/img/1662274849208-cRRZIJhXPB.png?width=1200)
例えば、
・相手選手が右利き
・あなた自身が前衛
・カウント1-1
だった場合で話していくと
『A』のコースは相手にとって
バックハンドになるため
センターライン上に落ちるサーブを
球速を遅く(セカンドよりは速め)して打ち
無理やり回り込ませるとします。
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当然、厳しいコースに入ってくるからこそ
相手後衛の回り込むタイミングが少し遅れるために
打点が遅れ、身体が邪魔でクロスに打ちにくくなります
つまり、後衛側へレシーブを打つしか手段がなくなり
ローボレーが狙われにくくなるということです。
![](https://assets.st-note.com/img/1662275612996-uUJ06kSRQm.png?width=1200)
じゃあ、守りのサーブは?
これも実はAのコースに打つ単純なサーブのみです
ただ先ほどと違うのが
『センターライン上』を狙うわけではないという部分です。
前衛は必ずネット前で勝負を仕掛け
ポイントを取りに行くことが仕事です。
そのため、負けている時はいち早く上がれる手段として
サーブを『A』に確実に入れる精度重視にして
相手後衛のレシーブを自分に集めにくくすることを
最優先にする必要があります。
なので目安を話しておきます。
センターラインから『ラケット1本分』内側を狙って
サーブを打ってください。
トップ選手で使われているのが
ボールの右上を擦り上げるスライス気味のサーブです。
![](https://assets.st-note.com/img/1662276937763-AjM2LiMKP8.png?width=1200)
赤い部分にラケットを当てて
上へ擦り上げるようにして打つスライスサーブで
跳ねた後に相手の身体に差し込む軌道を作ります。
バウンド自体は相手のバック側なのに
跳ねた後に体へ入ってくることから打点が合わせずらく
『クロス』が打ちにくいサーブとなります。
このサーブをよく多用するのが星野慎平選手ですので
気になる人は検索してみてください。
結局のところ
以前の図書でも上げましたが
ストロークの基本として
・バックは振り遅たらネットを超えない
・フォアは振り遅たら流しにしかこない。
この2つを基本ルールとして考えて
サーブを打つことで
”相手のレシーブ”をある程度のレベルまでは
コントロールすることは可能であるということ。
さらに、前衛と後衛によって
カウント間で打つべきサーブは全く違うことがわかれば
無策で速いサーブを打つことは
『悪手である』ことがわかるかと思います。
サービスゲームが苦手な選手ほど
ここはシビアにみていくべきでしょう。
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by ソフテニ図書館オーナー,sho
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