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輝き。

今日は、私に関係あって関係ない、そんな話。

しゃぼん玉、ガラス、水たまり、壊れる瞬間が儚く美しいと感じるもの。
はじかれたその水滴や欠片、そこに当たる光と起こる乱反射。とても綺麗だ。その物の完全体として存在していながら、壊れる瞬間までも美しい。最後まで美しい。理想だ。
物と同じように人間もそうであればいいとふと思うことがあるけれど、そう簡単にはいかない。それが人間の複雑で厄介な部分であり、きっとこの先も、私にとっての謎。

そんな私の周りでまさに今、人間の感情がぶつかり合い複雑に絡まりあったような出来事が起きている。私はその範囲の中にはいるけれど直接的な関りはない、そんな半端な位置にいる。

~♫♪♬。
今日もまた新たな情報が入る音。
数十分後、それは私の耳に届くのだろう。

右も左もスタートを間違えている気がする、向き合い方にもそれぞれやり方があるんだな、なぜそれだけ一緒にいてそれを選んだのか、これまで何を見てきたのか、何の心配もないと高を括っていたんだろうか、相手は自分の所有物でなければ、自らもまた操り人形でもない。
ちゃんとそれなりの一線は引いておかないと、いざという時にこうも複雑に絡まってしまう。同じグループに属していても同じ人間ではないんだから。
物事の行方を時折情報として受け取りながらボーっと思いを巡らせる、そんな日々。

ある日、ダラダラと続くのかと思ったそれは急展開を迎えた。完成されたと思ったパズルがバラバラに。何よりも硬く結ばれていたと思われていたそれは、たった一つの出来事で傷つき、バランスを失い、崩壊した。

個人的な感想をひとつ自由に言っていいのなら…
私が見てきた限りではいつかどこかで、という予感のようなものはあったんだけど。パワーバランスが周りから見ても明らかなのは危ないと思っていたから。本当の姿は隠しておくべき、能ある鷹は爪を隠すように。

与える側の人間がより強く求めてしまうようになって、与えられることだけに慣れた人間はそれに気づかず。少しずつ、少しずつ、自らも気づかない間に。たった一つ、でも実際は一滴、一滴の集大成だったのもしれない。
その中身は第二段階へ。その先の流れは誰にも分からない。このまま関わる全てを巻き込みながら濁流となっていくのか、心配を他所に留まるのか、また原型を取り戻すのか。その鍵を持つのは、ただひとり。

「〇〇までは…」その言葉が出てくるのはたいてい決まっている。周りを巻き込みながら、うだうだと崩れては立て直しながらやっていくんだろう。
きっとその「○○までは…」を迎えた次の言葉は「〇〇まできたから…」もう手遅れなのは気づいているんだ。離れられない。なら持つべきは一つ、覚悟。

しゃぼん玉、ガラス、水たまり、乱反射する光の中でそこに存在していたことを告げる。人もまた、同じように示せる何かがあるのだろうか。全てがなくなったと感じるその瞬間は黒く暗く重い。這い上がるその表情は何を物語るのだろう。きっと私は今日もそれを範囲の中にいながら、直接関わりのない位置で眺めている。

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