見出し画像

いろ・めぐり いろ・めくり #20

いろ・めぐり いろ・めくり #20

二十四節気は「小雪」の節に入りました。「こゆき」ではなく「しょうせつ」、「雪が少ない」という意味ですが、色づいていた葉が落ち始め、北国からは雪の知らせが聞こえてくる頃です。

「立冬」から一気に冬の季節を感じ始め、街の木々も鮮やかな葉を散らし、足元を彩ってくれています。

赤、黄色、橙と色づいた葉には絶妙なグラデーションがあり、自然が織りなす色とりどりの光景に癒されます。

11月の色に「黄櫨染(こうろぜん)」という色があります。
光のあたり具合で、深い赤や黄を含む褐色にも見える色で、まさに今の季節の色。
この色は、平安時代から天皇が儀式の際に着る袍(ほう)の色で「絶対禁色」とされていた色の一つで、紫外線で発色が変わる神秘的な染めは、天皇家に伝わる門外不出の染めで“幻の染め”と呼ばれた染色法でした。

黄櫨は関東南部から西日本の暖かい気候の山地に自生する櫨(はぜ)の木で、晩秋、真っ赤に紅葉し、イチョウの黄色と合間って、この季節、私たちの目を楽しませてくれます。

TOKI-ORI #20 小雪 「鎮静・気力」

せとうちT&Kハーブのブレンド・エッセンシャルオイルは、二十四節気をテーマにした香りです。

ラベルの色は「紫」。

ご紹介した11月の色とは違いますが、この色も自然界ではあまり見られない色で、長い間、紫の染色は非常に困難で、コストがかかり、最も裕福な人々しか紫の染物を持つことができませんでした。

今でも「皇族」の色や「贅沢」の色と言われる色です。

TOKI-ORIの冬は、この高貴な色がベースとなっていて、「立冬」「小雪」「大雪」のラベルを彩っています。

#20 「小雪」の香りは、ペパーミントの香りでリフレッシュ。

ベルガモットが心にためこんだイライラを解消し、温州みかんは時間とともに「甘いみかんの香り」へと移り変わり、その香りは交感神経鎮静化させ、ストレスによる体調不良や食欲増進にも役立つ香りへと変化。

香りがこころを彩ってくれる。それがTOKI-ORIの香りの特徴です。

変化と言えばこの季節、ときおり時雨れる時期でもあります。

「時雨(しぐれ)」とは、山に当たった強い北風によって、降ったりやんだりを繰り返す細雨。雨が止むたび、寒さはいっそう、厳しくなっていきます。

紅葉の季節。紅葉狩りに出かける際は、暖かくしてお出かけください。

いろめぐり いろめくり #20

次回をお楽しみに。

せとうちT&Kハーブにご関心のある方は、ショップアイコンから、または、「せとうちtk」で検索しサイトにアクセスして下さい。

私たちの想いがそこにあります。