見出し画像

昨日と今日の境がない


 毎日、ずっと、四六時中、常に生きて社会的な生活していることが申し訳なくて、嬉しい出来事や楽しい時間は確実に本当なのにその罪悪感が消える瞬間は一瞬たりともない。

 いつも漠然と「ちゃんと頑張らなくちゃ」と思いながらもここまで何もしないまま来てしまったやつは今さら具体的に何をどうちゃんと頑張るのか自分ひとりではイマイチ分からない。
 結局周りに助けてもらって、申し訳なくて、そのくせ誰かに不満を抱き文句をつける自分が何よりも気に食わなくて、なんだかわけが分からなくなり時たま怒りながら泣いていたら外が明るくなって、また境目のないまま一日が始まって過ごすだけで、ひたすらそれを繰り返すだけの口先だけは達者な大きな赤子同然と私ですら自覚している。

 なのに周りは私のことを「頑張っていて偉い」などと言うから、どうにかこの優しい人達が言葉を尽くして、時には身を削ってまで助けてくれた事実を無為にはしたくなくて自殺や自傷のたぐいを思いとどまるが、代わりに声も涙もなく、性懲りもなく喉が渇いてコップに水を汲みに行くまではひたすらにうずくまるしかできない日が、どこからどこまでが「一日」なのかは分からないが、そういう日がある。
 あるんだよ。

 申し訳なくて死にたいが、失望こそされ尽くしても一度でももらった他人の優しさの全部がいっぺんにまっさらの無駄になることがこのまま生きていることよりも恐ろしくて、まだ死ねていなくて申し訳ない。

 私は、結局気が遠くなるほどに迷惑をかけ、何もかもままならず、他人のことが恐ろしくて、他人に対し親切にした数よりも蔑ろにした数の方があきらかに膨大で、にも関わらず他人のことが好きなんだと思う。

 ずっとごめんなさいしか言えなくて申し訳ないから明日はお礼が言いたい。
 早く明日にしたいのにどうしたら良いのか分からなくてごめんなさい。本当は私と関わった他人に後悔をさせたくはない。
 早く明日にしたい、今日はもう終わりたい。
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?