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学生時代の建築設計課題でAを取った時の話。

僕は東京都現代美術館にメキシコの建築家ルイスバラガンの企画展を見に行った。彼のデザインする建築は光と水面を取り入れた空間構成で美術館に足を運ぶのが初めての僕にとっては新鮮な体験だった。

大学で住宅建築を設計する課題を与えられた際にエスキスを繰り返していく過程で僕の設計したい住宅のイメージとルイスバラガン展で体験した空間のイメージは交錯してひとつのカタチに結びついていった。

当時の僕は建築を設計するための知識や技術も足りない未熟な学生であったが、その住宅課題に関しては設計したいもののイメージや表現したい空間の構成が意識的ではなかったにせよとても明快だった。

Aの評価をもらった僕の建築設計課題の住宅作品はルイスバラガン展における展示空間の僕なりの解釈による建築空間での再現だった。