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003_会社のお金の流れ〜普遍の知識編#3〜part1

こんにちは、Tkthonです。最近は在宅ワークになり、少し時間ができてきました。これは苦手分野にも取り組むチャンス!!

ということで、今回は会計について。会社のお金の流れをつかむことは、客観的に企業の経営状態を把握するだけでなく、そこにどんな戦略を当てるべきかまでを経営の観点から見ることができると考えています。資産運用にも応用できたりといいこと多いかも。

が、私は元々会計に無縁でこれが初学です。背景知識はほぼなしで、どこまで理解が深まるでしょうか。。。下記の本を参考に知識を得ました。人事部の方が社内研修用に作ったものということで、理解しやすいのではということでこれを選びました。

私のような専門ではない人にとって重要なのは、細かな記載ではなく、
・ざっくりと会社のお金の”流れ”と”蓄え”の関係を読み取ること
読み取った情報から経営が上手くいっているのかを判断すること
上手くいってないなら、どこを改善すべきかを見極められること
なのかなと思います。なので、極力専門用語は使わずに行きます。

今回は全くの素人ということもあり、二部に分けて書きたいと思います。初回は”読み取り”に焦点を当てます。

会計資料で代表的なものは下記で、それぞれ次のことを表します。
・キャッシュフロー計算書(通称C/F):期間中の資金繰り・現金の出入り
・バランスシート(通称B/S):期末の残り
・プロフィット&ロス・ステートメント(通称P/L):期間中の損益

ざっくりとしたそれぞれの関係性は下記の図の通りです。
P/LとC/Fは実際の表記と異なるので概念として見てください。

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これを理解するために私が必要だったのは下記の用語とP/LとC/Fの区別でしたので参考にしてください。
・流動/固定:1年以内に現金・費用になるか/ならないか
・当座/棚卸:棚卸は在庫で実際は売れていない。流動資産ー棚卸=当座。
・P/LとC/F:C/Fは”現金”の流れ。P/Lには売掛金・買掛金が含まれる。
・売掛/買掛:簡単には代金後払い取引。ツケみたいなもの。

さて、これらの構造がわかったところで、どこを見ると何がわかるのでしょうか?今回は特にB/Sに絞って記載します。

Point 1:自己資本は資産の何割?→ 不況抵抗力を表す!

総資産に対する自己資本の割合は何を意味するでしょうか。自己資本の比率が高いと、例え不況で利益が落ちても、自分のもので費用を賄うことが可能です。一方、負債が多ければ、金利も含めて常に返済に追われる形になり、不況時にはその影響がより大きくなることが想定されます。以上より、自己資本比率が高いことが、より安定な経営を意味します。

ちなみに、本書内では下記のようになっています。
40%以上:超安泰、20-39%:安泰、10-19%:普通、0-9%:危険水準

Point 2:流動資産と流動負債の差は?→短期的体力を表す!

”流動”は前述の通り、すぐに現金・費用になるものを意味します。支払い期限の迫る流動負債に対して、すぐに払える形の流動資産が上回っているかが重要な指標となります。ここで、棚卸資産は在庫として抱えているものなので、より厳しい目で見れば、当座資産で流動資産をカバーしている状態が最も理想的と考えられます。以上から、流動資産と流動負債の差が短期の支払い能力を表しており、短期不況抵抗性に反映されると考えられます。

Point3:固定資産と自己資本の差は?→長期的体力を表す!

では、長期的な目線ではどうでしょうか。この場合、固定側に着目します。固定資産には設備投資などが相当します。仮に、設備投資が100%自己資本で賄われていると、長期的不況でも借り入れすることなく投資が可能です。一方、自己資本が固定資産より少なくなった場合、固定負債のような借金で投資する状況になり、経営は苦しくなる可能性が高まります。この観点で見ると、固定資産が少なければ、自己資本が少なくても安定経営可能であることがわかります。(商社とか設備いらないのでそうみたいです)

少し長くなりましたが、Part 1は以上です。ざっくり見ると案外理解しやすい構造になっていて、初見の私でも何となく理解できているような。。。ちなみに、倒産の多くはキャッシュ・ショートだそうです。現社会情勢で非常に問題になっているところですが、上場企業の体力についてはこういったところから予測できるかもしれませんね。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
気が向いたら、せっかくなのでPart2もご覧頂けますと幸いです。

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