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004_会社のお金の流れ〜普遍の知識編#3〜part2

こんにちは、Tkthonです。今回は前回(003_会社のお金の流れ〜普遍の知識編#3〜part1)に引き続き、会社のお金の流れについて見ていきます。2回で何とかしようと思いましたが、逆にポイントが不明瞭になるので、もう少し分割しようと思います。(すいません。。。)

さて、今回は”採算がとれる”について考えてみたいと思います。

皆さんはどういうイメージをお持ちですか?自分は「売り上げ > 費用の状態」かなと思いましたが、これだと後の戦略には繋がらないようです。

どう捉えるべきかをまとめた図が下記の通りです。

スクリーンショット 2020-04-16 16.51.34

ポイントとしては、売上と費用の構造をもう1段細かく捉えて、収益-費用の関係を付加価値-固定費の関係に見直すことです。

このことから採算がとれるとは、

総付加価値 mPQ が固定費Fを上回っている状態

と言えそうです。ちなみに、mPQ=Fは利益と損失が均衡することを意味し、一般には損益分岐点と呼ばれています。mPは限界利益とか呼ばれていますが、こっちは分かりにくいので無視します。。。

では、この見方ができるとどのようなメリットがあるでしょうか。私としては、mPQ=Fからすぐに売上必要倍率(あと何倍売上があれば黒字になるか)、黒字になる売上高・売上数を算出できることだと思います。そうすると次の目標がどこにあるかが明確になりますね。

次にこれをどのように戦略などに結びつけることが出来るでしょうか。数式で考えれば自ずとその策は出てきます。

スクリーンショット 2020-04-16 18.57.33

上記に沿って、たどり着いた先で「どうやって?」を考えていけば良いわけです。実際にはそんなに上手くは行かないのかもしれませんが、最低限これらの点は考慮すべきではないかと考えています。

前回のB/S見方含めて、このような捉え方をしておくと、

・期間損益 → 全体の採算状態を掴める(黒字倒産の回避)
・製品戦略 → 固定費回収に対する各製品の貢献度がわかる

など具体的な行動指針に落とし込むことがより容易になりそうです。「mPQ=Fから手を付ける」がキーワードになりそうですね!
1つ注意点をあげておくと、企業分析の際、損益分岐点比率(F/mPQ)と利益量は常に同じ順序にはならないようです。その時は、”利益量が多い方が強い”と覚えておいてください。

今回は採算がとれるとはどういうことかについて見てきました。会計やってない人だったら、これだけ知ってるだけでも全然見方が変わってきますよね!次回は会計における”金まわり、ぜい肉体質”について勉強していきたいと思います。(聞いたことあるけど、意味不明だったんですよね。。。)

最後までご覧いただきありがとうございました。
次回もまたよろしくお願いします。


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