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アートフェアフィリピン2018現地レポート【富裕層の投資先は芸術作品】

こんにちは、近藤太一です。

以前は3K(汚い、怖い、帰りたい)が付くほどイメージが悪かったフィリピン。

ですが今月発表されたBUSINESS INSIDERで「今、最も投資に適した国ランキング20」でフィリピンが1位になりました。

アジアで最も勢いのある国・フィリピンで、富裕層セレブ達が集まるアートフェアフィリピン2018にVIPで参加させて頂きました。現地の様子をレポートします。

アートフェアフィリピンとは

今年のパブリックオープンは3月1日〜3月4日の4日間。

会場はマカティ市のThe Link carparkという巨大駐車場の貸し切りですが、2013年は2階フロアまでしかない小さな規模で開催されていました。

アートフェアフィリピンは2013年より始まりました。6年目を迎えた今では全フロア8階まで館を丸ごと占領してしまいます。

期間中のパーキング契約者達には、国のプレミアイベントのため他に停車するように依頼がいく事態となっていました。

国民の間でアートが身近になるにつれて拡大し、スペースの広がりだけでなくギャラリーとアーティストのラインナップが増えていきました。

今年は国外ギャラリー参加数は51。

シンガポールから”ARNDT ART AGENCY””FOST GALLERY””YAVUZ GALLERY”、香港から”EDOUARD MALINGUE GALLERY”、

シンガポールから”GAJAH GALLERY””STPI”、台湾から”MIND SET ART CENTER””NUNU FINE ART””SOKA ART”など

アートバーゼルで名を馳せるギャラリーも参加しています。

その他のプロジェクトも面白く、アヤラ財閥によるACオート(ホンダ/いすゞ/VW/KTM)と国内アーティストとのコラボや、

コレクターによるトークショー、フィリピン史を追うフォトグラフィー部門、10日間の野外インスタレーションといった構成が詰まっており、メトロマニラがアート一色に染まりました。

フィリピン現代アート界のパブロ・ピカソ!Rodel Tapayaと遭遇

前回の記事で4月のアートフェア”Art In The Park”について記事を書きました。

このアートフェアから突き出た大物アーティストは数多くいます。一番の成功例を作ったのがおそらくRodel Tapayaです。

彼の作品は、2009年頃は円ベースで5桁前半で売りに出されていましたが、10年経たない内に7桁後半が国際相場になるまでに育ちました。

作品テーマはフィリピンの神話引用が多く、膨大な情報量を一枚の絵の中で完結させているところに凄味があります。

Finale Art Fileとの関係

今回リアルタイムで現場に立ち、積極的に来場者達とコミュニケーションを取っていきました。そうすると、嬉しいことに自分のことを知る人と出会う機会がありました。

自身が提携するFinaleとの出会いから3年がたち、小品でも数十枚が出回りました。

知らないところで応援して下さっているファンがいたことは今後の励みになりました。

深センの通信機器メーカーHuawei(ファーウェイ)社がギャラリーに取材した映像です。マネージャーが取り扱い作家として紹介してくれました。

世界最大の派遣国家フィリピンの可能性

フィリピンは「世界最大の派遣国家」と言われています。

平均年令23歳の英語が公用語レベルで使える若い人材が1億人、クリスチャンの献身的な性格は世界中の労働産業が欲しがります。

日本が直面する「2025年問題」の時代には、日本の人口を越える分岐点に差し掛かっていくと言われています。

東京からマニラはたった4時間の距離です。人々の活気と経済の熱気で勢い増すフィリピンに、皆さんも訪れてみてはいかがでしょうか。

さいごに

KogureさんのブースでVIPセレモニー(2/27-2/28)から出させて頂きました。

Gallery Kogureは神田に所在し、リアリズム系においてはハイパーリアリズムと称される作品も取り扱う世界トップレベルのギャラリーです。

自分の画風とは異なりますが、ご縁を授かり展示のご厚意頂きました。自身のコレクターとも繋がることができ、大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。

この記事を書くにあたり、お世話になった小暮オーナーに厚く感謝申し上げます。

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