バーテンダーによる家飲み向上法その3!
〜ハイボール〜実践編!
さて、前回の日記に続きましてようやく実践編です
ハイボール作りの手順、まずは簡単に言いますと
①グラスを用意する
↓
②氷を入れる
↓
③ウイスキーを入れる
↓
④ソーダを入れる
↓
⑤完成!
↓
⑥ぐびっと飲む!!!
となります、とても簡単!なのですがバーテンダーが、と冠した以上これをよりテクニカルに(かつ家で出来、面倒でない程度に)分析していきます
① グラスを用意する
グラスについてですが、僕のお店では、
では10oz(オンスと読みます、1ozは30mlなので300ml)サイズのうすはりグラスを
使っています
このサイズですと氷、1shot分のウイスキー、そしてソーダを入れた時に一杯分のハイボールを作るのにちょうど良いサイズだからです
ちなみに、国際バーテンダー協会の標準サイズだったりもするので、このサイズを使っているバーは多いと思います
もちろん家飲みの場合は、ご自宅にあるグラスに合わせてソーダやウイスキーの量(濃さも!!)は自由に調整できますが、一つの目安としてご参考になれば、と思います
② 氷を入れる
用意したグラスに氷を入れます
この時に、くるくるっと用意したマドラーなどでグラスの中で氷を15ほど回しましょう
グラスを冷やし、また氷の角を取ることができます
ほんの少しですが、氷が溶けて水が出ると思いますので、その水は必ず捨て、スペースが出来ていたら新しい氷を一つ追加しましょう
③ウイスキーを入れる
上記の通り基本は1shot=30mlです
もちろんグラスのサイズや好みの濃さで調整していただいても構いません
因みに、僕のスタンダード・カクテルにおける基本ポリシーとして、なんでも"うっかり濃い目"が美味しい、というのがありまして笑
お店では実際には+5ml、場合によっては10ないし15ml多めに入れるようにしています
ではここでもう一回、くるくるっと回しましょう
もしウイスキーが常温、もしくは冷蔵庫から出したものですと素早く15回ほど
前回おすすめの様に冷凍庫入れて置いた場合は、逆にゆっくり目に15回ほど
これは、常温or冷蔵庫の場合は、素早く回すことによってウイスキーを冷たくするため
逆に冷凍庫にあるウイスキーは十分冷えているかわりに少し粘度が出てきてソーダと混ざりにくくなっているのでゆっくり回して少し解凍する
そんなイメージです
くるくる回す、つまりステアですが、回数はもちろんそのスピードでも味が変わります
最初は慣れが必要ですが、色々と試してみるとなかなか楽しいですよ
④ソーダを入れる
はい、そしてソーダを注ぎます
なんと言っても、ハイボールはキレの良い炭酸が命!!
氷に当てないよう、グラスとの隙間を狙って注ぐようにしましょう
カクテル作りの基本中の基本は、軽いものから重いものを注ぐ、です
この場合、ウイスキーが炭酸水より軽いため、
ウイスキー→炭酸水、の順番で注ぐことで、軽いウイスキーが炭酸ガスに乗って登って行きますので、無理にグラスの中で上下に動かさずとも自然と混ざっていきます
ですので、最後に丁寧にかるーく1回転ほどさせます、細かく文章にするとこうなりますが、全て炭酸ガスを消さずに最後まで楽しむための工夫です、特にガチャガチャと何度も回転させるのはNG!
⑤完成!
お好みで、柑橘の皮で香りをつけたり、ハーブやスパイスなどを乗せても良いと思います
有名なところですと、角瓶のハイボールにレモンの皮で香りをつけたり、白州にミントを添えたり
タリスカーというスパイシーな味わいでよく知られているシングルモルトは、輸入元がハイボールにブラックペッパーを削りかけるのを推奨しています
他にもオレンジや季節の柑橘の皮、和風に紫蘇、スパイシーな味が好みの方は花椒、黒七味なんかも良いです、東南アジア風にレモングラスやコブミカンの葉、パクチーなんかも良いかと
先入観なく色々な組み合わせが楽しめるのも家飲みの醍醐味、お食事やその時の気分に合わせてアレンジしてみてはいかがでしょうか
⑥ぐびっと飲む!!!
さて、長々とありがとうございます、炭酸が抜けないうちにぐびっとぜひ!!!
思ったよりハイボール編が複数回と続いてしまいましたが、、、
もう一回、アレンジのアイデアやおすすめ銘柄などをご紹介したいと思います
よろしくお願いいたします!!
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