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【MONO-OKI】#8 駄菓子屋クオリティのパチモノ怪獣たち《前編》

大片付けもほぼ終わって埋蔵品の様子がわかり、記事にしてみたいMONOが絞り込めてきたので、しばらく【MONO-OKI】シリーズ連発するかもしれませんが、どうぞ暇な時間にお付き合いください。今回は好きな人には好きなMONOじゃないかな、と思って紹介します。


◉出会いは一冊のマニアック本から

発端は一時期【ワルモノ絵】をガツガツ描いていた頃です。某作品発表サイトを眺めながら「メジャーな番組のワルモノとか、上手な人が皆描いてて今さら描いてもな~感があるよな~」などと思っていた頃です。ネタ探しをしているときに一冊の本に出会いました。『日本昭和トンデモ怪獣大全』、僕が楽しませてもらっているタツミムックさんから出版されている本です。

『日本昭和トンデモ怪獣大全』(堤 哲哉・著/辰巳出版・発行)
定価1,500円ですが、いわゆる<日本懐かし大全シリーズ>の中では比較的大ボリュームです

「こういう味のあるパチモン怪獣たちを描くのも楽しそうだ!」と思いながらページをめくっていたら、こんな企画に目が留まりました。

そもそも<と学会>さんの影響でカタカナの「トンデモ」というワードにめっぽう弱い僕

実際の誌面では、トランプの全カードが小さく紹介されているのですが「これは原寸で見たい!実物を手に入れたい!」と衝動的に思いまして、さっそくヤフオクやメルカリで探しにいきました。それが2020年の5月頃でしょうか。タイミングも良かったのか、いくつか出品されていたので、迷うことなく購入。当時、商品代金として1,200~1,800円くらいで買った気がします。もともと駄菓子屋的アイテムだということを思うと、結構なお値段なんですが、今しがたヤフオクとか見てみると、3,000円とか4,000円とかになっててビックリしました。まあ、良いときに入手できたと思っておきます。

◉全ての始まりはここから。ALASKA製「怪獣トランプ」第1弾

というわけで、手元にある実際のMONOを大公開! まずはパチモノ怪獣トランプの元祖といって存在らしい、ALASKA製の「怪獣トランプ」から。当然、無版権商品なわけですが、ちょいちょい見たことのあるヒーローの絵柄が混じっているのが、この第1弾の特徴です。

A4サイズのスキャン範囲に収めるため、"K"は横倒しです。
ユーモラスなルックスもそうですが、どうしてこんな名前に?と気になります。
"6"は『変身忍者・嵐』のワルモノ・オニビマムシ、"JOKER"は幹部の血車魔神斎、
"7"は『快傑ライオン丸』のワルモノ・わくらんばがモデルですね
スペード札。ライオン丸率が高いです。
「オクトパス」が全然タコっぽくなかったり、ポケモンみたいな名前の奴もいます
ダイヤ札。「ブーメンス」のグロいデザインにも目が奪われますが、
僕のハートをがっちりつかんだのは「カミーリ星人」のポーズでした。
出身地も「サワラ砂漠」とか「エヂプト」とか表記に時代を感じますね
クラブ札。"6"は『嵐』の「マシラ」、"7"は『ライオン丸』の「オロチ」あたりがモデル。
それ以外のオリジナル怪獣は軒並み魅力的ですが、
「グラヂオラス」とか普通にパイナップルに描き足してみた、的な(笑)
蛇に見えない「ザスネーク」や、なぜか二体セットの「トータスとプラミ」。

この第1弾が予想外に売れたのか、この後、AKASKAさんは新版を次々とリリースしたようで、さきほどのムックの中では第2弾のヒーローがごっそり入れ替わったバージョンが紹介されていましたが、これは残念ながら僕は持っていません。

こちらが第2弾の入れ替えメンバーだそうです。時代を反映してかアニメ元ネタ勢が。
"JOKER"の一枚が「ドクトルG」似の人ってのがいいチョイスですね

◉ALASKAさんの「ネタ尽きた」感が否めない別バージョン

僕が持っているもう一つのALASKAさんはピンクの箱なんですが、こちらは前述のムックの中で軽く触れられている「ジョーカー以外のカードが怪獣だけのバージョン」のようで、それがこちらになります。
(新規入れ替えになったカードのみカラーにしています)

まずはこちらもハート札から。
"2"とかが新規怪獣ですが「どくろ怪獣へシトキング」とか、字面から思いついたような名前。「蜈蚣怪獣アダルト」とか、なんで?と。普通に恐竜も混じってるし。
個人的には「ボーズンギャス」のネーミングが気に入りました。
"JOKER"は確かにヒーローっぽいけど、どこか洋風な出で立ち
スペード札。こっちの入れ替え勢は、なんかとりあえず既存の生物をでっかく描いた、
みたいなものばっかりです。"A"はそうじゃないけど、見た目はトリケラトプスですね。
名前はなぜかスティラコ(サウルス)だけど
ダイヤ札。「ヘドロン」はなんかいいデザインだなーと思います。
「カパーヤ」も大井川流域出身で静岡県は怪獣無法地帯。リニア通さないほうがいいかもねw
ラストはクラブ札。こっちも普通に恐竜がエントリー。オリジナルはネタ切れ?
「ボスゴン」が頭悪そうなルックスで光っています。
「スパンジス」もそうですが、数字とかじゃんけんマークが見切れているのは
こういう絵のほとんどが他の商品からの流用だからですね

結局、新規に怪獣カードを増やしてはいるものの、オリジナルだと思しき怪獣はそんなに居なくてがっかりでした。

残るひとつ、キューピーさんの「大怪獣カード」については次の投稿にて!

実は今回、スキャンしながらあることを発見したので、それも合わせて御報告したいと思います!


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