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【出逢ってしまった人たち#2】おさな心に刺さった鉄橋を渡るオレンジ列車

僕と同じように、ある日不意にペナントと出逢ってしまったピープルが、Web上にぽつりぽつりと居ることを知りました。とはいっても、そんなに大勢ではありません。その貴重なペナント・エンカウンターの皆さんのブログを拝読しながら、その驚きや感動など多様なココロの動きを行間から受け取って「そうだそうだ」と味わいたい!という企画がこの「ペナントに出逢ってしまった人たち」シリーズです。※これまでに発見したものの中からブログの投稿日が古いものから紹介します

◉第2回目にご紹介する"出逢ってしまった人"は、2006年(平成18年)2月、部屋に唯一貼ってあるペナントについて思いをはせている『HIRO-P'S ROOM』のオーナー・HIRO-Pさん。HIRO-Pさんは奈良県にお住いのライダーさん。投稿ではその日の朝刊で「最近のお土産物はペナントからキーホルダーへ主役交代」的な記事を読んで、自分の部屋の壁に貼ってある1枚のペナントの写真をアップされていました。この「黒部渓谷」のセレクトがなんとも渋い。幼稚園時代のチョイスと聞くと更に渋すぎる。そういう意味では厳密には"幼稚園時代に出逢ってしまった人"ってことになりますね。おそらくですが、写真に写っている列車(黒部峡谷鉄道)が子どもゴコロにヒットしたんじゃないでしょうか。カッコイーもんなー♪ ま、親がチョイスして買ってやった、という可能性も無くはないけど・・・。

HIRO-Pさんご自身は各地をツーリングしながら、ピンバッヂを集めておられているらしく、ペナントについて

ツーリング中心の旅をするものにとっては、ペナントは大きすぎるし、キーホルダーは小さくても重くなるし、このピンバッジくらいのお土産が一番手軽なのです。

『HIRO-P'S ROOM』2006年2月9日「お土産最新事情」より

とおっしゃっていますね。ペナントが昭和50年代に入って、白亜紀恐竜のようにとてつもなく巨大化したのは、マイカー旅行や観光バスツアーなどが一般的になって、お土産の大きさを厭わなくなったことも背景にあると聴きますが、確かに単車旅行の場合は、ロール状にしても、ペナントって結構かさばるので荷物になるでしょうね。そういう意味では昔から、バイクや自転車旅行の人たちとは縁遠いお土産だったのかもしれません。

◉そんなHIRO-Pさんの投稿の中で気になったのが、

東京タワーは消費者の声に答える形で1種類だけ復活したらしい。

『HIRO-P'S ROOM』2006年2月9日「お土産最新事情」より

という記述でした。ニュースでは京都タワーも通天閣ももうペナントは製造していない、という話が出ていたようで、既にこの時代(平成18年)には絶滅寸前であることが伺えます。そんな中、消費者の希望を受けて復活した1種類だけの東京タワーのペナントとは?

◉2006年当時の情報を探ると北澤氏の『ニッポン観光ペナント展示館』の中で、2004年に、東京タワーで限定販売されているペナントとして紹介されているものがありました。これのことなのかなー。というかなんで「東京ディズニーランド」が入っているのかww まあ「東京タワー」のペナントで「東京」のペナントじゃないものね。「日本・江戸」とかも書いてあるので、ほぼなんでもアリな感じだなー。ちなみに別の方のブログでは¥350と紹介されていました。いつか手に入れたい。まだタワー内の売店で売っているのだろうか・・・。

『ニッポン観光ペナント展示館』(以下リンク先)よりお借りしました

◉僕自身、ペナントに導かれるまま過ごしている今日この頃ですが、新しい発見やまだ知らなかった面白い文化に出逢えて、本当に刺激的です。"ペナントに出逢えてしまって良かった~"と思っています。今回もHIRO-Pさんの投稿を拝読しながら「・・・・ピンバッヂ、キーホルダー集めてぇよーっ」と好奇心がムクムクしていますが、そこはじっと我慢の子で耐えようと思います。

◉それでは<ペナントに出逢ってしまった人たち>シリーズ第2回、ここらへんでお暇したいと思います。ご清読、ありがとうございました。


【余談】ちなみに東京タワー、令和の幕開けを記念して限定ペナントを製作してますね。メインデッキまで登った3,333名限定だそうなので、こういうのはそれなりに価値を評価できるから、いい値段が付いていそうです。


【HIRO-Pさんへ】できるだけ投稿者の許可をいただいておきたいと思うので、コンタクトをしようと思いましたが術を見つけられませんでした。もしこの記事を見かけられたら、大変恐縮ですがコメント欄に一言いただけると幸いです。よろしくお願い致します。 

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