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【塗る活】ジャンクミニカーを再生するのだ

ミニカー関係を整理していたら、過去に1回だけミニカーを【塗る活】したときの画像が出てきたので、この機会に記事にまとめておこうかなと思います。FaceBookで知り合いだけに共有してた【塗る活】一般公開。


◉ミニカーのリペイントって、どんな感じ?

シタデルカラーは塗装相手を選ばない・・・みたいな話もあって、シンプルな興味からダイキャスト製のミニカーを塗ってみたいと思い、ヤフオクでジャンクミニカーを何台かまとめ買いしたのは2020年の秋。

まあ本当にジャンク品で目も当てられないものが殆どなんですが、その中から「これは塗りやすそう!」と選んだのは<マッチボックス>社製の「マーキュリー・コミューター」でした。

じゃーん!

実際の入手時の状態。全面を黒とオレンジのマジックで塗りたくられていました
リアビュー。荷室にワン公が2匹乗っていました。かろうじて元の色が見えますね

酷さが伝わりますでしょうか?(笑) もともとの新品の状態はこんな感じ。

メインラインと呼ばれるスタンダード品のひとつですが、近年の再販バージョンではなく、
1969年に発売された初期ラインナップのひとつで、完品だとそこそこお値打ち物のはず
僕はオークションで280円で落札しました(笑)

◉ミニカー【塗る活】準備編

ミニカーのリペイントがソフビや消しゴムと違うというのは、YouTubeなどでかなり動画を見ていたので知っていました。分解・塗装剥がし・研磨といった特殊な工程があるので、上手くできるかどうか自信がありませんでしたが、当たって砕けろ精神で、まずは分解からスタート!

(1)分解

底のシャーシ部分をカシメている金具をドリルで彫って、ボディ部分など各パーツごとにバラバラにしてしまいます。

安物の電動ドリルでも大丈夫でした。前と後ろ、2カ所のカシメ金具を大胆に掘削!
外箱(上の写真参照)に書いてある「AUTO STEER」というのはこのこと。
プラパーツで抑え込んだシャフトごと、ぐりぐりと前輪が向きを変える仕組み

(2)洗浄&塗装除去

汚れなどを中性洗剤とブラシなどでゲシゲシと洗い落とした上で、ホームセンターで買ってきた「塗料はがし液」で、マジックの落書きごと塗装を科学的に剥がしていきます。

はがし液はジェル状なので刷毛でペタペタ塗っていきます。
時間経過とともに油性マジックは滲み、本来の塗装の塗膜は浮いて剥がれてきます

※僕が使ったのはこちらの「アサヒペン 塗料はがし液(100ml)非塩素系塗料はがし剤」です。ヨドバシ.comなら¥690!
https://www.yodobashi.com/product/100000001002500948/

ウィンドウのクリアパーツは、ヒビ割れの間にインクが入り込んでたりして
完全に落としきれませんでしたが、可能な限りコンパウンドで磨きました

(3)部分補修

この車、フロントの右サイドのウィンカーにあたる部分が欠損していまして、金属パーツではあるのですが、瞬間硬化パテでざっくりと補修もしてみました。

白い部分が盛り付けたパテ。硬化後、気持ちほどカッターやヤスリで形を整えています

◉ミニカー【塗る活】塗装編

ここまで進んだら、しっかりと水気を飛ばした上で、金属部品には塗料がうまく乗るように金属用のプライマーを吹き付けておきます。

タイヤパーツや中のプラパーツをマスキングしてスプレーをします。
60年の時を感じさせる傷がいっぱい付いていて、本当はこれも研磨でピカピカにすべきですが
今回はそこまでこだわらずに進めました

(4)内装&ワン公塗装

車体の塗装の前に、中に組み込まれる内装部分のプラスチックパーツを<シタデルカラー>の適当な色で筆塗りしていきます。この辺は別に参考資料も用意しなかったのでテキトーです。ワン公は、なんとなくグレートデンっぽい体型と顔つきだったので、茶と黒にしてみました。

シートや床の色は特に参考にしたものはありません。フィーリングですw

(5)ボディ塗装

ボディも最初はシタデルカラーで筆塗りする気満々だったんですが、土壇場になって怖気づいてしまい、缶スプレーするという逃げの一手を選んでしまいました。手元にあった飛行機プラモデル用に買ったタミヤのスプレーの中から、60年代イメージでこちらの「インターミディエイトブルー」を選んでプシュ―っとさせてもらいました。

その後、フロントやリアのライト部分やナンバープレート、ドアハンドル、タイヤのホイール、リアのプレートなどをシタデルカラーでちょいちょいとタッチアップしました。ホイールの中央部分はあえて赤くして60年代っぽく遊んでみました。

仕上げに保護用のクリアをスプレーで吹いて、乾燥後に組立てます。彫り崩したカシメ部分には、ドリルでネジ穴を再建して、サイズの合うネジで締めています。完成!

フロントビュー。ウィンドウのヒビ割れが残念・・・
ちょっと銀色がムラムラしちゃいました
リアビュー。"Mercury"のプレートやキーホールも銀色でタッチアップ

◉ジオラマボードの上で記念撮影!

はじめてのミニカー【塗る活】終了!

いつものビフォーアフター画像ものっけておきます♪

これが、
こう!
これが、
こう!

やっぱりワン公がいい味出してますね。こいつを選んで正解でした。

でもやってみて解りましたが、ダイキャストミニカーのリペイントや再生って、本当に時間も手間もかかります。コツを掴めばそんなこともないのかもしれませんが、今回やらなかった研磨工程なんかやろうと思うと大仕事になるのは間違いなくて・・・。

なのでこの1台でミニカー【塗る活】はストップしたままです。張り切ってジャンクミニカーいっぱい買ったのになあ・・・。

あ!「MONO-OKI」ネタで記事にしちゃおうかな。
東京ジャンク・モーターショー!

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