【MONO-OKI】#24 ライダーのめんこ
ウルトラと一緒に整理していた仮面ライダーのめんこ。でもよく見るとウルトラマン以上に版権に配慮した絵柄になっていることに気づきました。オール非公式というよりは「っぽさ」を追求した仕上がりに注目せよ。
◉よーく見れば違いがわかるそっくりライダーさん
最初は「石ノ森先生のタッチをまあまあうまく模倣してるなあ」くらいにしか思っていましたが、当然ながら版権許諾もないわけで、それゆえに微妙に手を加えていることに気付きました。どこかわかりますか? そう、額の触角の間の☆マークです。サイクロンっぽいバイクに乗ってる絵柄のように☆のないものもあったりするので、最初はなにかの輝きをエフェクト的に表現していると思ったのですが・・・。
裏面のほうは全部同じ宇宙ロケットなのですが、微妙に違っています。前回のウルトラめんこにも同じデザインのものがありましたが、ロケットの片隅に小さく「鉄砲」と書いてあることに気付きました。このめんこも「狐拳(庄屋拳)」で遊べるんですね。
◉怪人たちも味わい深い造形で飽きさせない
漫画版、TV版ごった煮のチョイスも楽しい怪人たち。こういうのを描くという仕事があった時代がうらやましいです。こんな仕事で飯を食いたかったと切実に思います(笑)
裏面の「元帥」とか「バズーカ砲」とかは、軍人将棋遊びをするためのものと理解してはいますが、じゃあ「アトム円盤」ってどういう駒なの?と謎が謎を呼びます。Wikiの解説にもないし、Web検索にもまったく引っかからないので、実際に遊んだ人に出会いでもしなきゃ、死ぬまで謎のままかも。
◉どこまでが模倣なのか、どこからがオリジナリティなのか
こちらは〇にタの字でおなじみの田辺玩具製作所さんが手掛けられていたシリーズです。裏のデザインは共通ですが、表のタッチはかなり違っています。共通しているのは額の☆マークはありませんが、一緒に触角も無くなってしまっていることでしょうか。こうしたからといって"パクリ"疑惑から逃れられるとは決して思いませんが、当時はこれでオッケーみたいな時代の空気があったんでしょう。まあ一番右側とかの絵柄までいくと言い逃れできる余地はありそうですが。
このシリーズも裏面は軍人将棋遊びも出来そうですが「光線銃」や「ジェット機」とか、モチーフがかなり近代的になっています。「M1戦車」なんかもはや固有名詞なんですけど。客観的に見ると「光線銃」が一番強そうな気がしますね。
絵柄の"ヤレ"感が気に入って集めてみた"めんこ"。まだまだストックはあるんですが、noteで紹介するのはひとまずこれくらいにしておこうかなと思います。また何かの拍子に紹介することがあるかもしれませんが。
<👇前回の「ウルトラめんこ」の記事はこちら>