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【MONO-OKI】#15 ガキの頃の思い出を取り戻しに

ミニカーという造形物も大好きで、国内外問わずなんとなく買い集めていたりするのですが、その中でもノスタルジーに強く突き動かされて手に入れたミニカーたちが何台かあります。


◉たった1台手元に残っている当時のトミカ

トミカ製「No.34 1/59 HONDA CIVIC COUNTRY」
トミカWikiによると1981年~1984年の間のラインナップのようです。
美品だと4000円台で取引されてますが、これは10円ジャンクでしょうねw

20年以上、実家を離れて暮らしていた時に、叔母から食べ物などと一緒に送られてきたミニカーがあります。僕が子どもの頃に大量に買ってもらった中の1台です。叔母がなぜ、そんなものを1台だけ送ってよこしたのかは、今となってはたぶん解りませんが、結果的に実家取り壊し(というか老朽化でほぼ自然倒壊でした)の際に、これ以外のミニカーは産廃として処理されてしまいました。もう20年くらい前の話です。

◉イギリス生まれの、紳士っぽくない車たち

それから幾年月かが過ぎて、なにかの拍子にホットウィールに興味が湧いた時期があって(それまでにもチョロQやトミカプレミアムとかにハマった時期もありましたが)、「そういえば昔持ってたミニカーってどんなのだったっけ?」とふと思ったのです。中でも、派手な色彩と未来的なフォルムで強く脳裏に刻まれているものがいくつかあったので、ネット画像を頼りに捜索してみたところ、どうやらその車たちはトミカでもホットウィールでもなく、マッチボックスという英国発祥のメーカーのものだと判明しました。
画像を眺めていると訳も無く「なんか取り戻したいなー」と思ってしまい、オークションサイトなどを眺めながら、比較的程度が良く、安価で出品されているものを入手したのでした。

「No.33 DATSUN 126X」1973年製
もちろんこいつもパカッと開き、メッキ製のエンジンが見れます
「No.66 MAZDA RX500」1971年製/「No.39 CLIPPER」1973年製/「No.53 TANZARA」1972年製
「TANZARA」はカラーリングの違う香港製もありました

◉昭和に僕らが夢見た未来のカタチ

刻印はいずれも1970年代初頭。その頃はまだ僕もハイハイ歩きしてたはずなので、買ってもらったのは70年代中頃だとは思いますが、どれも当時と変わらずワクワクさせる造形です。あの頃はただただそのフォルムに惚れて、手の中で愛で、転がして遊んでいるだけでしたが、英語で書いてある裏の刻印が読めるくらい賢いオジサンになりました。DATSUNとMAZDAの名前があるものはベースとなった実車が存在しますが、他の二つはマッチボックスのオリジナルデザインのようです。

1970年(昭和45年)の東京モーターショーに出展された「日産126X」
「RX500」も同じタイミングでお披露目されていました

RX500のほうは、なんと広島のヌマジ交通ミュージアムで動態保存されているとのこと。いやーカッコ良すぎ。今の日本では絶対に生まれてこないデザインですね。まさしく日本の国宝ですよ。これは見に行きたいですね(以前に行ったときは見かけなかったなあ)。

『ロボット刑事』の空飛ぶパトカー"ジョーカー"っぽさも感じるR500。
タイミング的にもR500にインスパイアされた可能性もあったりするかもw

実車をリアルに再現したミニカーも好きですが、コンセプトカーなどに実際は無いド派手なカラーリングを施したミニカーも楽しくていいですよね♪ 今でこそスーパーカーというと性能で語られることが当たり前ですが、僕らの時代のスーパーカーは「凄い性能らしいぜ」くらいの理解してなくて、それよりも何よりもスーパーカーは見た目でしょ!みたいなところがあった気がします。そうい意味で日本のトミカの真面目さよりも、欧米のこういう大らかなセンスのほうが、ガキんちょには刺さったんでしょうね。

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