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【なぜ通用しない❓】2022年全米オープンゴルフで日本人選手が松山選手以外は予選落ちなワケ

全米オープンの日本人の結果

全米オープンゴルフ選手権が終わって早いもので、
もう1週間が過ぎようとしています。
結果速報の記事の中で書きましたが、
日本人が松山選手以外「ポンコツ」状態だったので、
それはなぜかを考察することにしました。

日本人出場選手の結果は、松山英樹選手4位。
以下、全員予選落ち
小平智選手、星野陸也選手、中島啓太選手、出水田大二郎選手、
杉山知靖選手、香妻陣一朗選手

ちなみに賞金は松山選手は85万9032ドル、日本円に換算すると、
1億1583万円になります。
(この金額は日本のツアーの賞金王の獲得金額と変わりません・・・)

さらに予選落ちすると何ももらえないどころか、
ゴルフ場のプレー代も払うので、
2日間と言えどかなりの額の出費になります。

では本題へ。
松山選手以外がみんな予選落ちなワケ3つを挙げて考察します。

日本人がみんな予選落ちなワケ3項目

1、コースの難易度がハンパなく難しい
2、選手を育成、トレーニングできるコーチがいない
3、精神力が弱い

とこの3つを挙げてみました。
一つずつ考察していきます。

1、コースがハンパなくむずかしい

コースがハンパなくむずかしいのです。
コースの何がどうむずかしいのかがわかりにくいところです。
色々な要素が重なり合ってあえて「むずかしく」していることも
あるのですが、素の状態でもむずかしいのです。

日本のプロの試合をするゴルフ場と大きく違うのは、
3つで①距離、②芝生、③アンジュレーション
です。

①距離:日本のプロの試合よりかなり長い。
当然のことかもしれませんが、
距離が長ければ長いほどむずかしくなります。

簡単な例を上げるとPAR3のホールは日本のプロの試合だと
170ヤードから長いところで200ヤード前後なのに対して、
向こうはフツーで200ヤードです。
打つクラブが選手によっては1番手から、2番手違ってきます。

②芝生:これも当たり前といえばそれまでですが、
外国なので、生えている芝生も外人なんです。(日本から見れば)
芝生そのものもかなり質が違うそうで、
慣れないとうまくできないという話をよく聞きます。
芝生も英語を話すんです。日本語は通じないってことです。

③アンジュレーション:登ったり、下ったり、右に左に傾いている。
というのは日本でもありますが、向こうのはそれに加えて、
波打っています。えげつないほどに。それゆえ、打ちにくさ3倍増しなんです。

これがもれなく3拍子剃っているので、ハンパなくむずかしいのです。

2、コーチがいない

そもそも、今まで日本人がアメリカの試合で勝った人が
ほんの数人しかいないので、アメリカの試合で勝つことを教えられる
人がいないのです。

ましてや、メジャー大会となるともっといません。
日本にはアメリカの試合で通用する技術を教えるコーチがいないんです。

コーチがいないだけでなく、コーチングメソッドもないに等しいんです。
だから、コーチになる人がいないんです。

コーチならいっぱいいるじゃないか?と思う方もいるかもしれませんが、
日本には多くのプロのゴルフコーチがいますが、その人たちは、
アマチュアを教えることがメインです。
プロゴルファー向けのコーチが本当にいないんです。
しかも向こうで通用するプロゴルファーを育成やコーチングができる人
全くと言っていいくらいいません。

3、精神力が弱い

ゴルフはメンタルスポーツという割には実は日本のゴルファーは
気合と根性でできていると私は思います。

表現の仕方が悪いかもしれませんが、向こうは1打1億円です。
そんなプレッシャーに打ち勝つことができるような
メンタルを作らないといけないのに、
残念ながらメンタルトレーナーをつけている選手はあまりいません。

さらに観客の数と熱狂度合いが全然違う。
日本の試合では観客は多くても数千人です。
向こうは2万人入る試合もあります。

これは全米オープンではなく、2月に開催のWMフェニックスオープン
という試合の名物ホール16番のPAR3です。
奥がティーイングエリアで手前がグリーン。向こうからこっちへ打ちます。
360度スタンドで囲まれています。

こんな中で試合するんです。
フツーの日本人は完全にビビっちゃいます。

まとめ

ここまで、全米オープンで松山選手以外が全員予選落ちしたワケを
考察してきました。

今、アメリカツアーのトップランカーの選手たちは子供の頃から
こんなところでゴルフして育ってきています。

最初からむずかしいところでやっているので自然と色々なことが
身についてきていて、さらに、その上にきちんと構築された
コーチングメソッドとメンタルトレーニングによって心・技・体が整い
今日の姿になっています。

現状では日本人が向こうの試合で勝つためには、
早いうちから向こうに行くしか今は手段がないと思います。

そうした選択肢を選んだのが松山選手です。
実は松山選手も遅かったくらいだと思います。
彼はそのことをわかっていてその穴埋めをしようと
ものすごいトレーニングを積んできています。
そして9年たって今があります。

日本にいて、ある程度稼いでから・・・なんてやっていると
もう勝てないと思います。
まぐれで1度くらいはあるかもしれませんが。

最後にまた、ゲスい話ですが、
向こうで1勝すると日本の4年分の賞金が手に入ります。
松山選手は向こうで8勝しています。
日本の32年分に相当します。

ゴルフのメジャー大会で通用するような選手を育成するには、
高校生からアメリカに留学。か

日本国内でやるなら、完全な育成プログラムを作って、
向こうからコーチを呼んで育成する。
のどちらかだと思います。

以上ここまでにします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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