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M-1グランプリ2023を振り返る ~敗者復活戦編~

敗者復活戦を含めればおよそ7時間に及んだ、クリスマスイブの大激戦。2023年のM-1グランプリ、皆さんはご覧になったでしょうか。

私も、1お笑い好きとして今年のM-1も大いに楽しませていただきました。今年は大幅なルール変更や、本戦の審査員の入れ替えなど、注目すべき点が多くあったように思います。あれから1晩がたった今、自分なりに今年のM-1グランプリを振り返ってみたいと思います。まずは、敗者復活戦から。



・大幅なルール変更

今年の敗者復活戦は、例年行われていた国民投票形式ではなく、観客と芸人審査員によって選ばれた漫才師が復活するというルールがとられていましたね。惜しくも敗退した21組の漫才師がA・B・Cの3ブロックに分かれ、観客投票による勝ち残り方式で競います。

国民投票だと、どうしても知名度のある漫才師が有利になっていましたし、目の前のお客さんと、M-1を経験してきた芸人さんが審査した方が、その現場のその瞬間で最も面白かった1組を決めるのに適していますよね。ルール改定後1発目ということで多少の不安もありましたが、厳正な審査がなされていたので、なかなかに面白いルールであったな、と思いました。毎年これだったらよかったのに。


・Aブロック

昨年3位のロングコートダディに、準決勝進出経験のあるニッポンの社長、ママタルト、今年ラストイヤーのヘンダーソンなど7組が揃ったAブロック。

逆の答えを言う大喜利を全て決めた後に見事な伏線回収を決めたロコディを、動きと磨かれたツッコミで魅せたママタルトが下した瞬間や、ヘンダーソンが独自のシステムを活かした漫才で勝ち上がった瞬間がとても良かったですね。面白かった1組が生き残る勝ち残り形式はTHE Wで見慣れたはずと思っていましたが、敗北した瞬間に復活のチャンスがなくなると思うと、やはり賞レースは残酷だなと感じました。M-1独特の緊張感、見ているこちらもヒヤヒヤしてしまいます。

→シンプルに、これで負けたのか、と思った漫才。伏線を回収する段階はもちろん、それを貼る作業も既に面白かった。

→桧原さんのツッコミの言い回し、好きなんですよね。
「俺のここに止まってた虫がよぉ、最大の悪さをしてもこんなに痛くはなかったはずや」w

→攻め方が伝わった瞬間、どんどん笑いが大きくなっていく。とても面白かったです。ここで2人のM-1が終わってしまうのが悔しい。本人たちがいちばんそう感じているのでしょうが。


・Bブロック

正統派とパワー系のアンバランス。ハマれば一撃でもっていってしまいそうなトム・ブラウンやスタミナパンが有利かと思いましたが、選ばれたのはナイチンゲールダンス。面白かったです。ここもすぐにでもストレートで決勝に行きそう。

それにしても、トム・ブラウンはいつもどうやってネタを考えているのだろう。やっていることはだいたいいつも同じ(笑)。意味の分からないやりとりの繰り返し。なのに、ずっと面白い。本当に不思議な2人です。2人が決勝に進む世界線のM-1もまた観てみたい。

→ホントにうんちしてまーすがちゃんと聞こえた瞬間がめちゃくちゃ面白かった。ボケの麻婆さんが顔に色を塗らなくなった途端に準決勝まで上がれたそう。もったいない(笑)

→最高。ずっと何やってるんだw

→なかるてぃんのボケがとても好き。どんどん熱量が上がっていく感じがとても良かった。最初の「は~い頑張って~」も何気に好き(笑)


・Cブロック

東西の実力者が揃ったCブロック。個人的にはここから誰が上がるか一番予想できなかったのがこのCブロックでした。これが本当かはわからないですが、順番などを見るに準決勝の順位が(Cブロックで)いちばん高かったのはフースーヤではないかと思います。彼らのスタイルが着実に評価されてきているのは、霜降り明星ANNリスナーとしてはとてもうれしいですね。

戦いを制したのはシシガシラ。ハゲをとても上手に使っていて、とても驚きました。容姿をネタにした漫才も、やり方次第ではまだまだ面白いんだなと再認識。曲名を聞いただけでハゲを連想させるのはズルいし、何より脇田さんの歌唱力が絶妙でしたね。本当に面白い漫才でした。A・Bブロックは頻繁に勝者が入れ替わっていましたが、こちらはシシガシラが最後まで逃げ切った形に。各ブロックごとにカラーが現れていて、とても見応えがありました。

→こっちの想像でどんどん面白くなっていく、という何気にすごい構造の漫才ですよね。ハゲが強すぎるけどw

→好きな漫才がパワーアップして帰ってきた!双子の要素をあまり使わないネタもしっかり面白いのがダイタクの魅力。来年こそは決勝で!

→変なことのレベルが高すぎてすごく面白い。クリスマスのキリストの方と言われるのは本当に嬉しいことなのか(笑)好きなつかみでした。

→2人にはこのスタイルの漫才を一生続けてもらいたいですね。世代が近いギャグ(おじゃる丸・忍たま・インテル)が多くて面白かった。
「Perfumeじゃないでーす」w


・初めての試みについて思ったこと

改めてにはなりますが、復活する1組を決めるルールはとても良いと思いました。お客さんの判断は確かでしたし、最後の1組を決めるのが現役の漫才師の5人による投票であったことにも説得力があった。来年度以降もこのルールであってほしいです。

ただ、敗者復活戦と本戦の間にはやっぱり時間がほしかったな、というのが正直な感想です。勢いそのままにM-1を楽しめたことはよかったのですが、ずっと見入っていると疲れますよね。敗者復活戦は敗者復活戦として楽しんだうえで、視聴者も本戦に臨みたい。そこは例年と同じように、ある程度時間的な余裕があってもよかったのかな、とは思います。7~8時間テレビから離れず過ごすって、それなりに根気が必要なことですから(笑)


・戦いはこれから

一先ず、ここでは敗者復活戦の感想に留めます。ネタ以外では、不意に抜かれた西野七瀬さんの表情が良かったですね。人間味を感じました(笑)

本戦の感想はまた別で書きたいと思います。今年も多くのドラマがありましたね。感じたことを上手く文章にできるように頑張ります(笑)

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!また、次の記事でお会いしましょう!


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