さすがにそろそろ親族/相続法をやるぜ?

自分なりに必死にもがき考えてきた予備試験や司法試験の学習方法。自分なりに徐々に、自分らしい学習方法ができてきた。以前、書いた通り、試験本番でやることを因数分解して、日常のタスクに落とし込む。それをやることにだけ集中していこうと思います。”法学”をやる時間はとれそうにない。

特に付記したいのが、今回の予備試験の問題を実際の受験生とほぼ同じタイミングで解いた経験。体温のある情報を体温をもって触れることができた。その結果として感じたのは、やはり、条文と規範、判例の基礎知識の重要性なわけだが、それ以上に感じたのは、過去問の重要性と問題演習の重要性だった。問題演習をこなすことは、僕にとって、知識定着の効率化という観点からも良い。また、問題演習をすることで、自分の中で、文量を想定することができることも重要なメリットだ。僕は、考えるスピードと書くスピードが遅いので、それぞれ、トレーニングをするにしても、必要となる文量が頭に描けることは、試験の現場で、役に立つと思っている。

さて、もしかすると、当たり前のことをいうかもしれないが、試験の現場でやるのは、①事例を読んで、②条文を選定し、③要件にあてはめながら、④必要に応じて規範を定立し、⑤問いに答えることだ。これに応じて、僕は、親族/相続法対策として、下記の書籍を揃えることにした。まだ、親族/相続法の学習は十分でないので、もし可能であれば、情報提供をして欲しい。

①事例を読んで…、

本当であれば「民法演習ノートIII―家族法21問」の改定を望んでいるのだけど、目下、この書籍で答案の練習を行っている。177問目から210問目まであるので問題量としては充実している。

また、判例を知るという観点からは、一応、この書籍を準備している。

半ページ20行程度で事案が紹介され、その後、15行程度で判旨が引用されている。その後、1ページほどで、判例解説が行われている。有名書籍では、行政法判例ノートと同じような構成といえるのかもしれません。条文を読んでも無味乾燥さを感じてしまっていたので、親族/相続法のとっかりとして、条文の適用場面を把握するために読みました(3分の1ほど)。最終的に、この書籍と一緒にやっていくかはまだ決めていません。

②条文を選定し…、③要件にあてはめながら、

僕は最終的に全科目、逐条テキストで進める予定でいるので、条文の学習や規範の意味は、逐条テキストに準拠しております。ただ、親族/相続法に限っては、逐条テキストのみでいまいち理解できなかったので、『新基本法コンメンタール 親族 第2版 (新基本法コンメンタール(別冊法学セミナー No.261))』を手元においております。通読するつもりは特にないです。

④必要に応じて規範を定立し…、

ここでは、「アガルートの司法試験・予備試験 合格論証集 民法」と、個人的に合格者からもらった論証集を使う予定です。ただ、答案の実際を考えると、逐条テキストの範囲で起案することになると予測しております。

⑤問いに答える。

その他、番外編としては、「図解要件事実 親族・相続」をもっております。これは、司法試験では、攻撃防御方法の形で聞かれることも多いため、要件事実の整理に困ったときに使うために購入しました。この本の著者である大江先生の「ゼミナール要件事実2」も持ってはおります。さらに、攻撃防御方法の整理のための辞書として、一応「要件事実マニュアル 第5版 第5巻 家事事件・人事訴訟」をもっております。この書籍のよいところは、よく紛争になる個所が中心となって書籍が組みたてられている点です。その他、日常業務との兼ね合いで、潮見先生の本も多分すべてもっておりますが、その紹介は必要な限度を超えすぎるので、やめておこうと思います。基本書としては、窪田先生の書籍にも関心ありますが、「家族法 」が大好きですし、条文の制定経緯が知れて、ストーリ性あるので、お勧めです。

親族/相続法を極めにいくのは、受験効率上あまりによくないので、短答式試験対策のみやるのが通例と思いますが、僕の思考スピードからすると、親族/相続法の問題が出題された場合、途中答案まっしぐらになると思ったので、その限度で、論文的な学習をとりいれさせてもらったところです。

ばいばい。