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ジャンプで打ち切り手品漫画を監修したマジシャンがネットで吐露していた愚痴の思い出

7月の更新が遅れていて、大変申し訳ございません。
間隔があいてしまった場繋ぎ的な更新で恐れ入るのですが、過去の雑誌コラムの再掲載をさせていただきます。
以下は、2005年4月の『二次元ドリームマガジン』に書いた文章です。

(2005年以降の話も色々追記すべきか迷ったのですが、本題からズレそうだったので、おおむね当時の内容のままにさせていただきました)



マジック漫画列伝:怪盗系

漫画界では、マジックというものが異様に幅広い分野に応用されています。

ありがちなのは、マジックを窃盗に利用する人たちです。
有名なのは怪盗セイントテールですが、彼女の手品は「分身」「瞬間移動」「イルカに幻覚を見せる」など、マジックというよりも「ワンツースリー」のかけ声で発動する超能力のようでした。

せいんとさしえ

それから、怪盗キッドの空中歩行のトリックも、丁寧に解説してくれたコナン君には申し訳ないのですが、たぶん人間には不可能な気がします。


マジック漫画列伝:探偵系

一方、高階良子先生の『マジシャン』のように、事件を解決する側の手品師もいます。

2003年には、『MMR』の作画の人がコミックボンボンで『マジシャン探偵A』を連載開始。
主人公は、有名なマジシャンだった祖父を「じっちゃん」と呼ぶ少年で、「犯人はこの中にいる」とか言って事件を解決するのが直球すぎるアレでした。

探偵A

『マジシャン探偵A』の「なんだってー!?」

『マジシャン探偵A』については、2006年3月の「ちゆ12歳」の記事で詳しくご紹介しました。


マジック漫画列伝:バトル系

また、マジックを殺し合いに使用する人も多いです。

たとえば『魁!!男塾』の男爵ディーノは、手裏剣のように投げたトランプで敵を切り刻むのが得意。

キラーマジック

魔殺術(キラー・マジック)

この男は、「死んだふりをして相手を油断させる系」のマジックのネタがやたら豊富なのが謎でした。

死んだふり1

死んだふり3

と、こういう死んだふりを3回くらいした後、4回目で本当に男らしく死ぬという、よく分からん死闘を見せてくれたキャラでした。

へるずまじしゃn

しかし、本人以外はだれも「地獄の魔術師(ヘルズ・マジシャン)」なんて呼んでいなかったです。

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