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コナンがサッカーの観戦に行っても、思ったほど人は死なない
ワールドカップがあったので、名探偵コナン(原作)のサッカーネタの回を振り返るという更新をしてみます。「ちゆ12歳」でやるには微妙な内容でしたら申し訳ありません。
(「コナンは知ってるけど、そこまで読んでない」くらいの方を想定した内容です。コナン好きの方には今更な話が多くなります)
前置き
「死神」は公式
コナンが殺人事件の現場に偶然いる確率の高さについては、もはや公式で言及されています。
![](https://assets.st-note.com/img/1671383560383-2M8K48YPPs.png)
まあ、こんだけ何度も死体の第一発見者になる子供がいたら、作中世界の住人の視点でも「何かおかしい」と思う方が自然です。
しかし、読者視点では、主人公の周囲で事件が起きるタイプのミステリが長期化すれば、やたら頻繁に殺人事件に巻き込まれる男が誕生してしまうのは、仕方のないところ。
それに「不自然」とか言うのも野暮天です。
そんな感じで、目暮警部の「死神じみている」発言は、「作中人物として自然な気持ち」なのか、「お約束としてプロテクトされていた部分へのメタなツッコミ」なのか、ちょっと解釈に迷います。
個人的には、「あまりにも連載が長くなりすぎたので、さすがにそろそろちょっとは疑問に思わない方が不自然」という判断から出たものと解釈したいのですが……。
ある意味、ミュージカルの登場人物が「なんでみんな急に歌うの?」と言い出すようなものなので、「メタ発言」と受け止める方が自然な感覚かも知れません。
キック力増強シューズ
てことで、ベタな題材で恐れ入るのですが、今日は、コナンのサッカー絡みの事件を紹介していくだけというテーマでやってみます。
(『名探偵コナン』の連載は『週刊少年サンデー』の1994年5号で始まって、まもなく開始29周年。単行本は現在102巻です。その中に、サッカーネタは何度も出てきています)
とりあえず基本的なおさらいから入ると、コナン(新一)は「小学校の頃からサッカーをやっていた」という設定です。
![](https://assets.st-note.com/img/1671403770272-5VZuoIWSMm.png)
阿笠博士も、「サッカーの得意な新一君」に合わせて、キック力増強シューズを作ったのでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1671403928179-PAkCIkArFJ.png)
この説明によると、あのヤバい威力は、靴に動力が仕込まれているわけではなく、足ツボを刺激しただけで小学一年生の筋肉から出ております。
![](https://assets.st-note.com/img/1671404251163-YQQdELS3wd.png)
と、強さ設定「中」でも、ゴールネットを貫通して木が折れており、雷獣シュート程度の威力はあるように見えます。
(※このシューズに関しては、「物理エンジンで検証したところ、少なくとも時速1900kmは出ている」
などなど、ネットでも擦られまくっている話題ですね)
コナンと愉快な事件たち
以下、『名探偵コナン』原作で起きた「サッカーに関連する事件」を順番に見ていきます。
いちおう、犯人やトリックのネタバレは避ける方針ですが、「この事件で死人は出なかった」といった情報が含まれます。
それぞれ何巻の何話かは書いておくので、もしも気になった事件があれば、「サンデーうぇぶり」などでご確認ください。
1995年:プロサッカー選手脅迫事件
コナンが最初に巻き込まれたサッカー関連の事件は、1995年28号。
「サンデーカップの決勝戦」の出来事でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1671405557269-w70NPoRpEU.png)
掲載当時は、ラモス選手に人気がありました。(カレーを食べた少年がラモスになるCMなどで有名)
なので、『コナン』の作中世界でも「ビッグ大阪」にラムスが在籍しています。
(当時ネタとしては、1995年のコナンはまだ携帯電話を持ってなくて、この回では弁当型携帯FAXを使用しています)
![](https://assets.st-note.com/img/1671406025159-kO96vUPsWT.png)
事件の内容は、サッカー選手の弟が誘拐されて、犯人から「サンデーカップの決勝戦」で八百長をしろと要求されたというもの。
被害者が「高校生探偵の新一」を頼って来たという関わり方で、特に「死神じみた」ところはありませんでした。
このエピソードで、「東京スピリッツ」所属のサッカー選手・ヒデとナオキが初登場。
![](https://assets.st-note.com/img/1671498317739-dxO5SKePwG.png)
この2人は、その後のサッカー関連のエピソードにも出てきます。
ちなみに、「誘拐犯が八百長を要求してくる」という題材は、野球狂の漫画家・水島新司先生も、野球ネタの一種として『週刊少年マガジン』1973年35号に描いています。
(『野球狂の詩』の「脅迫スリーラン」という話)
1998年:競技場無差別脅迫事件
1997年11月に、日本は初のワールドカップ出場を決めました。(1998年のフランス大会への出場)
その決定の瞬間には、コナンも「岡野最高!」「中田天才!」と部屋中を走りまわったそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1671407553836-CFowVv67SU.png)
(当時の作中人物たちにとっては、1993年10月のドーハが「4年前」になります)
という感じで、1998年1月1日の「天皇杯決勝」の観戦に、国立競技場に来ていたコナンですが……。
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そこで偶然にも、サッカーボールが銃で撃たれるのを目撃します。
![](https://assets.st-note.com/img/1671408304018-Vlz1sHNGWq.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1671408315359-5ENwzH8J5X.png)
こうして拳銃の所持をチラつかせた犯人が、5万6000人の観客を人質に、5000万円を要求してくる……という事件でした。
さすがコナン、正月にサッカーを見に来ただけで、けっこう凶悪な犯罪に巻き込まれております。
ただ、コナンが殺されそうになったりはするのですが(殺人未遂)、この事件で死者は出ませんでした。
なお、「天皇杯決勝」の試合は、ラムスの活躍で「ビッグ大阪」が勝ちました。
![](https://assets.st-note.com/img/1671408884047-wSx7VPtbM4.png)
※『名探偵コナン』では「。」をキャンセルするために語尾に「…」を多用するのですが、ここは「♡」で「。」キャンしています
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