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ジャンプの誌上バトルで「レベル7で竜王に会った」というのは本当なのか?

※この記事は6月25日に更新しました。マガジンとしては「5月分の記事」のところ、更新が遅れてしまっており、大変申し訳ございません。

※この記事は『ドラクエ』素人が書いたもので、結論は出せませんでした。詳しい方の意見が聞きたいです。


 

前置き

初代『ドラゴンクエスト』の発売日は、1986年5月27日でした。

『少年サンデー』1986年6月増刊(1986年5月30日発売)

当時は、ファミコン(1983年発売)が子供たちに大人気。

1986年5月といえば、『キン肉マン』でも謎にゲームっぽいアレが出てきた頃でした。

『週刊少年ジャンプ』1986年23号

 

当時の少年漫画誌の様子

『少年サンデー』でも、1985年10月増刊から最先端ハイテクくらぶ』を連載していました。

『週刊少年サンデー』1985年10月増刊号

ファミコンの『ドルアーガの塔』などが登場する漫画ですが、

『週刊少年サンデー』1985年10月増刊号

この漫画は3話で終了。

『週刊少年サンデー』1985年12月増刊号

しかし、漫画が終わっても、ゲーム情報のコーナーが1年ほど続きました。

『週刊少年サンデー』1986年9月増刊号(1986年8月発売)

この号を見ても『ドラゴンクエスト』に関するハガキは多く、当時の人気がうかがえます。

 

ファミコン神拳

『少年ジャンプ』でも、「ファミコン神拳」というゲーム記事が人気でした。

まず、1982年44号で始まった「ジャンプ放送局」という読者コーナーを担当していたのが、桃鉄のさくまあきらさんで……。

『週刊少年ジャンプ』1982年50号

さくまさんの紹介で、当時『月刊OUT』などでライターをしていた堀井雄二さんも『ジャンプ』に参加します。

参考:『月刊OUT』の連載(1982年4月号)

そうして、堀井雄二さんが「コミケに行ってきた」「アップルショーに行ってきた」みたいな記事を『ジャンプ』に書きました。

『週刊少年ジャンプ』1983年40号、1984年4・5合併号

「エニックスゲームプログラミングコンテンスト」の紹介では、

『週刊少年ジャンプ』1983年49号

と、堀井雄二さんがお人形で遊びながら『ロリータ・シンドローム』を紹介しています。

そして、『コロコロ』でファミコンの袋とじが人気になっているということで、『ジャンプ』でも1985年36号から「ファミコン神拳」を開始。

こういうやつ(1986年24号)

この「ゆう帝」が、堀井雄二さんでした。

 

ドラゴンクエスト

そして、『ファミマガ』『ファミ通』などと差別化を図るために……。

鳥嶋編集「ゲームを作るところの内側を見せながら、そのゲームを大ヒットさせ、その情報を独占して他の専門誌に差をつけよう、ということになったの」
堀井雄二「そう。とりあえずRPGを作りたい、と中村(光一)くんと2人で話して、エニックスに企画を持ち込んだ

『週刊少年ジャンプ秘録!! ファミコン神拳!!!』収録の座談会

そうして、『ジャンプ』でドラゴンボールを連載中だった鳥山明先生も巻き込まれて、『ドラゴンクエスト』が誕生したそうです。

「ファミコン神拳」では、その「独占紹介!!」みたいなのを発売前から載せていました。

『週刊少年ジャンプ』1986年20号(4月15日発売)

 

竜王会見 誌上バトル

……と、そんな感じの時代背景で。

その「ファミコン神拳」で、『ドラゴンクエスト』の発売時に行われたのが「竜王会見誌上バトル」でした。

『週刊少年ジャンプ』1986年26号(5月27日発売)

竜王を倒す必要はなく、どれだけ低いレベルで世界の半分をもらえるかという企画です。

※「竜王と話をしている画面の写真を撮って応募」という方式。
(応募写真が誌面に載ったりはしませんでした)

 

過程

期間中は、毎週記録が更新されていく感じで……。

『週刊少年ジャンプ』1986年30号(6月24日発売)
『週刊少年ジャンプ』1986年32号(7月8日発売)
『週刊少年ジャンプ』1986年34号(7月22日発売)

『ドラゴンクエスト』の発売から2か月足らず。
レベル7で竜王にたどりついた写真を送った人がいたようです。

 

結果

最終結果はこんな感じ。

『週刊少年ジャンプ』1986年37号(8月12日発売)

1位・2位はレベル7。
3~4位はレベル8で、5~8位はレベル9、9~12位はレベル10となります。

 

今日の話題

それにしても、本当にレベル7で行けるものなのでしょうか。

私は『ドラゴンクエスト』に詳しくなくて、あまりちゃんとしたことが書けなくて申し訳ないのですが……。

いちおう、私なりに「Lv7竜王会見」を試した感想を書いてみます。

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