鬼滅サムネ2

ちゆ12歳の『鬼滅の刃』感想

『デスノート』の第1話を読んだとき、すごく面白い連載が始まった! と思いました。

デスノ

当時の私は、『ネットランナー』という雑誌にコラムを連載していたので、さっそく、『デスノート』の話を書きました。

それを入稿したのは2003年12月19日。
その時点では、12月15日発売の『ジャンプ』に掲載された第3話までしか読んでいないのですが、これは人気作になると、ほぼ確信していたのを記憶しております。

そこで、大場つぐみ先生の正体に関する話も書きました。

 諸説飛び交う中、2chで「定説」と言われているのは、『とっても! ラッキーマン』のガモウひろし説。
 確かに、主人公の名前を「月」と書いて「ライト」と読ませる『デスノート』のネーミングセンスは、不幸な主人公に「追手内洋一(ついてないよーいち)」と名付けたガモウ先生に通じるものがあります。
 作者が正体を隠す理由も、シリアスな『デスノート』に「原作:ガモウひろし」ではマヌケ過ぎるからと聞くと、思わず納得しそうです。
 そう思えば、第1話で主人公が通う塾の名前が「蒲生(がもう)ゼミナール」だったのも、評価が最高に高まってから「実はガモウでしたー!!」とバラす時のための仕込みに見えてきます。

と、『デスノート』が連載開始した翌月には、大場つぐみ=ガモウひろし説を『ネットランナー』に載せました。
たぶん、商業誌では一番早かったと思います。

そんな感じで、『デスノート』には、連載序盤から特別なものを感じていました。


前置き

さて、今日は、『鬼滅の刃』の話をさせていただきます。

申し訳ないのですが、目新しい考察も、鋭い指摘もありません。
ただ、ちゆが『鬼滅の刃』にどんな感想を持っているかという話をさせていただくだけです。

なので、この記事に有益な内容はありません
「ちゆの感想」に興味がある方というレアな対象を仮定して、「ちゆのマガジンの記事」として書かせていただいておりますので、ご注意ください。



2016年2月:『鬼滅の刃』開始時の印象

2016年2月発売の『ジャンプ』で、『鬼滅の刃』の第1話を読んだとき……。

少なくとも、『デスノート』が始まったときのような、すごく面白い連載が始まったぞ! というほどの特別な気持ちは、感じませんでした。

ジャンプ漫画の第1話を読んだ「打ち切り回避できそう」の印象を、おぼろげな記憶で表にしてみると、だいたいこんな感じでしょうか(雑です)。

A:これはいける!:『デスノート』『ワンピース』『アイシールド』等
B:即打ち切りはなさそう?:『Dr.STONE』『ロボレーザービーム』等
C:短期打ち切りでも驚かない:『シューダン!』『アクタージュ』『ぼくたちは勉強ができない』『ダビデ君』『アグラビティボーイズ』『チェンソーマン』等
D:短期打ち切りを避けられるか怪しい?:『アリスと太陽』『ジガ』『アンデッドアンラック』『クロスアカウント』『鬼滅の刃』等
E:これは厳しそう:『ふたりの太星』『夜桜さんちの大作戦』『呪術廻戦』『ボウズビーツ』『最後の西遊記』『ZIPMAN!!』『ノアズノーツ』『U19』『ミタマセキュ霊ティ』『獄丁ヒグマ』『髪を結い』『キミを侵略せよ!』『ne0;lation』『マッシュル』『フルドライブ』『トーキョー忍スクワッド』『田中誠司』『紅葉の棋節』『ビーストチルドレン』『ポロの留学記』等
F:ダメ:『魔女の守人』『ゴーレムハーツ』等
Z:ダメだけど作者補正でどうなるかよくわからん:『サムライ8』
※C~Fに、そんなに差はないです。ほとんどの漫画は、打ち切り候補だと言われれば打ち切り候補に見えますし、私的にはまあまあ面白いです
※同ランク内では左に置いたものの方が打ち切り回避力は高いイメージ?
※もしも「私の好み」だけで並べるなら、第1話だけでも『Dr.STONE』より『チェンソーマン』が上ですし、色々変わります
※『ノアズノーツ』や『U19』はネタにできるレベルのクソ漫画なのですが(’『二次ドリ』vol.96で『U19』について書きました)、Eに挙げた中ではワンチャン化ける可能性のある方では……という感想でした
※『アリスと太陽』とかも、いまのご時世にこの題材なら比較的化ける可能性があるのでは……みたいな印象でした
※この表、話が続いて結果が出てから思い返して書いているので、たぶん、後の内容や結果に引きずられています
※この表はなんとなくの参考で、とにかく、ジャンプには新連載がたくさんあって、その中で『鬼滅の刃』の第1話は、私の中ではだいたいこのくらいの印象だった……みたいな話を書きたかったのでした

『ジャンプ』の新連載は7割程度が短期打ち切りになります。「普通」が打ち切りです。なので、だいたいの漫画は、E(これは厳しそう)という感想になります。
この漫画なら打ち切りラインを楽々クリアできそう……と思うことは、滅多にありません。

で、話題の『鬼滅の刃』ですが、第1話の印象では、「普通」のE上位か、ギリギリでD……くらいの感覚だった。ような気がします。たぶん。
もしかしたら、もう少し印象が低かったかも知れません。

で、上の表で「D」に入れた作品、4つのうち3つは打ち切られました。
たぶん、『鬼滅の刃』が20~30週で打ち切られても、私は驚かなかったと思います。

まとめると、数多くの新連載の中で、若干印象の良い方だけれど、特別には感じなかった……みたいな感じでしょうか。
表にしたらわかりやすくなるかと思ったのですけど、かえってわかりにくかったかもです。ごめんなさい。

と、普段なら全ボツにする文章なのですけど、noteでは、こんな感じでダラダラ書かせていただきます。


この先、『鬼滅の刃』のネタバレがあります。


2017年1月:個人的な転機は第6巻の内容

それから、『鬼滅の刃』はそこそこ人気が出て、打ち切られることなく、1年ほど連載が続きました。
(ただ、この時点で、一般受けする漫画だと思っている読者は少なかったと思います。ややマニアックなポジションでした)

私としては、面白いと思う部分もあったり、イマイチな点もあったり、全体としては、わりと楽しく読んでいました。

連載当時、サイコロステーキ先輩は特に記憶に残らなかったのですが(いまみると面白いです)、蜘蛛に操られて首を折られて死んだ女隊士とか、蜘蛛化していく善逸とか好きでした(グロ好き)。
「俺は長男だから我慢できたけど次男だったら我慢できなかった」とか、しのぶさんのサイコ感とかも良かったです。

それで、私の『鬼滅の刃』に対する感覚がハッキリ変わったのは、単行本でいうと、6巻からでした。

具体的には、2017年1月7日のジャンプに掲載された、第44話

鬼滅1

鬼滅2

クールキャラだった冨岡さんのコミュ障が露呈
その口下手な語りに対して、ヘッドロックされたまま「要点を話せ」というツッコミ
バトルの中でこんなこと指摘されるキャラも珍しいです。
なんだか分かりませんが、とにかく面白いです。

さて、私は、2chの実況とか、ニコニコ動画のコメントとかが大好きで、面白い漫画を読んだときに、ネットの感想を漁るのも楽しみにしています。
『キン肉マン』『わたモテ』『僕ヤバ』など、Web連載の人気漫画は、読んで面白くて、みんなの反応を見てもう一度面白い……みたいな感じで、素敵ですね。

『鬼滅』のこの回についても、ネットの反応は良い感じで……。

>しのぶさんの「冨岡さん?好きですよ 軍手の次くらいに」って感じの態度が超すき
https://twitter.com/ayairooo/status/817541257572425730

>話がシリアスに進行していくのに絵面が面白すぎるしキャラはキャラでなんかズレてるから一筋縄に進行してくれない
https://twitter.com/magrocosmos/status/817599396019769344

……みたいな感想を、楽しく漁っていました。

そして、この第44話、善逸のグルグル巻きから始まり、一気に蜘蛛編の事後処理を終え、しのぶさんと冨岡さんの謎コント、カナヲによる禰豆子追跡、場面変わってラスト見開きで柱が一斉に登場と、密度が濃くて盛りだくさんでした。

特に、初登場の柱たち、もう見た目だけで面白くて……。

鬼滅3

>左から順に
かなりヤバイ
少しヤバそう
ヤバそう
普通にいい人そう
かなりヤバそう
意外といい人そうhttps://twitter.com/Gungnir3228/status/817598183668727808

>このノリで最後にこの見開きはヤバイ。柱の方々のほぼ誰1人として言葉が通じそうにないのがヤバイ。
https://twitter.com/magrocosmos/status/817613014299852800

>柱のみなさん、ビジュアルのインパクトもさることながら「こいつら全員義勇さんのこと嫌いなのか…」と思うと更にジワジワ
https://twitter.com/magrocosmos/status/817613595328421888

初登場の柱に対するネットの反応を読むのも、すごく楽しかったです。

最近だと、『チェンソーマン』の吉田ヒロフミというキャラが、登場したばかりで何の情報もないのに、見た目の印象だけで女殴ってそうということで、吉田ヒロフミをDV男あつかいするネタが流行しました。

ノリとしてはそんな感じで、柱についてワイワイ想像したり、冨岡さんのコミュ障をいじったりするのが、すごく楽しかったです。
そして、続く第45話も、柱たちが喋り出したら本当にイカれた奴ばかりでメチャクチャ面白くて……。

私、雑誌は好きな漫画から読むタイプなのですが、この時期くらいから、ジャンプでは『鬼滅の刃』を真っ先に読むようになりました。


2017年4月:雑誌に『鬼滅の刃』が楽しみと書く

2017年4月発売の『二次元ドリームマガジン』に、「板垣恵介の娘(?)がデビュー」という題で、『ビースターズ』がすごく面白い! というコラムを書きました。
で、その記事の著者近況欄に、次のように記載。

バーチャルネットアイドル。12歳。最近の新連載で楽しみなのは、チャンピオンでは『ビースターズ』と『六道の悪女たち』、ジャンプでは『鬼滅の刃』、サンデーでは『双亡亭壊すべし』です。

この時点で『鬼滅の刃』を新連載というのは微妙なのですが、とにかく、このときには、私の中で、『鬼滅の刃』はかなりの推し漫画になっていました。



2017年4月:初めて買った『鬼滅の刃』の同人誌

2017年4月23日、アイドルマスター関連の同人誌即売会「歌姫庭園12」に遊びに行きました。

そのとき、とあるサークルさんで、アイマスの本に混じって、『鬼滅の刃』の本を売っていました

正直、『鬼滅の刃』については、積極的にオンリーイベントに参加したりはしていないのですが、行った先に『鬼滅の刃』の本があればどんどん買っていきたい……という程度には好きです。

そんな感じで、『鬼滅』本の初購入は、こちらでした。

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