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『ティアムーン帝国物語』がアニメ化したので、少しだけ「悪役令嬢モノ」の話

※この記事は10月10日に更新しました。マガジンとしては「9月分の記事」のところ、更新が遅れてしまっており、大変申し訳ございません。


前置き

秋アニメが始まりました。
まだあまりチェックできていないのですが、とりあえず『ミギとダリ』の映像化とか面白かったです。

※コメントは5chの実況

そして、今期の悪役令嬢系アニメとしては、『私の推しは悪役令嬢』や『ティアムーン帝国物語』が始まってます。

 

『ティアムーン帝国物語』の概要

『ティアムーン帝国物語』の原作は、「小説家になろう」のラノベ。

「パンがなければを食べればいいじゃない」とか言っていた主人公が、革命でギロチン死。
8年前にタイムリープして、今度は処刑されないように運命を変える……という感じのアレです。

 

人気投票4位のギロチン

アニメ版でも、ちょくちょく手足の生えたギロチンが登場しています。

この破滅を擬人化したギロチンは、原作小説というより、コミカライズ版で人気が出た感じなのですが……。

コミカライズ 7話と、そのニコニコ静画のコメント

このギロチン、原作小説の「第1回キャラクター人気投票」でも4位に入っていたりします。

『ティアムーン帝国物語』原作小説 書籍版 5巻

そんなこんなで、(ネタ枠とはいえ)人気のあるギロちんが、アニメ版でも優遇されておりました。

オープニング

 

本日の話題

悪役令嬢モノの先行作品としては、『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった』(はめふら)が有名です。

※主人公のカタリナ様がタイトル通りの転生をして、天然ひとたらし能力で破滅フラグを回避していく物語

同じジャンルの作品なので、『ティアムーン帝国物語』を見ていて、『はめふら』を連想することがあるかも知れません。

「あのワガママ放題だった姫様が…」というシーンへの、5chの実況コメント

実際、『ティアムーン帝国物語』の方が後発で、フォーマットの近い作品ではあります。

※もちろん完全に同じ設定ではなく、転生ではなく死に戻りだったり、カタリナ様のような「おもしれー女」というより『カメレオン』みたいな方向性だったりはします。
(カタリナ様は普通に逆ハー状態で、ティアムーン帝国物語はデミウルゴスに囲まれてる状態

ただ、こういうフォーマットの作品は『はめふら』が元祖というわけでもなくて、『はめふら』も『ティアムーン帝国物語』も「同じジャンルで時期の違う作品」みたいな見方もできると思います。

……みたいな話を、少しだけ書かせてください。

※話の性質上、2020年6月の『二次元ドリームマガジン』過去のnote記事に書いた内容と重複する点が多くなってしまい、申し訳ありません。

 

はめふら以前の、なろう悪役令嬢モノ

『はめふら』と『ティアムーン』の時期

「小説家になろう」で、単純に作品タイトルに「悪役令嬢」を含む連載の数を検索すると、次のような推移になります。

削除された作品もあれば、タイトルに「悪役令嬢」とない作品もあるので、参考程度ですが……。
おおざっぱに、2014年ごろから流行りだして、2018年前後に大きく増えた、みたいな傾向は見られると思います。

その2014年に始まったのが『はめふら』で、2018年に始まったのが『ティアムーン帝国物語』となります。

雑に言えば、

  • 『はめふら』は、悪役令嬢 黎明期の作品

  • 『ティアムーン帝国物語』は、悪役令嬢 戦国期の作品

みたいな感じでしょうか。

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