ちゆ12歳の麻雀入門・その7(鳴き)
麻雀では、「4つのメンツと1つのアタマ」を目指すのですが……。
実は、自分の番に引いた牌だけではなく、ほかのひとが「いらない」と捨てた牌も、使うことができます。
鳴き
たとえば、こんな手牌のとき。
ほかのひとが
を捨てると、なんか「ポン」というのが出てきます。
マウスで、「ポン」か「パス」のどちらかをクリックします。
「ポン」を押した場合は、こんな風に、「メンツ」がひとつ確定します。
こういうのを、「鳴き」と言います。
ポン
この手牌からだと、
だれかが「5ワン」か「2ピン」を捨てた場合に、「ポン」ができます。
こういう、同じ牌の3枚セットを完成させる鳴きが、「ポン」です。
チー
一方、
こういう連番の「メンツ」を、「鳴き」で完成させることもできます。
たとえば、この手牌の場合……。
ちょっと難しいですが、次のような捨て牌も、「鳴く」ことができます。
この場合は、「ポン」ではなく、「チー」といいます。
ただし、
「ポン」は、だれが捨てた牌でも可能なのですが、
「チー」は、自分の左隣のひとが捨てた牌にしかできません。
ネット麻雀の場合は、鳴けるときだけボタンが出るので、とりあえず、気にしなくても大丈夫です
鳴きのメリット
チーやポンをすると、「4つのメンツと1つのアタマ」をそろえるのが、早くなります。
自分で引いた牌だけでガンバルより、他人の牌も使うほうが、2~4倍(?)早くなるのですね。
鳴きのデメリット
しかし、「鳴き」にはデメリットも多いです。
まず、鳴くと、点数が安くなります。
鳴いたときは無効になる「役」があるからです。
リーチも、鳴いたときは禁止です。
基本的に、鳴かずに自力で完成させたほうが点数は高くなりやすいです。
鳴いて早くするか、鳴かずに高くするかは、ケースバイケースで、難しい判断になります。
ドヤ顔トリプル副露リーチ
「鳴くとリーチできない」というのは、麻雀では常識です。
しかし、『哲也』という漫画で、うっかりミスに作者も編集者も気が付かないまま、これが『週刊少年マガジン』に掲載されたことがありました。
麻雀というゲームは複雑なので、どうしてもミスは出てしまいます。
ただ、これくらい大きなミスはわりと珍しくて、手牌4枚でドヤ顔リーチのインパクトは、いまでも語り草になっています。
ちなみに、さすがに単行本では修正されていました。
修正前を知った上で読むと、ちょっとだけ強引さを感じるのが良い感じです。
鳴きのデメリット・その2
点数が安くなる以外にも、鳴きのデメリットはあります。
たとえば、鳴くと「ロン」されやすくなります。
というのも、最初、手牌は13枚あるのですが、
鳴くと、3枚が固定されるので、 自由な手牌は10枚だけになります。
なので、他のひとが「リーチ」してきて、なるべく安全そうな牌を捨てたい……というとき。
13枚から選ぶのと、10枚から選ぶのでは、選択肢が少ないほうが不利になります。
少し難しい話になってしまうのですが、このデメリットは大きいです。
「鳴いてもアガリが遠いクソ手牌のとき」とかは鳴かない方が良いのですが、最初のうちは、そういう判断は難しいと思います。
鳴きのデメリット・その3
鳴いた牌は、相手にも見えます。
なので、鳴くと、こちらの手の内が、相手にバレやすくなります。
ただ、これはあまり気にしなくて良いです。
基本的には、手の内がバレようと、鳴いて自分の手を進める方が有利なことが多いです。
哭きの竜
『哭きの竜』という麻雀漫画があります。
その名の通り、主人公の「竜」が、すんごい「鳴き」をしまくる話です。
そんな「竜」のライバルとして登場したのが、雨宮というキャラでした。
彼は、「竜」とは逆に、「鳴き」を否定していくスタイルです。
鳴くと手の内がバレるよ、みたいな話を、いい年ぶっこいて中二病ポエムにしているのがカッコイイです。
ひゃっ
コイツ、めちゃくちゃ好きでした。
あと、雨宮といえば、『宇宙刑事ギャバン』の雨宮くん。
このヘアスタイル、なんだか懐かしいですね。
正体は宇宙人でした。
この宇宙人ファッション、当時はギャグじゃなかったのですよね。
(唐突な特撮ネタ)
鳴くときは、「役」がいる
話を戻します。
初心者にとって、「鳴き」の一番のデメリット。
それは、何も考えずに鳴くと、アガれなくなるということです。
普通は、とにかく「4つのメンツと1つのアタマ」をそろえれば、とりあえずリーチで「役」は付きます。
しかし、「鳴くとリーチできない」というのが麻雀の常識。
初心者が鳴くと、せっかく「4つのメンツと1つのアタマ」がそろっているのに、「役」がなくてアガれないという事態になりがちなのです。
対策
なので、「ポン」とか「チー」とかいうボタンを最初に押すときにはもう、
「この手はこの役でアガる」
という予定が決まっていないとダメです。
具体例
たとえば、この場合……。
手牌に、パイパンの3枚セットがそろっていますね。
前に書いたように、これで「役牌」という役になります。
この「役牌」があれば、鳴いてもアガれるので、ポンしても大丈夫です。
具体例・その2
それでは、もしも、こういう形だったら……。
これは、絶対に鳴いてはいけないケースです。
ここから、どんな風に「4つのメンツと1つのアタマ」をそろえたら「役」が付くか、という話なのですが……。
無理です。
『役牌』はない。
『タンヤオ』は無理…。
『ホンイツ』は不可能……。
みたいな感じで、どの「役」にも結びつきません。
……と。
つまり、「鳴いて良いかどうか」という判断をするには、どんな「役」があるか知らないとダメなのですよね。
これが、初心者には、ちょっと難しいです。
(最初のころは、「役」が何もないのに、鳴いてしまいがちです)
というわけで、とりあえず、次のページで大事な「役」をご紹介するので、それだけ覚えてください。
亜空間殺法
鳴くときには、「役」が見えていないとダメ。それが基本です。
しかし、麻雀のプロになると、その常識を打ち破るような鳴きを見せることもあります。
その一例が、亜空間殺法です。
亜空間殺法とは、安藤満さんという実在の麻雀プロが、いちおう実際に使っていた戦法。
雑に説明すると、運が悪いときは、わざとヘンな鳴きをすると「流れ」が変わる、みたいな理論です。
この鳴き、普通は絶対にしないのですが、あえて亜空間ポンをしています。
すると、あら不思議、運が良くなりました。
こういうのは上級テクニックなので、人間は真似をしてはいけません。
続きはこちらになります。
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ちゆ12歳のオタク日記
芸歴20年、ネットアイドルちゆ12歳のエッセイです。サイトやツイッターに書けないこと、読んだ漫画のレビュー、アニメの感想、最近思ったこと、…
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