『BLEACH 千年血戦篇』アニメ化の感想など
『BLEACH』新アニメについて
テレビアニメ『BLEACH 千年血戦篇』の放送が始まりました。
今期アニメの「懐かし枠」は、次のような感じで……。
『BLEACH』も、連載が始まったのは2001年の漫画になります。
(旧アニメは、2004年~2012年に放送されました)
ただし、今回アニメ化される「千年血戦篇」というのは、『週刊少年ジャンプ』の2012年11号~2016年38号で連載された部分です。
なので、けっこう最近まで連載していたというか、『BLEACH』自体は懐かしいのですが、 「千年血戦篇」はそこまで古くもないです。
連載当時の『ジャンプ』
「千年血戦篇」の連載中には、『鬼滅の刃』も始まっていました。
(『BLEACH』終盤と『鬼滅』序盤が同時期)
と、「千年血戦篇」の頃には『BLEACH』のアンケはメチャクチャ落ちていたらしく、『ジャンプ』ではかなり後ろの方に載っていました。
「死神代行篇」や「尸魂界篇」のストーリーは覚えているけど、「千年血戦篇」はあまり覚えてない……という人も多そうな気がします。
今回のアニメ
『ダイの大冒険』や『シャーマンキング』など、「アニメが中途半端に終わっていた往年のジャンプ漫画を、ちゃんと完結までアニメ化」みたいな事例が、最近いくつかありました。
『BLEACH』も、全74巻すべての再アニメ化とはいきませんでしたが、かつてアニメ化されなかった「最終章」が、深夜枠で新規アニメ化という僥倖に恵まれて、その放送が10月11日に始まった……という話でした。
※公式の番組情報だと、次のような感じです。
ただ、「千年血戦篇」は、数字的には原作漫画が低空飛行だったシリーズで、正直、オススメはしがたいのですが……。
とりあえず第1話は気合いが入っていて、最初の無双シーンはめっちゃオシャレでした。
もしかしたら、第1話だけで比べるなら『チェンソーマン』より面白そうに見えるかも知れません。
個人的には、1話AパートやEDで思っていたより満足感あったので、当面は見続けたいと思いました。
2007年に雑誌に書いたコラムの再掲載
OSHARE!
久保帯人先生は、『週刊少年ジャンプ』で『BLEACH』を連載中の漫画家です。
パラパラが流行った頃、先生は、ご自身のサイトで次のように仰りました。
たぶん、先生としても、即興以外のダンスを全否定というわけでもないと思うのですが……。
流行に右へ倣えでみんなが同じことをしているようなのに抵抗があるのかな、などと解釈しております。
先生は「流行ってるもの」に反発しがちで、
と、iPodの便利さへの驚嘆を「BENNRI!」とローマ字で表現する辺りが、久保帯人先生らしいOSHAREだと思います。
『BLEACH』の世界
そんなわけで、久保帯人先生の漫画『BLEACH』の最大の魅力はOSHAREです。
単行本を開くと、まず、目次よりも先にOSHAREなポエムが掲載されており……。
などと、読者をOSHAREワールドに誘います。
セリフもOSHARE
登場人物たちの台詞も、いちいちOSHAREです。
たとえば、主人公が敵の強さにビビったときには、「恐怖を捨てろ… 前を見ろ… 退けば老いるぞ… 臆せば死ぬぞ!!」と、ポエムを詠んで自分を鼓舞していました。
それから、
「てめえを殺す」と安直に恫喝して、「あまり強い言葉を遣うなよ 弱く見えるぞ」と切り返される
裏切り者に対して「地に堕ちたか」と罵って、「傲りが過ぎるぞ 最初から誰も天に立ってなどいない」と切り返される
などなど、『BLEACH』の世界では、普通に喋るとポエムで返されるので、基礎教養としてのポエム力が必要です。
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