『ウイングマン』最終回、ジャンプ掲載時はキータクラーの扱いが雑だった件について
この記事は「9月分の更新」ですが、9月中に間に合わせることができず、10月2日深夜に完成させました。大変申し訳ございません。
以下の文章は、漫画『ウイングマン』の最終回のネタバレを盛大に含みます。(未読の方は読まれないことを推奨いたします)
言ってはいけない言葉
連載漫画などでは、「最初に雑誌に載った内容」と「単行本に収録された内容」が変わっていることがあります。
たとえば、こちらは『ヤングジャンプ』2005年11号に載ったものです。
この「キングコングががっちり止めたァ」が、単行本では、次のように変わっていました。
「超巨大ゴリラががっちり止めたァ」!? ……よく分かりませんが、「キングコング」がダメだったようです。
たぶん、これ系のネタで一番有名なのが『BASTARD!!』で、
このビホルダーという怪物は、ミノタウロスやメデューサのように昔からある概念ではなく、『D&D』というゲームで創作されたモンスターでした。
なので、勝手に使っちゃダメだったらしく、単行本では土下座ェ門に修正されました。
(権利者への謝罪の意を込めての土下座なのでしょうか? ついでに手足を生やしたりして『D&D』のビホルダーとの類似性が減っています)
とにかく、剣と魔法の中世ファンタジー世界に唐突に登場する土下座ェ門というインパクトが強烈すぎて、いまでも話題になりがちです。
設定の変更
また、ジャンプ系の有名なネタでは、『ジョジョの奇妙な冒険』第1部のツェペリさんの台詞があります。
『週刊少年ジャンプ』の1987年37号では、次のような感じでした。
(ソースが国会図書館のため、見開きがアレで申し訳ないです)
ツェペリさんは「結婚もしなかったし… 家族もたなかった」そうです。
しかし、続く第2部では、ツェペリさんの孫が登場。
一部の読者から「いいかげんな話をかくな!」「おとなはウソつきだ!」といった抗議の手紙や電話があったそうです。
それから発売された単行本を見ると……。
セリフの中身が「結婚していた しかし家族をすてた」という感じに変更されていたのでした。
これについて、作者の荒木飛呂彦先生は、次のようにコメント。
少年少女のみなさん、 どうもすみませんでした。
おとなはウソつきではないのです。 まちがいをするだけなのです……
これが伝説の名言として、現在でも広く知られています。
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