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『最高の人生~』系の邦題について

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「魔法の学校に体験入学しました」という記事の中で、『最高の人生のはじめ方』に触れたので、その補足です。
新規性のない短い記事ですが、本筋と無関係な話なので、別ページに分けた方が読みやすいかと思ってこうなりました。

たいへん紛らわしいことに、

『最高の人生の見つけ方』
『最高の人生のはじめ方』
『最高の人生のつくり方』
『最高の人生の描き方』
『最高の人生』

といった邦題の映画があります。

続編とかではなく、どれも別の映画です。
たぶん、有名な映画と混同されるのを当て込んだ邦題と思われます。

 


 

出発点

すべてのはじまりは『最高の人生の見つけ方』だと思われます。

原題は『The Bucket List』。
そのまま訳すと『棺桶リスト』『死ぬまでにしたいことリスト』みたいな感じですが、邦題は『最高の人生の見つけ方』でした。

※日本では、それより古い『My Life Without Me』の邦題が『死ぬまでにしたい10のこと』なので、似るのを避けたのかも?

ともあれ、『最高の人生の見つけ方』は、余命宣告された2人の老人が「Bucket List」の旅に出る物語。
人気の高い映画で、日本では吉永小百合&天海祐希のリメイク版も作られました。

その人気にあやかって、色々な映画に似たような邦題が付けられたようです。

 

ロブ・ライナー系

The Bucket List(最高の人生の見つけ方)2007年
The Magic of Belle Isle(最高の人生のはじめ方)2012年
And So It Goes(最高の人生のつくり方)2014年

この3作には、いちおう「ロブ・ライナー監督による、老人の感動ドラマ」みたいな共通点があります。

『最高の人生の見つけ方』が人気なので、近い系統の映画をシリーズっぽくしちゃった、みたいな感じでしょうか?

このロゴとパッケージは、寄せすぎだと思いますが……。

ロブ・ライナーの『最高の人生』シリーズと見なすなら、セガールの『沈黙』シリーズみたいなものと言えなくもないです。

 

モーガン・フリーマン系

The Bucket List(最高の人生の見つけ方)2007年
10 ITEMS OR LESS(素敵な人生のはじめ方)邦題は2008年のDVD?
LEVITY(最高の人生)邦題は2010年のDVD
The Magic of Belle Isle(最高の人生のはじめ方)2012年

邦題の初出は自信ないかも…

こちらは、モーガン・フリーマン出演というのが共通点。
(『最高の人生のはじめ方』はロブ・ライナー&モーガン・フリーマン)

『最高の人生の見つけ方』が人気なので、モーガン・フリーマンの映画なら似たような邦題で出しちゃえって感じでしょうか。

同じ俳優というだけで、内容と邦題が合っていないものもあります。

 

関係ない系

The Bucket List(最高の人生の見つけ方)2007年
THE OPEN ROAD(最高の人生の選び方)2009年
LATE BLOOMERS(最高の人生をあなたと)2011年
The Hollars(最高の家族の見つけかた)2016年

この辺は、さほど共通点もないようです。

いちおう、「老人が出る感動ドラマ」くらいの類似性?
オリジナルな邦題で出すより、人気映画と似た邦題にした方が見てもらえるのでしょうか。

「間違えて借りさせる」以外に、「あれと同じような映画ですよ」みたいなアピールもあるのかも?
実際に効果はあるから、こういう邦題がなくならないのかも知れません。

あと、2012年の『BARELY LEGAL』という映画も、そのまま訳すと『ギリ合法』みたいなタイトルですが、

『プリティ・ヴァージン 最高の喪失のしかた』という邦題になっています。

 

※以上、こちらの記事の補足でした。


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