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『コロコロ』が555号を迎えたので、55号を読み返す

※この記事は6月29日深夜に更新しました。マガジンとしては「5月分の記事」のところ、更新が遅れてしまっており、大変申し訳ございません。


 

前置き

TikTokを見ると、2016年9月号の『コロコロ』のCMが「すべてが懐かしい」と懐古されていたりします。

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この8年前のCM(『ゴクオーくん』『怪盗ジョーカー』等)が、現在の20歳にとって小6の頃なのですね。

てな感じで、「思い出のコロコロ漫画」には世代差があって……。

・1970年生まれくらい:『とどろけ!一番』『ゲームセンターあらし』…
・1980年生まれくらい:『おぼっちゃまくん』『ドッジ弾平』…
・1990年生まれくらい:『学級王ヤマザキ』『超速スピナー』…

だいたいの人は12歳前後で『コロコロ』を「卒業」しますが、『コロコロ』はずっと続いています。

 

『コロコロ』555号

てことで。
1977年に創刊した『コロコロコミック』も、2024年7月号で通巻555号を迎えました。

555号(コロコロ 2024年7月号)

テレビ東京の『おはスタ』でも、微妙に祝っていました。

『おはスタ』2024年6月14日放送

それで、「歴代の表紙が流れてくる演出」があったのですが……。

『おはスタ』2024年6月14日放送

70年代の創刊号の次が、いきなり90年代のスーファミ時代の表紙でした。

・1977年創刊号(ドラえもん)
1993年2月号(マリオ) ← いきなり16年後
・1996年10月号(レッツ&ゴー)
1995年11月号(ビーダマン) ← 1年逆行
・1997年4月号(ポケモン)
・2001年2月号(デュエマ)
・2001年4月号(ベイブレード)
・2003年12月号(コロッケ!)
・2004年11月号(でんぢゃらすじーさん)
・2005年2月号(ケシカスくん)
・2007年10月号(ペンギンの問題)
・2010年1月号(イナイレ)
・2014年2月号(妖怪ウォッチ)
・2021年5月号(オレだけはマトモくん)

80年代は1冊もなくて、バランスが悪いと思いました。

  • 70年代:1冊

  • 80年代:0冊

  • 90年代:4冊

  • 00年代:6冊

  • 10年代:2冊

  • 20年代:1冊

まあ、番組を作る側が90年代~00年代に思い入れのある世代なのでしょうか。

 

『コロコロ』55号

今日の話題

そんなわけで、80年代の『コロコロ』の話をしようと思います。

今月で「555号」なら、「55号」はどうだったのかというと……。

『コロコロ』1982年11月号

この『超人キンタマン』が表紙の1982年11月号が、『コロコロ』55号です。

これを軽く読んで、80年代の『コロコロ』の雰囲気を簡単に紹介させてください。

 

目次

とりあえず、目次はこんな感じ。

『コロコロ』1982年11月号

■おおよその流れ
『コロコロ』は、1977年に『ドラえもん』メインの雑誌としてスタート。

1980年ごろに『ゲームセンターあらし』『とどろけ! 一番』『釣りバカ大将』が成功して、コロコロ漫画の基本フォーマットが確立。
しかし、1983年には、その3作品も本誌連載を終えることになります。

一方で、1981年に始まった『超人キンタマン』が成功。
『ドラえもん』も相変わらずで、4年連続の映画が決まったところでした。

 

『のび太の海底城』

1982年8月号~11月号では、『のび太の海底城』でした。

『コロコロ』1982年11月号

1982年12月号の第5回から『のび太の海底鬼岩城』になります。

当時は、「映画史上初の4年連続映画化を成しとげた!!」(1982年12月号)とスゴがられていました。

参考:アニメ映画の連続記録
・ドラ:1980年~2004年まで25年連続で映画化。(声優交代で1年中断)
・アンパン:1989年~2019年まで31年連続で映画化。(コロナで1年中断)
・クレしん:1993年~2023年まで31年連続で映画化。(継続中)
・コナン:1997年~2019年まで23年連続で映画化。(コロナで1年中断)
・ポケモン:1998年~2020年まで23年連続で映画化。(中断中)

間違いがあったらごめんなさい…

「◯年連続」の数字でいうと、コロナで途切れなかった『クレヨンしんちゃん』が今年8月の32作目で単独首位になる、って解釈で良いのでしょうか?

 

『あばれ隼』

55号では、野球漫画『あばれ! 隼』も連載中。

『コロコロ』1982年11月号

主人公の魔球「Wダブルハリケーン」が、「柳生忍剣 大車輪」で打たれていました。

『コロコロ』1982年11月号

この絵ヅラだけで面白いです。

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