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ちゆちゃんの抱き枕千夜一夜 第3夜「君のひとみは布」

このシリーズ記事は無料です。(第2夜 / 第4夜

 

やっぱり顔が大事

抱き枕さんと一緒に寝るとき、基本的には、こういう視点になります。

そばで寝るだけでなく、抱きしめたりキスしたりするなら、写真よりも、さらに近づきます。
とにかく、すぐ目の前に顔がある時間が長いわけです。

なので、抱き枕の使い心地は顔の表情で決まるところが大きいです。

その辺に慣れていないと、
「サンプル画像を見て、男をベッドに誘うような表情とポーズに惹かれて購入したのだけれど、自分が抱きしめているあいだも、ずっとベッドに誘う表情を続けているのが微妙で……」
といったことも起こります。

(基本的には、「抱きつかれている最中」の表情で、ちょっと困った感じで恥じらいながらもこちらを受け入れてくれるようなのが、抱き枕に向いているように思います)

 

目線

重要なのは、目線がこちら向きで、抱いているときに目が合うことです。

「私が抱きしめてるのに、向こうはよく分からん変なところを見ている」みたいなのは、使い心地が悪いです。

ただ、アヘ顔とか、照れてそっぽを向いているツンデレとか、こちらを意識した上での表情なら、その限りではありません。

こういうのは、コンセプト上、こっち向いてなくてもアリだとは思います。
とはいえ、目線が合わないヤツは、やはり一般的には使いにくくて、マニア以外にはオススメしにくいです。

 

抱き枕は武器を構えなくていい

アニメの公式通販などに抱き枕が並ぶ場合に、作り手側が「アクキーやタペストリーみたいな定番グッズの一種」くらいの認識だと、ひどい抱き枕ができることがあります。

たとえば、『REBORN!』の恭弥くん。

桜吹雪の中を歩く恭弥くんは、目線が合わないとか、恥じらいに欠けるとかいう以前に、そもそも抱き手の存在を認識していません。
この男、完全に自分がタペストリーだと思い込んでいます。

トンファーsideも、臨戦態勢の恭弥くんと同衾する私の関係が謎すぎます。

似たような例を挙げると、こちらのヤツとか、

「絵柄は新規描き下ろし」ということで、わざわざ武器を持った絵を抱き枕用に描き下ろしたらしいです。

いっしょに寝ても、私の命を狙っているみたいでした。

 

抱き枕は風呂に入らなくていい

てことで、抱き枕というのは、いっしょに布団に入るものなので、それを想定した構図や表情にすべきです。
タペストリーみたいなヤツとか、立ち絵っぽいヤツはダメで、風呂は最悪に近いです。

私の布団の中で風呂に入ってるルイズの意味が分かりません。

結局、抱き枕に最適なデザインは、寝姿であるというのが大原則です。

 

ダイキ工業の勘違い

先日、「フィギュアメーカーからの抱き枕」と称して、ダイキ工業プロデュースの抱き枕が登場しました。

企画者は、「寝てるイラストなんていくらでもあるが、見どころのポーズがあるものにしました」と自信満々。
しかし、そのポーズというのが、ヒザ立ちと風呂でした。

だから風呂に入れるんじゃねえ。

抱き枕に「寝てるイラスト」が多いのは、別に独創性の欠如とかじゃなくて、そうでなきゃ抱き枕にならないのですよ。

そんなことも理解できない抱き枕童貞が、こういうファスナー付きのタペストリーを作ってしまうのでした。

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