『キャプテン翼』の世界でも、ゴールネットを破るのは意外と高等技術だという話
明日、最近の『キャプテン翼』について、軽めの更新をする予定です。
その記事について、過去に書いた「キャプテン翼の必殺シュートに関する基礎知識」みたいなコラムとあわせてお読みいただいた方が捗るかな……と思いました。
なので、久しぶりの更新で恐れ入るのですが、今日は、過去のコラムをベースにした内容にさせていただきます。
以下は、2007年2月の『二次元ドリームマガジン』vol.33に書いた文章+最新情報の補足です。
(2007年当時の『キャプテン翼』はオリンピック編の途中でしたが、それから14年が経った現在でもオリンピック編の途中で、基本的にはそれほど変わっていません)
※このページには『キャプテン翼』の最新シリーズまでのネタバレが含まれております。
キャプテン翼とは
『キャプテン翼』という漫画では、変態サッカーが繰り広げられています。
いくつか具体的な例を挙げてみると……。
・シュートの威力で人間が5人くらい吹き飛ぶ
・ボールに触れることもできなかった選手に対して、「正解だキーパー。今のシュートにさわっていたら、きっとその指は複雑骨折していただろう」
・「ミャオ」と鳴きながらドリブルする敵に対して、「チュー」と鳴きながらドリブルして「あいつがネコならおれはネズミのすばやさだぜ」と勝ち誇る
・翼くん(20歳)が、澄んだ瞳でボールに話しかける
・翼くんがゴールを決めると、アナウンサーが「前半“28”分 この試合“3”点目となるゴールはまさに283(ツバサ)ゴール」と実況する
・「キミハ マチガッテルヨ」「ツバサガ タダシイヨ」とボールが喋る
・恋人が女神像に祈った帰り道に交通事故で死んだので、女神像をシュートで破壊する
・「さらばサッカー」と叫びながら、相手選手の足を掴んで地面に叩きつけて負傷退場させる
この負傷によって、立花兄弟は大会の残りの試合に出られなくなってしまいました。
補足:「さらばサッカーの人」について
立花兄弟の足をヘシ折りに行ったヤツは、18年後に再登場を果たしたのですが……。
どのツラさげて翼の前にニコニコと現れたのだろうと思います。
(実は翼くんも、立花兄弟のことをサル2匹くらいにしか認識していないのでは……と不安になります)
あと、コイツら、いちおうビッグ・バンシュートという必殺技を持っているのですが……。
『テニスの王子様』のビッグバンサーブと並んで、デブの必殺技がビッグバンの法則を形成しています。
ボールが破裂
……と、話が脱線しました。
とにかく、『キャプテン翼』には、数々の超常サッカーが登場するという話でした。
(さきほどは、比較的記憶の薄れていそうなワールドユース編以降の例を挙げてみたのですが、高いボールに備えてゴールに乗るヤツとかは、ネットでもよく見ると思います)
それで、そういう超常サッカーの中でも特に印象深いのが、シュートの圧倒的な威力によって生じる、
・ゴールポストに当たったボールが破裂
・ボールがゴールネットを貫通
といった現象です。
と、ファミコン版『キャプテン翼』では、終盤になると、たいていの必殺シュートがゴールネットをつきやぶります。
ていうか、レベルが上がるとノーマルシュートでも簡単にネットが破れます。
たぶん、このファミコン版のイメージが強くて、『キャプテン翼』の世界ではボールは簡単に破裂するし、ネットは簡単に破れると認識している方が多いと思います。
しかし、意識して原作を読むと、実は『キャプテン翼』の世界でも、その2つは意外と高等技術です。
まず、ポストやバーに当たったボールが破裂する場面は、中学時代に5回あるのですが……。
サッカーボールが水風船のようです
5回のボール破裂の内約は、
・タイガーショット(日向くん):3回
・ドライブシュート(翼くん):1回
・ファイヤーショット(シュナイダーくん):1回
つまり、シュートの威力でボールを破裂させるのは、日向・翼・シュナイダーという選ばれし3人の変態中学生だけに可能な技。
松山くんのイーグルショットでボールがパンクしたりはしないのです。
この辺、わりと誤解されている気がします。
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