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ラムちゃん以前のジャンプの鬼娘、『鬼っ子』のピロンちゃん
鬼娘
「ケモミミ」の需要の高さに比べると、「ツノ」のフェチというのは、あまり聞きません。
※「つのけっと」みたいなイベントはあまり聞かないですし、DLsiteの「ジャンル一覧」を見ても、「獣耳」「ネコミミ」「妖怪」「モンスター娘」などはあっても「鬼娘」的なタグはない……くらいの意味で。
でも、「鬼娘」の供給はそれなりにあって、「にじさんじ」なら竜胆尊さん、「ホロライブ」なら百鬼あやめさんが配備されています。
近年の鬼娘だと、こういう2本ツノのタイプが多いでしょうか?
80年代に一世を風靡した『うる星やつら』のラムちゃんは、2本のツノがちょこんとのぞくのがチャームポイントでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1667180999376-0Wtw40AfYq.png)
あと、『リゼロ』のレムなどは額から1本生えるタイプで、
![](https://assets.st-note.com/img/1667180740089-VSUa05EwmP.png)
禰豆子だと、もう少し変わった位置から生えたりします。
![](https://assets.st-note.com/img/1667180701164-bTc68ENCFw.png)
※ラムちゃんやレムは非常に人気が高いキャラですが、別に「鬼娘だから人気」というわけではないと思われます。
そいで、もっと昔だと、ツノが頭頂からまっすぐ生えているタイプも多かったです。
![](https://assets.st-note.com/img/1667180873485-IXnJykH02t.png)
『キッカイくん』のコレの場合は、元の髪型の事情もあるのですが……。
美少女の額から美しく曲線を描くツノみたいな発想は、当時あまりなかったような気がします。
(普通に幼稚園で作る青鬼のお面みたいなツノですね)
そうして、1973年に『週刊少年ジャンプ』に連載した『鬼っ子』という漫画でも、美少女の脳天からタケノコのようなツノが生えていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1667187632290-TZ5HrsjQ0d.png)
この『鬼っ子』は24週で打ち切られて、単行本も出なかった漫画。
ほとんど忘れられている気がするので、今日はその紹介をさせてください。
以下の文章には、『あらし!三匹』の最終回、『鬼っ子』終盤のネタバレが含まれます。
池沢さとし先生
さて、『鬼っ子』の作者は、池沢さとし先生。
スーパーカーを愛する漫画家で、1975年から連載した『サーキットの狼』が大ヒットしたことで知られます。
![](https://assets.st-note.com/img/1667197407657-3HRzceZNJa.png)
モータースポーツもの以外では、野球漫画に挑戦した『ダイヤモンドスター』とか、不動産営業漫画に挑戦した『痛快!! マイホーム』などが私好みのやつでした。
『サーキットの狼』でブレイクする以前は、主にエッチな少年漫画を描いていて、1970年代前半の『週刊少年ジャンプ』のエロを支えました。
たとえば、1974年に連載した『風!花!龍!』は、こんな感じ。
![](https://assets.st-note.com/img/1667198790796-atq0zzaR03.png)
また、『あらし!三匹』という漫画は、1970年13号から1973年23号まで3年以上も続いた人気エロ漫画でした。(単行本は全16巻)
![](https://assets.st-note.com/img/1667199490909-GmvhXnvNig.png)
キャッチコピーは「ボイン漫画の決定版」です。
『あらし!三匹』の最終回
『あらし!三匹』と『風!花!龍!』は KindleUnlimited にも入っていて、わりと簡単に読むことができます。
その『あらし!三匹』の最終回はこんな感じで……。
![](https://assets.st-note.com/img/1667203537734-fmjjxuPRzD.png)
現在読める単行本は、ここで終わっております。
しかし、実は『週刊少年ジャンプ』の連載時には、もう2ページありました。
![](https://assets.st-note.com/img/1667203695541-3Gq5Wy022c.png)
このラストシーンからページをめくると、「さて…… 来週からミーちゃんにかわって登場する主人公を紹介しよう」と、新連載の紹介が始まったのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1667203627607-c23bNk2Pek.png)
「次週から、『鬼っ子』を連載します」
と、『あらし!三匹』の最終回から、休みナシで『鬼っ子』の新連載が始まりました。
『鬼っ子』
『鬼っ子』の主人公の少年・ジュンは、新連載の開始1ページ目で雷にうたれて、地獄に堕ちます。
![](https://assets.st-note.com/img/1667205605730-FrD0xw5ciD.png)
そして、えんま大王の説明を受けるジュン。
「地獄におちてくる人間がいっぱいでよ!」
「鬼たちも残業につぐ残業」
「せめて週休二日制にしたい」
「これは悪魔の帝王サタンが人の魂をうばい 人間に悪行をさせているからじゃ」
と、世界中の少年の中からアミダくじで選ばれたジュンが、変身して悪魔と戦うことに決まったのでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1667206504676-JusqRJyGc5.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1667206511445-9Xsqa6NTAW.png)
……こんな感じで、基本的には変身ヒーローものっぽいコンセプトでした。
(最初のころは、ガールフレンドのひろみちゃんのパンツがあまり見えなかったり、お色気も控えめ? だった気がします)
そうして、ぬれ女に変身した美智子ちゃんをぶっ殺したりするのでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1667206986649-BBoFmXgHxO.png)
と、この漫画、金棒が刺突武器だったりします。
ピロン登場
そして、第18話で、えんま大王の娘である鬼の少女・ピロンという新キャラが登場しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1667207268701-1RgEVgu5p0.png)
人間なら「ウフフフ」と笑うところ、ピロンは鬼だから「オフフフ」と笑います。
![](https://assets.st-note.com/img/1667207583565-VRYN44Khsu.png)
ピロンの好感度は最初から高く、ジュン・ひろみちゃん・ピロンの三角関係になるのでした。
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