ラムちゃん以前のジャンプの鬼娘、『鬼っ子』のピロンちゃん
鬼娘
「ケモミミ」の需要の高さに比べると、「ツノ」のフェチというのは、あまり聞きません。
でも、「鬼娘」の供給はそれなりにあって、「にじさんじ」なら竜胆尊さん、「ホロライブ」なら百鬼あやめさんが配備されています。
近年の鬼娘だと、こういう2本ツノのタイプが多いでしょうか?
80年代に一世を風靡した『うる星やつら』のラムちゃんは、2本のツノがちょこんとのぞくのがチャームポイントでした。
あと、『リゼロ』のレムなどは額から1本生えるタイプで、
禰豆子だと、もう少し変わった位置から生えたりします。
そいで、もっと昔だと、ツノが頭頂からまっすぐ生えているタイプも多かったです。
そうして、1973年に『週刊少年ジャンプ』に連載した『鬼っ子』という漫画でも、美少女の脳天からタケノコのようなツノが生えていました。
この『鬼っ子』は24週で打ち切られて、単行本も出なかった漫画。
ほとんど忘れられている気がするので、今日はその紹介をさせてください。
池沢さとし先生
さて、『鬼っ子』の作者は、池沢さとし先生。
スーパーカーを愛する漫画家で、1975年から連載した『サーキットの狼』が大ヒットしたことで知られます。
『サーキットの狼』でブレイクする以前は、主にエッチな少年漫画を描いていて、1970年代前半の『週刊少年ジャンプ』のエロを支えました。
たとえば、1974年に連載した『風!花!龍!』は、こんな感じ。
また、『あらし!三匹』という漫画は、1970年13号から1973年23号まで3年以上も続いた人気エロ漫画でした。(単行本は全16巻)
キャッチコピーは「ボイン漫画の決定版」です。
『あらし!三匹』の最終回
『あらし!三匹』と『風!花!龍!』は KindleUnlimited にも入っていて、わりと簡単に読むことができます。
その『あらし!三匹』の最終回はこんな感じで……。
現在読める単行本は、ここで終わっております。
しかし、実は『週刊少年ジャンプ』の連載時には、もう2ページありました。
このラストシーンからページをめくると、「さて…… 来週からミーちゃんにかわって登場する主人公を紹介しよう」と、新連載の紹介が始まったのです。
「次週から、『鬼っ子』を連載します」
と、『あらし!三匹』の最終回から、休みナシで『鬼っ子』の新連載が始まりました。
『鬼っ子』
『鬼っ子』の主人公の少年・ジュンは、新連載の開始1ページ目で雷にうたれて、地獄に堕ちます。
そして、えんま大王の説明を受けるジュン。
「地獄におちてくる人間がいっぱいでよ!」
「鬼たちも残業につぐ残業」
「せめて週休二日制にしたい」
「これは悪魔の帝王サタンが人の魂をうばい 人間に悪行をさせているからじゃ」
と、世界中の少年の中からアミダくじで選ばれたジュンが、変身して悪魔と戦うことに決まったのでした。
……こんな感じで、基本的には変身ヒーローものっぽいコンセプトでした。
(最初のころは、ガールフレンドのひろみちゃんのパンツがあまり見えなかったり、お色気も控えめ? だった気がします)
そうして、ぬれ女に変身した美智子ちゃんをぶっ殺したりするのでした。
と、この漫画、金棒が刺突武器だったりします。
ピロン登場
そして、第18話で、えんま大王の娘である鬼の少女・ピロンという新キャラが登場しました。
人間なら「ウフフフ」と笑うところ、ピロンは鬼だから「オフフフ」と笑います。
ピロンの好感度は最初から高く、ジュン・ひろみちゃん・ピロンの三角関係になるのでした。
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