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『螺旋回廊2』の思い出

いちおう、今日中にあと3回更新が目標です。
以下の文章には、『螺旋回廊』『螺旋回廊2』のネタバレが含まれます。

前置き

今日は、『螺旋回廊2』の発売当時に書いた感想文を再掲載したいと思います。

『螺旋回廊1』は2000年1月、『螺旋回廊2』は2001年12月に発売されたゲームです。

現在でいうところの「男の娘」や「クレイジーサイコレズ」に連なるものを、やや時代に先駆けるように取り入れていた作品でした。
00年代のオタク文化を考える上で、知っておいた方がいいかも……いや別にいいかな……くらいの位置にあると思います。

また、2000年ごろは、「寝取られ」という性癖が、まだあまりメジャーではありませんでした。

寝取られ愛好者のあいだで「NTR」という言葉が使われ初めたのは、2002年ごろ

「寝取られフェチ」をターゲットと意識したエロゲも、2002年ごろから増えた印象です。

・2002年1月の『罪悪感 「お願い…こんな姿見ないで」』は、「寝取り愛好者対応視点切替」がウリで、「寝取る主人公」「奪われるヒロイン」「それを見せられる恋人」の3つの視点があるのが寝取られ好きに好評でした。

・2002年7月の『From M』は「寝取られAVG」という謳い文句でした。それを出したメーカーは、催眠メインの作品などでも寝取られ要素を入れるようにして、「だいたい寝取られがある」のがメーカーの特色みたいになっていました。

・2002年9月の『TRUE BLUE』も、FANZAの説明欄に「寝取られ作品として好評を博した」「徹底的に寝取られシチュエーションに拘った」と紹介されるようなゲームでした。

2000年・2001年に登場した『螺旋回廊』2作は、その流れに少し先駆けるゲームでした。
主人公の愛するヒロインが第三者に犯されてしまう物語が、「主人公視点」「ヒロイン視点」で描かれており、「NTR」隆盛の初期の作品として、各所に影響を与えています。


今日はそのゲームについて、当時雑誌に書いた文章を載せてみます。

(と、歴史的作品の感想文であることに何らかの意義を見出したくて長々と前置きをしてみたのですが、正直、単なる「当時の感覚で書かれた昔のゲームの感想」で、特に面白くないと思います。ごめんなさい)

てことで、以下は、2002年4月の『二次元ドリームマガジン』vol.4 に書いた文章です。

初代『螺旋回廊』の衝撃

2000年1月、『螺旋回廊』というサイコ系のエロゲーが発売されました。

主人公は、大学の先生。
教え子の女子大生と、互いに好き合っているのに言い出せない……という感じの初々しくて甘酸っぱくも恥ずかしい関係です。

それから、色々あって2人は結ばれて……。
それで話が終われば単なる『To Heart』だったのですが、このゲームの本番はそこからでした。

愛する彼女が、謎の集団「EDEN」に拉致・監禁されてしまうのです。

そして、先生に送り届けられるビデオテープ。
そこに映っていたのは、彼女が尻と口をホースでつながれて、自分のウンチを食べさせられようとしている姿でした。

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