消えたエロ漫画家の消息を『銭形金太郎』で知った思い出（＋それが「幸福の科学」のガチ信者だった話）

大変申し訳ございません。
今月、更新ペースを保てなかったため、過去に雑誌に書いた記事の再掲載をさせていただきます。

以下は、2004年4月の『ネットランナー』に書いた文章の再掲載となります。

森沢としお先生

ネットでも、「あのエロ漫画家は今」という話題は人気です。

「○○先生は網膜剥離で漫画が描けなくなった」
「××先生は精神病院を退院した直後に死んだ」
など、噂や実話が乱れ飛んでいます。

そんな中、2chの「最近見ないエロ漫画家」というスレッドに、以前から消息不明の森沢としお先生を心配する発言がありました。

森沢先生は、『きまぐれペリカン・ロード』というエロ漫画でデビュー。

その後も、鮎川まどか似のエロ漫画とかを描いていた方です。

（※のちにご本人が語ったところでは、これはいのまたむつみ先生の真似であって、『きまぐれオレンジ☆ロード』の真似はしていないそうです）

しかし、最後に出た単行本は1994年。
もう長い間、新作は発表されていません。

深夜番組に「ビンボーさん」として出演

先日、そんな森沢先生が、ひょっこりと姿を現しました。
貧乏人のお宅を訪問して、食事や生活にツッコミを入れる深夜番組『銭形金太郎』に、貧乏人として出演したのです。（2003年9月4日放送）

あまり知られることのない「引退したエロ漫画家のその後」の貴重なサンプル。
果たして、元エロ漫画家の現在とは……。

番組に出演した時点で、森沢先生は44歳。
現在の職業は「工事現場のアルバイト」で、月収9万円。
家賃2万8000円のアパートに住んでいます。

番組ゲストの片岡鶴太郎さんは、
「44歳まで貧乏でいられるってことは、すごい才能だと思うんですよ」
とホメていました。

部屋の衣装ケースにはセーラームーンのシールが貼られ、セーラームーンのミュージカルのビデオも全巻揃っていました。