イモチンコーッ!! 1971年のジャンプ連載漫画『青春最前線』
前置き
「週刊少年ジャンプで最短の打ち切り漫画は何か」という問題は、私には判断できません。
というのも、昔のジャンプには、6~7週以下の連載が結構あったのですよね。
たとえば、1969年14号・15号・16号に掲載された『革命児ゲバラ』。
また、永井豪先生の『ネッけつ団』も、1971年32号・33号・34号の3週連載でした。
ヤキトリ魔人を串刺しと同時に生き埋めにするのとか、エグかったです。
まあ、『ゲバラ』や『ネッけつ団』は「最初から3週の予定」だったと思われますが、じゃあ、ほかの短期連載も全部「予定通りの終了」なのかというと、明確ではなくて……。
「『巨人たちの伝説』が7週で終わったのは打ち切りなのか?」みたいなのは、ハッキリしたことは言いづらいです。
80年代以降の変化
同じ3週の掲載でも、1990年19号・20号・21-22合併号に載った『ハッタリ4x4』は、「3週連続一挙掲載」の読切という扱いでした。(「連続掲載」は連載とは別の枠らしい)
※『ハッタリ4x4』は、謎ギミックのカーアクションがウリなのですが、たぶん多くの読者は亀甲縛りしか覚えていません。
基本的に、ジャンプの連載は10週ペースの改変に合わせてIN・OUTする感じで、それは昔から変わりません。
ただ、70年代には「3~6週くらいの短期連載」も結構あったのが、1982年の『滅菌部隊』(5週)や『黒部秘境物語 破砕帯をぬけ』(6週)あたりを最後に、見なくなりました。
(3~6週の漫画が「連載」あつかいでジャンプに載っていたのは、1980年代の初めごろまで……みたいな感じになります)
『セコンド』『チャゲチャ』のこと
そんな80年代後半以降の『ジャンプ』で少し例外的(?)だったのが、1988年の『セコンド』でした。
「連載」として始まった漫画がたった6週で終わったのが、1988年ごろのジャンプでは特殊でした。
とはいえ、『セコンド』も10週ペースの改変に合わせてIN・OUTした漫画ではあります。
改変の最後に始まり、次の改変の最初に終わって、結果としては全6話。
これが「最初からそういう予定だった」のかは、よく分かりません。
ちなみに、2008年に『ボーボボ』の澤井先生の新作として期待された『チャゲチャ』は、8週で終了。
『セコンド』を例外と見るなら、『チャゲチャ』が80年代以降のジャンプの通常連載で最短の打ち切りだとは言えそうな気がします。
(Wikipediaのこと)
Wikipedia だと、『セコンド』の項には、
『チャゲチャ』の項には、
という感じで、Wikipedia内で矛盾した記述になっていました。
『青春最前線』
と、今日は本題が短いので、無駄な前置きを入れてしまいました。
本日取り上げたいのは、中島徳博先生の『青春最前線』。
『週刊少年ジャンプ』の1971年37号~40号に掲載された、全4話の短期連載です。
作者の中島先生は、この翌年に『アストロ球団』を始めてヒット。
1979年からは『朝太郎伝』も連載しました。
それ以外に、『コンドルの翼』(15週)、『さすらい騎士道』(12週)、『熱球水滸伝』(11週)、『黄金のバンタム』(15週)、『よろしく春一番』(12週)と、『ジャンプ』で5回も打ち切られています。
……と、『週刊少年ジャンプ』だけで、合計8回も連載した中島徳博先生。
その初連載が『青春最前線』です。
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