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ちゆ12歳のオタク日記 バックナンバー 2021年2月

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2月に私がnoteに書いた有料記事14本(約6万字)を読めます。後から知った方がバックナンバーを読みたい場合用です。個別に買うと高いので、いちおうご用意しました(定期購読の方より…
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2021年2月の記事一覧

「妹ブーム」研究・その12(完)

こちらの続きです。 そして、2001年ごろそんなこんなで、無駄に長くなってしまいました。 90年代後半、『同級生2』の鳴沢唯、『トゥルー・ラブストーリー』のみさき、『With you』の乃絵美など、ゲーム業界では「妹」の人気が高くなり、「恋愛ゲームで妹を攻略すること」が一般化しました。 エロゲ雑誌では、1996年に「妹ブームだし」という認識もありました。 しかし、1999年1月の『別冊宝島』では、砂沙美などを代表例に挙げて、「いもうと」の系譜は、戸籍上の「妹」から「マス

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「妹ブーム」研究・その11(『シスター・プリンセス』)

こちらの続きです。 かくて『シスプリ』登場す そんなこんなで、これまでの無駄に長い話を振り返ると……。 エロゲの妹といえば、90年代前半だと、 「オムニバスの中のシチュエーションのひとつとしての近親相姦もの」 「館モノのダークな世界観の中での、妹との近親相姦」 などが主でした。 そこで、1995年に『同級生2』が登場。 90年代後半には、「学園恋愛モノの攻略対象のひとりである義妹」とイチャイチャできるゲームが激増しました。 そして、1998年には「妹に特化したゲーム」

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「妹ブーム」研究・その10(「お兄ちゃん」呼びについて)

こちらの続きです。   「お兄ちゃん」と呼ばれることについて1997年発行の書籍『ポップ・カルチャー・クリティーク 1』では、次のように論じられていました。

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「妹ブーム」研究・その8(1998~99年ごろのエロゲ妹)

こちらの続きになります。   1998~1999年ごろの状況1997年ごろには、「お兄ちゃん属性」を狙ったエロゲが多くなってきた……という話をしました。 その流れは続いて、1998年には、エロゲ妹がさらに激増します。 1998~1999年の「義理の妹」が登場するエロゲを雑に思い出してみると、 などなど、多すぎて紹介しきれません。 1997年と比較しても大幅に増えており、「えろ~げの世界では2世帯に1人は妹がいて、そのうち3分の1は義妹です」といった冗談も通じるように

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「妹ブーム」研究・その6(『トゥルー・ラブストーリー』)

この記事の続きです。 エロゲーではなく一般向けのギャルゲーの話になるのですが、1996年には『トゥルー・ラブストーリー』というゲームが非常に重要なので、少し触れておきたいです。 超おおざっぱな時代背景 古来、コンピュータゲームの目的といえば、インベーダーを倒すとか、ドットを食い尽くすとかでした。 勇者が助けたお姫さまと恋に落ちて宿屋で愛を確かめ合うこともありますが、恋愛自体が目的のゲームはごく少数でした。 しかし、1992年発売の『同級生』によって、ゲームで恋愛を楽しむ

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「妹ブーム」研究・その5(1995~1996年のエロゲ妹)

この記事の続きです。 『同級生2』後のエロゲ妹について 1995年に『同級生2』が発売して、鳴沢唯という妹キャラが空前のヒット。 1996年には、エロゲ雑誌に「妹ブーム」という言葉が出るほど、「妹」の存在感が増した……という話をしていました。 ただ、この時期には退廃的な「館もの」の人気も根強く、妹の出るエロゲすべてが『同級生2』のような恋愛ストーリーだったわけでもありませんでした。 そんな感じの1995~1996年ごろのエロゲ妹について、ざっと紹介してみます。 『YE

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「妹ブーム」研究・その4(『夢幻泡影』、そして『同級生2』)

この記事の続きです。   『夢幻泡影』(95年7月)前回、ダークな世界観でストーリー重視のマルチシナリオな「館もの」の流れから、強力な妹ゲームが登場することは必然と言えたかも知れない……みたいな話を書きました。 そして、まさにその流れで現れたのが、1995年7月の『夢幻泡影(むげんほうよう)』でした。 「妹」を抜きにしても館系マルチシナリオの傑作と誉れ高い作品で、たとえば『メガストア』のクロスレビューでは、9・8・9・10の計36点。 これは、過去1年間の最高点でした

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「妹ブーム」研究・その2(1993年ごろまでのエロゲ妹)

この記事の続きです。 前回のおさらいここまで、1999~2000年ごろのオタク向け出版物の「妹特集」などで、「妹」がどのようなイメージだったのかを見てきました。 18禁ゲームをあつかう雑誌では、「主人公を『お兄ちゃん』などと呼んで恋い慕ってくる義妹や妹的存在」が中心。 一方、一般のアニメ雑誌では、広い意味で「妹にしたいキャラ」の話が多く、兄妹の恋愛は目立ちませんでした。 つまり、フィールドによって認識にズレがあったのですが、世間的にはエロゲはマイナーで、テレビアニメはメ

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「妹ブーム」研究・その1(妹ブーム以前の文献比較)

1990年代後半~2000年代前半ごろの「妹ブーム」に関する話です。 話の都合上、過去の文章と内容が重複する部分がございます。 全部で4万字くらいで、話があちこちに飛ぶ長文になってしまいました。 だいぶ悩んだのですが、今回は「細かく区切った方が読みやすそう」ということで、ちょいと細かく分割させていただきます。 (noteの有料記事は100円より安く設定できないのでアレなのですが、記事を細かく区切って、「まとめ読み用のマガジン」を用意するという形にいたします) たくさん更

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『鉄腕アトム』

このnoteでは、「ちゆ12歳」が過去に雑誌に書いたコラムの再掲載みたいなこともやっております。 しかし、3年半ほど連載していた『ペントハウス』の漫画については、これまで手を付けていませんでした。 というのも、『ペントハウス』で連載していたのは1ページの漫画形式(?)で……。 こんな感じ コレをそのまま載せると読みにくそうなのと、そもそもあまり面白くない回が多かったことから、スルーしていました。 ただ、個人的に気に入っている回もありますし、1コマずつなら読めるかな……

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ファミコン怪盗 芸魔団の思い出

大変申し訳ございません。今月、更新ペースが死んでいたため、過去に雑誌に書いた記事の再掲載をさせていただきます。 以下は、2003年4月の『二次元ドリームマガジン』vol.10に書いた文章(の一部を4倍くらいに加筆したもの)です。 芸魔団、参上『週刊少年ジャンプ』のゲーム情報コーナーとして好評だった「ファミコン神拳」は、1988年に終了しました。 しかし、ファミコン神拳の終了後も、「ゲーム情報を紹介する、月に一度の10ページの袋とじ」という形態は引き継がれました。 それ

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一見無害な児童書『はじめてのローマ字の本』の正体

更新の間隔があいてしまって、本当に申し訳ございません。 自分でも、今月はひどすぎると思います。 2月は形の上では「ちゆ12歳」のサイトを2回更新、noteを4回更新したのですが、先月の記事の再構成も含まれており、内容が薄かったです。 とにかく、noteの有料更新は2回しかしていないので、24・25・26・27・28日の5日間で8回更新します。(この記事を含めて) 今日のところは、2013年8月の『二次元ドリームマガジン』vol.72に書いた文章の再掲載をさせていただきます

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大川隆法さんのご長男の遺産相続問題

前置き:大川宏洋さんについて(過去)「幸福の科学」の教祖・大川隆法さんには、子供が5人います。 その長男である大川宏洋(ひろし)さんは、「幸福の科学」の文化・芸能方面の仕事をしていました。 宏洋さんの過去世は、ギリシア神話のエロス神・アポロン神・荘子・西行法師・デカルト・カフカなど。 宏洋さんの魂は、美や芸術に秀でているそうです。 2017年の幸福映画『君のまなざし』では、総合プロデューサー、脚本、副主人公役の俳優、主題歌歌唱の4役を任されています。 父である大川隆法さ

「雀鬼」という呼称について

※このページは、1月に更新した「20年間無敗の雀鬼」桜井章一さんについてという記事の無料部分の一部を、独立させたものです。 ※先月の記事と同じ内容です。すでにお読みの方は、スルーしてください。長文を整理したかったのですが、まぎらわしい更新になってしまって申し訳ありません。 ※この記事は「月10回以上更新」のカウントに含めません。13~14日に、もうひとつ新規の記事を更新予定です。 昔の感覚昔から、「仕事の鬼」「野球の鬼」といった言い回しがありました。 「あの少年は褐色